CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)には、イラストや漫画で使える様々な「素材」が用意されています。カスタムブラシや背景画像といった便利な素材を活用して、創作をステップアップさせましょう!
今回は、クリスタの素材についての基本的な使い方を解説しています。
この記事の目次
①CLIP STUDIOで素材を管理する
※解説では、macOS版のCLIP STUDIOを使用しています。
CLIP STUDIOを開く
「CLIP STUDIO」は、素材の管理やソフトウェアのアップデートなど、CLIP STUDIOシリーズの制作をサポートするアプリケーションです。
イラストや漫画を描く際に使用しているCLIP STUDIO PAINTから、CLIP STUDIOを立ち上げます。
メニューバーから〔CLIP STUDIO PAINT〕→〔CLIP STUDIOを開く〕を選択します。
もしくは、アプリケーションアイコンからCLIP STUDIOを起動します。
CLIP STUDIOの画面左側にあるメニューから〔素材管理〕を選びます。その右横の項目では、〔すべての素材〕・〔ダウンロード〕・〔お気に入り〕など、表示する素材の分類を選べます。
解説例では〔すべての素材〕を選択しているので、画面右側に使用できる全ての素材が表示されています。
素材名・素材情報の変更・不要な素材の削除といった操作は、素材管理の画面から行えます。
素材を探す
「CLIP STUDIO ASSETS」は、CLIP STUDIO PAINT用の素材をダウンロードしたり、自分で作った素材を公開できるサービスです。
CLIP STUDIO PAINTにはデフォルトでも様々な素材が付属していますが、CLIP STUDIO ASSETSのサイトには、さらに多くの素材が公開されています。
CLIP STUDIOの画面左側にあるメニューから〔CLIP STUDIO ASSETS 素材をさがす〕を選びます。
もしくは、ブラウザからCLIP STUDIO ASSETSのサイトにアクセスします。
「鉛筆」や「水彩」など、探したい素材のキーワードを入れて検索してみましょう。検索結果を人気順で表示すると、ユーザーに人気のある素材が昇順で表示されます。
探している素材が見つかったらダウンロードをすることで、CLIP STUDIO PAINTで使用できるようになります。素材の中には、CLIPPYやGOLDを支払って購入するものもあります。
CLIPPYとは?
CLIPPYは、CLIP STUDIOで活動することによって貯まるポイントです。自作の素材を無償で公開したり、GOLD会員に加入したりすることでCLIPPYを貯められます。
GOLDとは?
GOLDは、CLIP STUDIOでお金のように使用できるポイントです。クレジットカード決済やコンビニエンスストア決済でGOLDを購入できます。
ソフト付属の素材を初期化する
間違えてソフトに付属している素材を消してしまった……。ソフト付属の素材を初期状態に戻す方法はないかな?
そんなときは、〔追加素材の初期化〕から素材の復元ができます。
画面右上の〔設定〕→〔メンテナンスメニュー〕→〔追加素材の初期化〕を選択すると、ソフトに付属している素材が初期状態に復元されます。
※メンテナンスメニューについては、CLIP STUDIO公式のサポートやマニュアルを確認して、指示があった場合のみ使用しましょう。
②CLIP STUDIO PAINTで素材を使う
素材パレットを表示する
CLIP STUDIO PAINTの画面では、素材パレットから素材を管理します。
メニューバーから〔ウィンドウ〕→〔素材〕→〔全ての素材〕を選びます。
画面の右上に素材パレットが表示されます。
※CLIP STUDIO PAINTの素材パレットに表示される素材は、先程のCLIP STUDIOの素材管理画面に表示される素材と連動しています。
素材は種類ごとに使い方が異なります。素材を使う前に、各素材に表示されている〔種類〕の項目を確認してみてください。
ブラシ・グラデーション素材の使い方
