『動物がうまく描けるようになりたいけど、どうすればいいかわからない』このように感じている方も多いのではないでしょうか。今回はそんな方に向けてデフォルメを効かせた可愛い動物の描き方と、リアルな動物の描き方を2つ紹介します。
この記事の目次
初心者でも簡単、デフォルメ動物の描き方
初心者でも簡単にできるデフォルメを効かせた動物の描き方にはコツがあります。顔の輪郭と体のデフォルメを意識しながら作業しているうちに、かわいい動物の描き方がマスターできます。手を動かしながら試行錯誤してみましょう。
輪郭はシンプルに描く
初心者にありがちなミスとして、動物のディティールにこだわるあまり、変にリアルになりすぎて逆に気持ち悪くなってしまうことが挙げられます。初めは丸をベースに輪郭を描いてみましょう。まず丸を描き、そこに描きたい動物の耳を描き加えます。ウサギなら耳は長く、クマなら耳は丸く、動物の種類に合わせて変えてみましょう。
次に顔を描き込んでいくのですが、目は点でつけます。どの動物も点で目を表現すれば不細工にはなりません。
最後に鼻や口を描き加えます。リアルさは追求せず、点や線だけでシンプルに描きましょう。慣れてきたら、顔の形を四角や三角形にすると、それぞれの動物の特徴をよりしっかりと捉えたかわいいイラストになります。
体のデフォルメの仕方は様々
次に、動物の体の描き方を説明します。体もリアルさにこだわらず、できるだけシンプルな線で表現すれば、基本的になんでもかわいく描くことができます。下記は一例です。
- 立った人形のように胴体に手足と尻尾をつけ加える
- 楕円形の胴体と四本足を描く
- 胴体と手足をつなげて一筆で描く
同じポーズでも、どこを簡略化するかによってイメージが変わるので、いろいろと試してみてお気に入りを見つけるのがいいでしょう。デフォルメはかわいくなればいいと、ある程度割り切ってしまって好きなように描けばいいですが、とにかくシンプルな線と点で表現することが大事です。
これであなたも上級者、リアルな動物の描き方
デフォルメに慣れてきたら、リアルな動物も描いてみましょう。リアルな動物の描き方はデフォルメに比べると難易度が上がりますが、押さえておくべきポイントを意識するだけで、仕上がりが段違いに良くなります。
描く動物の特徴を把握しよう
まずは描きたい動物の特徴をしっかりと理解しましょう。毛並みや肌感などに目を向け過ぎると形が崩れてしまうので、まずは第一にシルエットをざっと描いてみてください。
例えばキリンは首が長い、ゾウは鼻が長い、ウサギは耳が長いなど基本的なことですが、改めてシルエットをよく観察することでアウトラインの細かい特徴までつかむことができます。シルエットの特徴をしっかりつかんで描くことができるようになったら、特徴を誇張して描いてみるのもいいでしょう。さらにその動物らしさのあるリアルな表現になるかもしれません。
骨や筋肉の構造を知ろう
次に、骨や筋肉の構造を知る必要があります。例えばヤギですが、ヤギはお尻や太ももが特に筋肉質で角ばった体型をしており、どちらかというと牛に近い形をしています。
一方でヤギとよく混同しがちな羊は、お尻はヤギよりも脂肪分が多く垂れ気味で、その分脚が太くなっています。このように似ている動物でもよく観察すると、筋肉や骨ベースで違いがわかり、特徴を表現しやすくなります。
絵を描く時に役に立つおすすめ本を紹介
最後に、動物の絵を描く際に参考になるおすすめの本3冊と動画講座を紹介します。
動物の描き方
『動物の描き方』はそのタイトルの通り、動物を描く方法に特化した本です。例画の数はなんと1000枚以上という、非常に充実した内容です。説明図を使用して解説されているので、順を追って一から動物の描き方を理解できます。初心者だけでなくプロからも愛されている本です。
獣医さんがえがいた動物の描き方
『獣医さんがえがいた動物の描き方』は、毎日動物を診察し、筋肉や骨の構造を理解しきっている獣医が、丁寧に描き方を説明してくれます。歩き方や走り方、ジャンプの仕方など、各動作についても詳しく専門的な説明がなされており、初心者にとって動物の体の構造を理解するのに貴重な一冊です。
動物スケッチ
『動物スケッチ』は、動物の種類やしぐさ別に豊富なスケッチが紹介されており、動物イラストの入門書として大変人気の一冊です。写真や名画もぎっしりと詰まっています。
さらに、骨格やデフォルメについても詳しく紹介されています。作者が日本人なので、日本人の感性にあったデフォルメを学ぶことができます。リアルな描き方だけでなく、デフォルメの描き方も極めたい方に特におすすめです。
似ている動物の書き方講座
お絵かき講座パルミーの無料講座の中には動物に関する講座があります。
似ている動物の書き方講座では、ヤギと羊、虎とライオンの比較など似ている動物の比較を行っており、動画による解説でわかりやすい内容になっています。本を買うのはハードルが高い、という方は一度参考に見てみてはいかがでしょうか?
まとめ
デフォルメした動物は、とにかくシンプルな点と線で描くことが大事です。一方、リアルな動物を描く際は、シルエットの特徴だけでなく、内部の骨格や筋肉の構造を理解してから描くようにしましょう。本を参考に体系的に学ぶことも時には大事です。