机や椅子といったインテリア、建物や街並みといった屋外を描く際にはパースの知識が重要です。消失点やアイレベルに合わせて立体物を描くことで、リアリティのあるイラスト・マンガの背景に仕上げることができます。
今回は、パース(遠近法)を解説した書籍をご紹介します。
この記事の目次
パースのおすすめ本5選
初心者の方でも理解しやすい解説本『パース塾 画力がメキメキUPする!いちばん簡単な遠近法講座』
『パース塾 画力がメキメキUPする!いちばん簡単な遠近法講座』(著:椎名 見早子/廣済堂出版)は、イラスト・マンガのパースを「四角い箱」という単純な形をベースにして解説しています。解説マンガを用いて消失点・アイレベル・透視図法といった基礎から説明しており、パース初心者の方でも安心して読み進んでいけます。
こんな方にオススメ
- パース入門書をお探しの方
- 初めてパースを学ぶ方
同一著者の書籍で実践編の『パース塾〈2〉』では机・椅子・窓といった室内や外観のパースを解説しており、構図編の『パース塾〈3〉』では様々なカメラアングル・シチュエーションのパースの描き方を解説しています。合わせて参考にしてみてください。
マンガテクニックをパースの視点から解説した本『マンガパースと背景の描き方の教科書』
『マンガパースと背景の描き方の教科書』(著:中村 仁聴/成美堂出版)は、パースの基本やマンガ用のコマ割り・背景テクニックを解説した書籍です。写真付きの実例や解説マンガなども掲載されており、マンガ背景のパースの描き方を分かりやすく学べます。
こんな方にオススメ
- パースを基礎から学びたい方
- マンガの背景を描いている方
マンガではコマによって様々な場面・アングルに切り替わるので、パースの理解は大事です。パースを学習することで背景のリアリティが増し、臨場感のある作品に仕上がります。
パースが苦手な方にオススメの解説本『スケッチ感覚で パースが描ける本』
『スケッチ感覚で パースが描ける本』(著:中山 繁信/彰国社)は「適当なのにきちんと見える」を理念にパースの描き方を解説した書籍です。フリーハンドのスケッチ感覚で線を描いており、一点透視や二点透視といったパースの基本から、窓・本棚・テーブルといったインテリアの描き方、家・ビル・曲がり道といった街並みの描き方を解説しています。
こんな方にオススメ
- スケッチ用にパースを学びたい方
- フリーハンドで室内や屋外を描きたい方
室内・屋外のスケッチでは、階段や円形のテーブル、フォルムが難しい車など、様々な立体物を描く必要があります。書籍で解説しているパースのコツやインテリア・街並みの描き方を抑えることで、気軽に描いたスケッチの見栄えが格段に良くなります。
パースを画面作りに活かす方法を解説した本『パースによる絵作りの秘訣 vol.1』
『パースによる絵作りの秘訣 vol.1』(著:マルコス・マテウ=メストレ/編:平谷 早苗/翻:株式会社Bスプラウト/ボーンデジタル)では、単純な立体から複雑な建物まで、パースを使った描き方や画面作りの手法を掲載しています。 消失点や透視図法といったパースの基礎から解説が始まり、建物を均等に分割する手法や、橋やドームといった様々な建造物のパースを解説しています。
こんな方にオススメ
- パースの応用テクニックまで知りたい方
- パースを活用した画面作りを学びたい方
同一著者の書籍『パースによる絵作りの秘訣 vol.2』では、パースから立体物の影の形状を導き出す方法や、人物をパースに合わせて絵作りする方法を解説しています。構図やフレーミングを学びたい方は、『クライマックスまで誘い込む絵作りの秘訣』も合わせて参考にしてみてください。
画集・パース解説・イラストメイキングを掲載した本『吉田誠治作品集&パース徹底テクニック』
『吉田誠治作品集&パース徹底テクニック』(著:吉田誠治/玄光社)は、SNSでも人気の背景イラストレーター、吉田誠治さんの画集と作画テクニックを載せています。パーステクニックのチャプターでは、透視図法やアイレベルなどの基本からパースを解説。応用編では、パースを意識した自然模写の方法や奥行き(画角)の決め方、魚眼パースといったテクニックも掲載しています。
こんな方にオススメ
- 模写やパースのコツを学びたい方
- 吉田誠治さんの作品からテクニックを学びたい方
SNSなどで吉田誠治さんの背景メイキングを見たことがある方も多いのではないでしょうか。 吉田誠治さんの背景イラストとパースの解説講座、描き下ろしのイラストメイキングを掲載しているお得な書籍です。
まとめ
パースが学べる書籍のご紹介でした。室内のインテリアや屋外の建物、キャラクターをパースに沿って作画することで、よりリアリティのあるイラストに仕上げることができます。パースが分からずにお悩みの方、様々な形の建物を描くためのパーステクニックをお探しの方は、ご紹介した書籍を参考にしてみてください。