キャラクターだけでなく背景も描けると、物語性や世界観が伝わりやすいイラストに仕上げられます。
背景を描いてみたいけど難しそう……とお悩みの方は、プロの背景イラストレーターの書籍から、コツや知識を吸収してみましょう。
今回は、背景・コンセプトアートの描き方を解説した本をご紹介します。
この記事の目次
背景・コンセプトアートの本10選
①クリスタ+メイキング形式で解説している『「キャラの背景」描き方教室』
『「キャラの背景」描き方教室』(著:よー清水/イラスト:江原 康之、UGUME/SBクリエイティブ)は、CLIP STUDIO PAINTを使った背景の描き方を解説している書籍です。
多数のメイキングを収録しており、雨上がりの少女・桜花舞う並木道・夕陽の帰り道・雪降る街といったテーマから、キャラクターを魅力的に見せる背景の描き方が学べます。
背景の考え方を基礎から解説しているので、初心者の方にもオススメの書籍です。
②アイデア出しから仕上げまで学べる『tomato先生と楽しく学ぶ 背景の描き方講座』
『tomato先生と楽しく学ぶ 背景の描き方講座』(著:tomato/ソーテック社)は、遊び心を持って楽しみながら背景が上達できる書籍です。
アイレベル・透視図法などの背景の基礎の解説から、初級・中級・上級の難易度別に分けられた描き方の解説、写真やキーワードでイメージを膨らませるアイデア出しの方法なども紹介しています。
テーマ決めに悩んでいる方は、ぜひ書籍を役立ててみましょう。
著者のtomatoさんは、SNSでも様々な背景の描き方講座を公開されています。
こちらも併せて参考にしてみてください。
③NG例と修正例も掲載している『○×でわかる風景作画』
『○×でわかる風景作画 神技作画シリーズ』(著:さけハラス/KADOKAWA)は、○×形式で分かりやすく背景を学べる書籍です。
テーマの伝え方や資料集め、構図選びや遠近法など、背景制作のポイントを幅広く解説しています。
「なぜそうするのか」に焦点を当てて解説しているので、理解も深めやすいです。
NG例や修正例も数多く掲載されており、自分のイラストの修正点が分からなくて困っている方にもオススメです。
④業界の仕組みまで踏み込んだ『仕事につながる背景の描き方』
『仕事につながる背景の描き方』(著:R.E.C/翔泳社)は、ゲーム会社のデザイナーとフリーランスの両方で活躍してきたR.E.Cさんによる書籍です。
背景の描き方やメイキングの他にも、ゲーム開発の仕組みやコンセプトアートのお仕事など、業界の知識についても踏み込んで解説しています。
最終章では、背景イラストのお仕事をもらう方法も掲載しており、フリーランスの営業などにも活かせます。
背景イラストレーターを目指している方は、ぜひ書籍を読んでみてください。
⑤様々なモチーフの描き方が学べる『基礎から実践まで全網羅 背景の描き方』
『基礎から実践まで全網羅 背景の描き方』(著:高原さと/SBクリエイティブ)は、配色・陰影・構図などの基礎から、自然物・建物の実践的な描き方まで、背景テクニックを幅広く学べる書籍です。
基礎編では、線の引き方やシルエットの重要性、立体や陰影の描き方など、必須知識を広く解説しています。
実践編では7つの作例を解説しており、満天の星空を見上げる森、桜雨の中の街、庭園廃墟などのイラスト制作を通して、自然物や人工物の描き方が学べます。
書籍の購入特典として、Photoshop用のカスタムブラシも付属しています。
⑥漫画の背景を学びたい方には『MAEDAXの背景萌え!』
『MAEDAXの背景萌え!』(著:アシスタント背景美塾MAEDAX派/一迅社)は、漫画の背景を表現するためのポイントを解説している書籍です。
屋内・街の風景・学校の3つのパートに分けられており、窓・ドア・家・小物・電柱・ファミレス……といった日常の背景を描くコツが学べます。
普段は何気なく見過ごしてしまう背景でも、興味を引く面白いポイントを見つけることで、作画の意欲も高まります。
