男性キャラクターの「服」をカッコ良く描きたいけれど、形が難しい……。
服が描けずにお悩みの方は、服をそれっぽく見せるポイントから覚えてみましょう。
今回はpixivから、ノギビさんのご投稿を紹介します。
服を描くときのコツや、服をカッコ良く表現するポイントを見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
初心者向けの服の描き方
4つのパーツに分けて解説
服の描き方を4つのパーツに分けて解説しています。
肩と首・腰・尻・脚の、それぞれのパーツごとの描き方を見ていきましょう。
服の描き方①.肩と首の部分
描くときのポイント
肩と首の部分は、2つのステップで考えると分かりやすいです。
- 三角形を意識
- 肩の部分はギザっと凸の形
三角形を意識して形を描く
肩と首の部分は、僧帽筋と呼ばれる筋肉で繋がっています。
平べったい三角形を意識して形を作りましょう。
肩の部分は少し尖らせる
シャツの肩の部分は、少し尖らせる感じで描くとそれっぽくなります。
ほんのりと内側に反らせた後に、直線でストンと落としてみてください。
服の描き方②.腰の部分
描くときのポイント
- 大きなくびれはつけず、背中を意識したくびれ
- ズボン付近の細かいシワ
背中を意識して形を描く
解説図のように、甲羅を背負っているイメージを持ってみましょう。
甲羅のような曲線を意識して、左斜めに弧を描きます。
背中の筋肉があるので、反ったときにくびれができ、逆三角形でカッコ良い男性的な立ち姿になります。
筋肉の資料や解剖学の知識をつけることで、より説得力のある絵を描くことができます。
ズボン付近にギザギザのシワを描く
下にズボンがある影響で、シャツの腰の部分にたるむようなシワが発生します。
服の輪郭をギザギザにして、シワを表現してみてください。
他にも、曲げたヒジ・肩パット・膝・少し長いズボンの裾などで、ギザギザとしたシワが見られます。
服の描き方③.尻の部分
描くときのポイント
- さりげないシワで形を表現
さりげないシワで、お尻の形を表現する
解説図の赤い円の部分は、お尻で出っ張っています。
この形をシワだけで表現してみましょう。
ピンク色の部分のシワが重要です。
逆三角形を意識して、シワを描きましょう。 2本の直線をチョンチョンと入れるようにシワを描くと、それっぽくなります。
ズボン上部にギザギザのシワがある
ズボン上部の輪郭の部分は、ギザギザのシワを描いてもよい部分です。
解説図のピンク色の部分のシワは、青色のシワの延長線上にくるようにしましょう。
二つのシワが繋がっているように見せることで、ズボンの形に説得力が生まれます。
服の描き方④.脚の部分
描くときのポイント
- 控えめなカーブと直線
控えめなカーブと直線で、脚の形を表現する
解説図の赤い矢印は、外側にカーブしている箇所です。
青い矢印は、直線、もしくは内側にカーブしている箇所です。 右脚は尻の凸があるため、左脚よりも高い位置で直線のゾーンに入ります。
太ももから膝にかけては、輪郭を狭めて細くしていきましょう。
直線と曲線で、男女の差を表現する
男性は直線を多く描くと、スラっとしてカッコ良い感じになります。
曲線を描くとしても、控えめにするのがオススメです。
女性は曲線をきれいに描くと、魅力的になります。
服の描き方⑤.線のメリハリ
線を描く際には、筆圧をコントロールしてメリハリをつけると、絵が生き生きとします。
赤色の部分が、筆圧を強めにしている線です。
青色の部分が、筆圧を弱めにしている線です。
筆圧が強い部分と弱い部分を交互に入れたり、輪郭線ではない内側の線は筆圧を弱めたり、強弱をつけてみてください。
服の描き方を解説した記事
服のシワの描き方
服の種類ごとに、どのようなシワができやすいかを解説しています。
シワを描くときの参考にしてみてください。
シャツの襟の描き方
Yシャツの襟の種類や描き方を解説しています。
襟は構造が複雑なので、ポイントを覚えておくと描きやすくなります。
簡単に服を塗る方法
アイビスペイントを使用して、簡単に服を塗る方法を解説しています。
服の陰影のつけ方が分からない方にオススメです。
まとめ
服をそれっぽく描くコツの解説でした。
筋肉を意識したり、シワを活用したりして、服の形をカッコ良く描いていきましょう。
きれいな絵に見せるためには、直線・曲線の使い分けや筆圧のコントロールも大切です。
服がうまく描けずにお悩みの方は、ノギビさんの解説を参考にしてみてください。
最後に、ノギビさんのpixivやTwitter、ポートフォリオサイトをご紹介します。
他にも素敵なイラストやメイキングを投稿されているので、ぜひご覧ください!