手足や顔の参考資料を探すのが大変……。そんなときは、iPadやAndroid端末で使えるアプリ「Handy」がオススメです。Handyは、手・足・顔などの高品質な3Dモデルを好きな角度で表示でき、イラストの参考資料として役立ちます。 今回は、デッサン用の3Dモデルツール「Handy」の特長をご紹介します。
この記事の目次
リファレンスに便利なHandyを紹介
Handyの概要
フォロワさんにおてて褒められて嬉しかったのでこちら宣伝しておきますね! おてて描けないマンな自分は常にこのアプリを参考にしてます。女性も男性の手も足も頭も選べるので、鶏ガラ体型男性のおててを描くときも困りません! あと3Dモデルのアプリの中で指とか動かすのが一番楽でした✌️ pic.twitter.com/6UoQvguBAJ
— 鮫島 (@samejima0918) July 16, 2019
HandyはiOS・Androidの端末で使えるデッサン用の3Dモデルツールです。 人物の手足や頭部、剣や銃といった小道具の3Dモデルを動かして、イラスト制作のための資料を作ることがきます。モデルの質感や光の当たり方なども変更できるので、線画だけでなく塗りの参考にも活かせます。
スマホ・タブレット端末で使える3Dモデルツールは、他にもArtPoseやEasyPoseなどがあります。 ArtPoseとEasyPoseは人物の全身のリファレンスに向いており、Handyは手・足・顔・小物といった部分的なパーツの参考にオススメです。
様々な3Dモデルが使える
Handyの3Dモデルは、手足・頭部・小道具の3つのカテゴリに分かれています。 各カテゴリ内には多様な3Dモデルが用意されており、性別や立体の度合いなどに応じて、お好みのモデルを選んで使用できます。
※解説の画像は、iPad端末でHandyを使用しています。
手足の3Dモデルの種類
- 男性の手
- 女性の手
- 男性の足(追加で購入)
- 女性の足(追加で購入)
頭部の3Dモデルの種類
- ANATOMY NEXTの頭部モデル 6種類
- 動物の頭蓋骨 12種類(追加で購入)
- 女性の頭部A
- 女性の頭部B
- 平面状の女性
- 男性の頭部A
- 男性の頭部B
- 高齢男性の頭部
- 人間の頭蓋骨
- 平面状の頭部
小道具の3Dモデルの種類
- 立方体
- 球体
- 円錐
- 円柱
- 平面
- パイプ
- ハンドガン
- ナイフ
- 中世の剣
- かたな
3Dモデルの一例
マネキンのような素体からリアル系の頭部まで、様々な3Dモデルが使えます。手のモデルは、爪・シワ・血管といった細部まで作り込まれており、凹凸の具合を設定で調整することもできます。
銃や刀といった3Dモデルもあり、武器を持った手のモデルをデフォルトで選ぶことができます。アクションシーンの作画にも使えそうですね。
向き・角度・大きさを自在に操作
3Dモデルを選択すると、モデルのシーンを編集する画面に遷移します。 画面をドラッグして、参考にしたい角度にモデルを調節していきましょう。
モデル付近に表示されている円の内側をドラッグすると、モデルの向きが変わります。円の外側をドラッグすると、モデルが回転します。 また、二本指のドラッグでモデルの位置を移動させることができ、ピンチイン/ピンチアウトの操作でカメラズームを変えられます。
画面を一回タップすると、メニューなどの編集ボタンが表示されます。角度の初期化・左右反転・縦横軸の固定などの機能もあるので、任意の角度に調整しやすいです。
モデルにパースをつけたい場合は、カメラズームを上げてみましょう。パースをつけたくない場合は、カメラズームを下げて、視野・スケールの項目でモデルの大きさを調整します。
手などの一部のモデルでは、各関節を任意に動かすことができます。細かいポーズを作りたい場合に便利ですね。
色合い・質感の調整も可能
色のついているモデルは、素材の編集画面でカラー・グレーの表示を切り替えることができます。
鏡面性の項目では、モデルの金属感と滑らかさを変更できます。ハイライトのでき方やコントラストが大きく変わるので、金属の質感を参考にしたい場合に使ってみてください。
光・影を調整してライティングの参考に
シーンの編集画面に表示されている電球マークのボタンを押すと、モデルに光を当てている光源の位置を変更することができます。
フロントライトやフットライトなど、光源の位置によってイラストの印象も大きく変わります。各光源の陰影のつき方が分からない場合は、Handyのライティングを参考にしてみてください。
3つの光源はそれぞれオフにすることもでき、光源の色合いも変えられます。
編集したシーンは保存・撮影ができる
編集したシーンはHandy内に保存でき、調節したカメラアングルの状態で読み込むことができます。
Handyにはスクリーンショットを撮る機能があるので、リファレンス用の画像を残したい場合にも便利です。背景の有り・無しも選ぶことができます。
まとめ
デッサン用の3Dモデルツール「Handy」の特長のご紹介でした。Handyの3Dモデルは種類が多く、質感や光源などの細かい設定も行えます。手足・顔・小道具の資料やライティングの参考をお探しの方は、ぜひHandyをダウンロードして使ってみてください。