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キャラと背景のパース講座。室内に人物を配置する方法

更新日:2023.11.10
室内に人物を配置するアイキャッチ

室内のイラストを描く場合、キャラクターの身長を踏まえて背景と合わせることが大切です。

キャラクターと背景を適切に配置することで、生活感のある自然なイラストに仕上げられます。

今回はpixivから、林芭大地さんのご投稿を紹介します。

室内に人物を配置する方法を見ていきましょう。

※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。

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背景パースの基礎を解説した記事

室内のイラストを描く前に、背景・パースの基本から学びたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

アイレベルや消失点、一点透視図法といったパースの基本から解説しています。

アイレベル・消失点・一点透視図法を解説した記事

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画面を見ている人の目線の高さ(カメラの高さ)のことを「アイレベル」と呼び、目に写る物体の線が収束するアイレベル上の地点を「消失点」と呼びます。

アイレベルや消失点などのパースの基本や、一点透視図法について解説をしています。

アイレベルについて詳しく解説した記事

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画面内に複数の人物がいるときのアイレベルの合わせ方や、アイレベルがズレている作例を修正する方法を解説しています。

アイレベルを詳しく解説した記事で、マンガを読みながらパースの基本を学べます。

キャラと背景のパース講座。室内に人物を配置する方法

人物を配置する背景イラスト

人物を配置する背景イラスト

林芭大地さんが描かれた室内の背景イラストです。

この背景に、立った状態の人物を配置していきましょう。

①天井までのガイドラインを引く

天井までの高さを240cmとして、ガイドラインを引く

天井までの高さ

まず初めに、室内にいる人物の身長を割り出します。

床から天井までの高さは、一般的に220cm~240cmです。

アパートの部屋の場合は、天井がもう少し低くなります。

マンションの場合は、天井が高い場合もあります。

今回の解説では、天井までの高さは240㎝とします。

解説を分かりやすくするために、背景の不透明度は下げています。

また、解説イラスト内の赤い×印は消失点です。

天井のガイドラインを分割する

天井のガイドラインを分割する<

人物の身長と比べやすくするために、天井のガイドラインを分割しておきましょう。

240cmを半分にした120㎝と、更に半分にした60㎝の箇所で分割しています。

②人物のガイドラインを引く

身長150cmのガイドラインを引く

人物の身長150cmのガイドラインを引く

天井のガイドラインと比べながら、身長150cmの人物のガイドラインを引きましょう。

人物のガイドラインは青い線で引いています。

人物のガイドラインを移動させる

人物のガイドラインを移動させる 150cmの青いガイドラインを移動させて、最初に引いた240cmの赤いガイドライン上に乗せました。

ガイドラインに合わせて人物を置く

150cmの身長の人物を置く

150cmの身長の人物を置いてみると、解説イラストのようになります。

人物は壁にぴったりと背中をくっつけている状態です。

③人物を手前に移動させる

人物の頭頂・足先を通るパース線を引く

人物の頭頂・足先を通るパース線を引く

次に、消失点から人物の足先と頭頂部に向かって、2本線を引きます。

さきほど引いた身長150cmのガイドラインを目印にしましょう。

移動させたい位置に垂直線を引く

移動させたい位置に垂直線を引く

伸ばしたパース線を辿っていき、人物を置きたい場所に垂直線を引きます。

この垂直線は、身長150㎝の人物が少し手前にいる場合の大きさなります。

ガイドラインに合わせて人物を置く

手前に150cmの身長の人物を置く 垂直線に合わせて人物を配置すると、解説イラストのようになります。

人物が更に手前にいる場合

人物が更に手前にいる場合

人物が更に手前まで寄った場合も手順は同じです。

人物がどれだけ手前に来ようとも、緑色のパース線(頭頂と足先の線)に沿うように配置しましょう。

足先が画面外に出ていても、消失点から引いた2本の緑色の線をガイドにして人物を描くことができます。

④男性のガイドラインを引く

身長180cmのガイドラインを引いて、人物を配置する

男性を配置する

同様の手順で男性も配置してみましょう。

先ほど描いた身長150cmの女性に30cmを足すと、180cmになります。

ちょうど最初に分割した120cm+60㎝の地点に当たります。

天井の高さのガイドラインである240cmの線を元にすることで、どんな身長の人物も描くことができます。

⑤男性を手前に移動させる

男性の頭頂・足先を通るパース線を引く

男性の頭頂・足先を通るパース線を引く

女性のときと同様に、今度は消失点から180cmのガイドラインに向かって緑色の線を引きます。

足先の位置は女性と同じです。

移動させたい位置に垂直線を引く

移動させたい位置に垂直線を引く

伸ばしたパース線を辿っていき、人物を置きたい場所に垂直線を引きます。

この垂直線は、身長180㎝の男性がこの位置にいる場合の大きさなります。

ガイドラインに合わせて人物を置く

ガイドラインに合わせて人物を置く垂直線に合わせて男性を置きます。

人物が更に手前にいる場合

人物が更に手前にいる場合

男性を更に手前に移動させる場合も手順は同様です。

男性を更に手前に移動させると、解説イラストのようになります。

あとがき

あとがき

立っている人物を部屋に配置する方法の解説でした。

基準の人物を描いて頭頂・足先を通るパース線を引くことで、どんな場所にも人物を配置できます。 ※林芭大地さんのFANBOXでは、講座の解説イラストをzipファイルで配布しています。

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まとめ

室内に人物を配置する手順の解説でした。

天井の高さを元にして人物の身長のガイドラインを引き、パース線を使って人物を手前に移動させましょう。

パース線を元にして人物を配置することで、間違いのない自然な室内のイラストに仕上げることができます。

最後に、林芭大地さんのpixiv・FANBOX・Webサイトをご紹介します。

他にも素敵なイラストを投稿されているので、ぜひご覧ください!

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