種類の項目に「ブラシ」・「グラデーション」と書かれているツール系の素材は、サブツールパレットに登録して使います。素材パレットからサブツールパレットへ、素材をドラッグ&ドロップ操作で持っていきましょう。
※サブツールパレットが画面に表示されていない場合は、〔ウィンドウ〕→〔サブツール〕でパレットが表示されます。
もう一つの方法として、サブツールパレットの〔サブツール素材を読み込み〕ボタンから素材を読み込むこともできます。
※〔サブツール素材を読み込み〕は、サブツールパレットのメニューにもあります。
素材がサブツールに登録されたので、ブラシとして使用することができます。
カラーセット素材の使い方
カラーセットは、頻繁に使用する色を登録しておける機能です。
カラーセット素材を使用する場合は、カラーセットパレットにある〔カラーセット素材を読み込み〕ボタンを押して、素材を読み込みます。素材パレットからカラーセットパレットに、ドラッグ&ドロップで持っていくことも可能です。
※カラーセットパレットが画面に表示されていない場合は、〔ウィンドウ〕→〔カラーセット〕でパレットが表示されます。
オートアクション素材の使い方
オートアクションは、数ステップの操作を記録・再生することができる機能です。
オートアクション素材を使用する場合は、オートアクションパレットにある〔オートアクション素材を読み込み〕ボタンを押して、素材を読み込みます。
※オートアクションパレットが画面に表示されていない場合は、〔ウィンドウ〕→〔オートアクション〕でパレットが表示されます。
グラデーションセット素材の使い方
グラデーションセットは、グラデーションのデータをまとめたものです。CLIP STUDIO PAINTにグラデーションセットを登録することで、グラデーションツール・グラデーションマップから読み込むことができます。
〔グラデーションツール〕→〔詳細設定〕を押して、グラデーションの編集画面を表示します。
〔グラデーションセット〕→〔設定〕→〔セット素材を読み込み〕を押して、グラデーションセット素材を読み込みます。読み込んだ素材をダブルクリックすることで、グラデーションツールのグラデーションが切り替わります。
読み込んだグラデーションセットは、〔レイヤー〕→〔新規色調補正レイヤー〕→〔グラデーションマップ〕からも利用することができます。
画像素材の使い方
画像素材は、素材パレットからキャンバス(またはレイヤーパレット)にドラッグ&ドロップをして使います。
※レイヤーパレットが画面に表示されていない場合は、〔ウィンドウ〕→〔レイヤー〕でパレットが表示されます。
画像素材(ブラシ先端形状・用紙テクスチャ)の使い方
画像素材の中には、「ブラシ先端形状」や「用紙テクスチャ」として設定されているものがあります。これらの画像素材は、ブラシのカスタマイズ用の素材として利用できます。
素材パレットの画像素材をダブルクリックして、プロパティを開いてみましょう。
プロパティ画面の左下に〔ブラシ用素材設定〕の項目があります。各項目にチェックマークを入れると、ブラシ先端形状・用紙テクスチャとして画像素材を使用できるようになります。
ブラシ先端形状
〔サブツール詳細〕→〔ブラシ先端〕を選び、〔先端形状〕の項目を「素材」に設定して画像素材を読み込みましょう。
解説では、Gペンの先端形状にぼかしの画像素材を設定したことで、輪郭がぼやけたペンになりました。
用紙テクスチャ
〔サブツール詳細〕→〔紙質〕から画像素材を読み込みましょう。
解説では、Gペンの紙質に鉛筆の画像素材を設定しています。カスタムブラシを作成する際に利用してみてください。
3D素材の使い方
種類の項目に「3Dオブジェクト」・「3Dキャラクター」・「3D背景」・「体型」と書かれている素材は、3D素材です。3D素材は、素材パレットからキャンバス(またはレイヤーパレット)にドラッグ&ドロップをして使います。
※レイヤーパレットが画面に表示されていない場合は、〔ウィンドウ〕→〔レイヤー〕でパレットが表示されます。
まとめ
クリスタの素材の使い方の解説でした。カスタムブラシや背景画像など、素材を活用することで作品のクオリティを上げることができます。作品制作の時短にも繋がるので、ぜひクリスタの素材を活用してみてください。