背景の基礎は覚えたけど、漫画用に見栄え良く見せるコツを知りたい……とお悩みの方に最適の書籍です。
⑦ドット絵で背景を表現する方法を学べる『ピクセルアートではじめる背景の描き方』
『ピクセルアートではじめる背景の描き方』(著:APO+、モトクロス斉藤、せたも/編:堀越 祐樹/ボーンデジタル)は、ドット絵で背景を表現する手法が学べる書籍です。
ドット絵の成り立ちやドットの打ち方の基礎から解説が始まり、パースや画面構成、色や陰影、テクスチャの表現方法を学べます。
ドット絵をアニメーションさせる方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。 応用編では、3人のイラストレーターの制作過程を収録しています。
⑧パーツ別の描き方に特化した『背景作画 改訂版 ゼロから学ぶプロの技』
『背景作画 改訂版 ゼロから学ぶプロの技』(著:mocha/KADOKAWA)は、背景作画の基本やパーツ別の描き方を学べる書籍です。
パーツ別の描き方の解説に焦点を当てており、自然物や人工物など38種類以上のメイキングを掲載しています。
背景の制作では、質感がうまく表現できない物が出てくると、作業が進まなくなってしまうことがあると思います。
様々なパーツ別の描き方を覚えることで、背景制作をスムーズに進められます。
⑨魅力的な背景に仕上げられる『あなたの絵に物語性を与える方法』
『あなたの絵に物語性を与える方法』(著:加藤 オズワルド/翔泳社)は、絵の演出力を向上させるための書籍です。
ライティング・色使い・質感表現・レイアウト・空気感や透明感の表現方法など、背景も含めたイラスト全体を魅力的に仕上げる方法を掲載しています。
背景イラストの表現がいまいち物足りない……と伸び悩んでいる方にオススメの書籍です。
物語性を感じられる素敵なイラストを目指しましょう。
⑩コンセプトアートの描き方を解説している『世界観の作り方』
『世界観の作り方』(著:有里/翔泳社)では、コンセプトアートの描き方を、オリジナルの世界観「竜宮城」の作例を通して解説しています。
コンセプトアートは、作品の世界観・イメージ・雰囲気などを伝えるためのイラストです。
説得力のある「竜宮城」のコンセプトアートを描くためには?
竜宮城を構築する、庭園・温泉街・宴会場・客室・小物などの考え方やアイデア出しの手法など、世界観の作り方を学べます。
背景の作画に役立つ本・講座を紹介
構図やレイアウトの本を紹介した記事
こちらの記事では、画面作りに重要な構図・レイアウトの本を紹介しています。
伝えたいテーマに合わせて適切な構図を使用することで、読み手に分かりやすい作品に仕上がります。
パースの本を紹介した記事
こちらの記事では、背景の基本であるパースについて解説した書籍を紹介しています。
難しそうなパースですが、パース用語の意味や使い方を押さえておくと、背景を描くときの道しるべになります。
初心者向けのパース本もあるので、ぜひ学んでみてください。
背景の資料本を紹介した記事
こちらの記事では、部屋・街並み・自然など、背景の資料を掲載した書籍を紹介しています。
リアリティのある背景に仕上げるためには、資料を観察して質感を描いてみましょう。
背景の描き方を解説した動画講座
『「キャラの背景」描き方教室』の著者のよー清水さんは、お絵かき講座パルミーで背景講座の講師を担当されています。
パルミー月謝制講座「初心者でも描ける背景入門講座」では、空・樹木・ビルといった、汎用性の高い背景モチーフの描き方を動画で詳しく解説しています。
実演パートでは、様々な背景モチーフとキャラクターを含めた1枚絵を制作する工程を学べます。
動画の解説では工程の細かい部分まで確認することができるので、初心者の方にもオススメの学習方法です。
まとめ
背景の描き方やコンセプトアートの考え方が学べる書籍の紹介でした。
風景・背景が描けるようになると、イラストで世界観を表現できるようになります。
ご紹介した書籍を参考にして、背景の描き方を学んでみてください。