イラスト制作で使いやすい資料ビューアは?
人体や動物を描くときは、どのアプリを参考にすればいいの?
今回は、イラストの参考用に便利なアプリ・Webサイトをご紹介します。
この記事の目次
イラストの参考用にオススメのアプリ・Webサイト
イラストを描くときに資料を用意する理由は?
イラスト制作では、人物や動物、背景など、様々なモチーフを描きます。
描いた経験が少ないものや自信がないものを、想像だけで描こうとすると、不自然な形になりがちです。
そういった場合は、資料を参考にして、形や構造を観察しながら描いてみるのもオススメです。
- リアリティのある絵に仕上げられる
- 形や構造を覚えるきっかけになる
- アイデアやネタが膨らむ
体の骨格やシルエットの凹凸、ポーズなど、写真などを参考にして描くことでリアリティが増します。
想像だけで描いたものと異なる部分があった場合、正しい形を覚えるきっかけにもなります。
資料からインスピレーションを得ることで、アイデアも発想しやすくなります。
①.PC用の資料ビューア「PureRef」
イラストを描くときに、参考画像を表示するウィンドウが散らかってしまう……。
そんなときに、画面の整理に役立つのが「PureRef」です。
参考資料はPureRefに配置して、見やすい状態に画像を整頓できます。
Webブラウザで検索した画像も、ドラッグ&ドロップでPureRefに入れることができます。
ダウンロードページの「Custom Amount」欄を入力することで、価格を指定してダウンロードすることもできます。
②.iPadで使える資料ビューア「VizRef」
「VizRef」は、iPad用の資料ビューアです。
iOSのマルチタスク機能を使うことで、Procreateなどのお絵描きアプリと同時に起動できます。
iPadで資料を参考にしながら絵を描きたい方は、VizRefを活用してみてください。
③.全身の参考資料を手軽に用意できる「ArtPose」
「ArtPose」は、iOSとAndroidのスマホ・タブレット、PCで使えるポージングアプリです。
ポーズのテンプレートを一覧から選ぶことができ、簡単に参考資料を作れます。
3Dモデルの体型や陰影などの調整も可能です。
男性モデルを収録した「Male Edition」、女性モデルを収録した「Female Edition」、男女両方のモデルを収録して同時に2体のモデルを表示できる「Pro」の、3つのエディションが販売されています。
④.全身のポーズ/構図の参考にオススメ「EasyPose」
「EasyPose」は、様々な体型の3Dモデルを収録したポージングアプリです。
iOSとAndroidのスマホ・タブレット、PCで使用できます。
一般的な体型の3Dモデルの他にも、小柄、4頭身、筋肉質などのバリエーションが用意されています。
一つの画面に複数のモデルを表示することができ、カメラの画角なども調整可能です。
⑤.頭部のライティングの参考に役立つ「LIGHT REFERENCE TOOL」
「LIGHT REFERENCE TOOL」は、ブラウザ上で起動できる、頭部の3Dモデルビューアです。
海外のイラストコミュニティ:ArtStationで公開されています。
頭部の構造や陰影を確認するときに便利で、Google ChromeなどのWebブラウザからお手軽に使えます。
⑥.手足の3Dモデルも見れる「Handy Art Reference Tool」
「Handy Art Reference Tool」は、人体のリファレンス用のアプリケーションです。
iOSやAndroidのスマホ・タブレット、PCで使用できます。
Handyでは、男女別に頭部や手足などの3Dモデルを閲覧できます。
3Dモデルがリアルに作られており、高品質な資料アプリをお探しの方にオススメです。
⑦.服飾を描くときの参考にもなる「ニッセン」
絵の練習(服のシワとか)の参考に弊社カタログをご覧になる方が思いのほかおられると聞いたので、お洋服やインテリアのコーデを一覧でみられるページをご紹介します。https://t.co/vKi516TKtT
— ファッション通販のニッセン (@nissen) January 14, 2021
服のシワが描けない……。
そんなときは、人物の写真を参考にしながら服を描いてみましょう。
ファッション通販の「ニッセン」では、衣服の販売の他にも、コーディネートの写真を掲載しています。
現在では、下記のURLリンクからコーディネート一覧のページに遷移できます。
⑧.動物の写真を簡単に検索できる「Animal Photo Art References Search」
「Animal Photo Art References Search」は、骨格の向きを指定して、同じ向きの動物の写真が検索できます。
写真共有サービス:FlickrのAPIを使用して、写真を取得しています。
馬、カワウソ、ワニ、アライグマなど、様々な種類の動物を検索できます。
⑨.動物の3Dモデルが閲覧できる「Yoshimoto 3D」
国立科学博物館には、ヨシモトコレクションと呼ばれる動物の剥製が展示されています。
国立科学博物館のWebサイトでは、ヨシモトコレクションを3Dモデルにした「Yoshimoto 3D」が閲覧できます。
ヒグマやシカ、あまり見かけることがない動物まで、体の作りを自由なアングルで確認できます。
⑩.動物の動画素材も保管されている「NHKアーカイブス」
「NHKアーカイブス」は、NHKが保管してある動画を閲覧できるサービスです。
動物や植物の映像も多く保管されています。
犬や猫がくつろいでいるシーン、魚が泳いでいる映像など、動画の参考資料をお探しの方にオススメです。
一部の映像は、創作用の素材としてダウンロードすることができます。
⑪.部屋/インテリアのイメージ探しに「おくROOM」
背景に部屋を描きたいけれど、レイアウトが思いつかない……。
そんなときは、インテリア用のデザインアプリを動かしてみると、イメージが固まるかもしれません。
「おくROOM」は、3Dの家具を配置して、仮想の部屋をコーディネートできるアプリです。
キャラクターが住んでいる部屋をシミュレーションしてみてください。
⑫.アイデア/ネタが見つかりやすい「Pinterest」
「Pinterest」は、Web上の画像や動画を「ピン」して保存できるサービスです。
キーワード検索で様々な関連画像が見つかるので、アイデアの発見やネタ探しにオススメです。
※Pinterestの検索で表示される画像は、Google検索などと同様に、他者の著作物も含まれます。
絵の参考にする場合は、トレースなどはしないように注意しましょう。
まとめ
イラストの参考にオススメのアプリ・Webサイトの紹介でした。
人体や動物の構造など、分からない箇所があれば資料を参考にしてみてください。
資料を観察して作画することで、リアリティのある絵が描きやすくなり、正しい形を覚えるきっかけにもなります。