イラストは気軽にはじめやすい趣味ですが、自己流で上達するのは難しいものです。そこでイラストの上手な人の知恵を借りましょう。プロが初心者に向けて書いたイラストの学習本はたくさんあります。課題に応じた適切な本を読んでイラストを上達させましょう。
この記事の目次
自分に合った本を見つける
イラストの学習本を探すときには、自分のレベルや目的を考えて、自分に合う本を探しましょう。ここでは、初心者が読みやすく、描きたい目的別におすすめの本を紹介します。
描きたい絵柄によって選び方も変わる
描きたい絵柄の違いによっても本の選び方は変わります。まずは、自分がどのような絵柄を描きたいのか考えてみましょう。
基本をしっかりと把握してから描くのがベストですが、今すぐにキャラクターを描きたいなら、そのための学習本を選ぶのもよいでしょう。イラストの上達に向けては『描いてみること』が大切です。描きはじめて改善したい箇所を見つければ「自分のイラストをもっとよくしよう」とさらに行動することでしょう。
人物のイラスト上達におすすめの本は?
イラストで描きたいものといえば『人物』を真っ先にあげる人が多いのではないでしょうか。人物のイラストを上手に描くには、色々なコツがあります。
本を読めば、どのように描き進めればよいのかが分かったり、自分の間違いに気づいたりすることができます。『写実的な人物画』と『萌えキャラクター』それぞれの描き方を教えてくれる本を紹介します。
人物画が上達したいならこの本
有名なイラストレーター、ルーミスの書いた『やさしい人物画』は、1976年の発行以来、40年以上経つにも関わらず多くの気づきを与えてくれる本として、イラストを描く人たちの間で今も人気の高い本です。
本のタイトルから、初心者に優しく教えてくれるものだと思って読みだすと、面食らうかもしれません。この本は、初心者に最初から順序立てて教えるといった方法をとっているわけではないからです。最初は言っていることが分からなくても、頭の片隅に入れておくと、のちのち腑に落ちる瞬間が訪れるかもしれません。写実的な人物画を描きたい人は、特に押さえておきたい本です。
萌えキャラクターも上手に描ける本
好きなマンガやアニメを見て「自分も描いてみたい!」と思ったなら、イラストの描き方を1から教えてくれる『萌えキャラクターの描き方 顔・からだ編』がおすすめです。
顔の輪郭、髪、体の各部位などの描き方のポイントを教えてくれます。マンガやアニメキャラクターならではの『萌え』をつくるコツや、オリジナルキャラクターを作る方法を教えてくれます。
この本はシリーズになっていて、他に『コスチューム編』・『しぐさ・感情表現編』があります。上達を目指す人は、全編揃えるのもよいでしょう。
目的別に学べるおすすめの本を紹介
一口に『イラストを学ぶ』と言っても、その範囲は幅広いものです。学びたいことが漠然としていると、自分が本当に知りたいことではなかったり、中身が薄かったりする本を選んでしまう可能性があります。
目的を絞ることで、中身の濃い本を選ぶことができます。『上達させたいものは何か』をはっきりさせて、それに合う本を選びましょう。
手や足の動きが理解しやすいのはこれ
イラストを描くのが好きでも、複雑な動きをする手足を描くことが苦手な人はたくさんいます。
しかし、人物画を描くなら手足を描くことは避けて通れません。手足の動きを自然に表現できれば、自分でもより上達した実感が得られて、自信になるのではないでしょうか。
『手・足の描き方マスターガイド』は、様々なポーズの写真とイラストを豊富に載せて、手足の描き方を教えてくれる本です。同じポーズを様々な角度から撮った写真があるのも嬉しいポイントです。
マンガデッサンが分かりやすい本
『スーパーマンガデッサンー作画のための考えるデッサン』は、対象を見ずに描くマンガデッサンの方法を記した本です。
初心者にも分かりやすく、マンガのキャラクターを描く基本を教えてくれます。色々なタイプのキャラクターデザインも参考になります。
早く描けるようになりたい人におすすめの本
『DVDビデオ付き!アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術』は、「早く何でも描けるようになりたい!」という人におすすめの本です。
アニメーターである著者が、5つのパートに分けて、イラストのノウハウを教えてくれます。著者は、YouTubeの動画で『アニメ私塾』としてイラストの描き方を教えていて、この本と関連する動画もアップしているので、本と合わせて見ると理解が深まるでしょう。
本で学んだことを活かそう
本をたくさん読んで上手に描くポイントを知ると、すぐにでも上手に描けそうな気がするかもしれませんが、当然ながら本を読んだだけではイラストを上手に描くことはできません。『実践すること』が何より大事です。本で学んだことを考えながら、イラストを描いてみましょう。
本を真似して描くことは上達の一歩
「イラストを描くならばオリジナルでなければならない」と思い、練習の段階から真似することに抵抗を持つ人がいるかもしれません。
しかし、本を真似して描く『模写』は上達の第一歩です。真似して描いてみることで、様々なことに気づくことができるでしょう。こうして自分で得た『気づき』はイラストの上達に大きく影響を与えることでしょう。
まとめ
イラストは、実際に描いてみることで『自分がどんなイラストが描きたいか』・『何を描きにくいと感じているのか』という自分の課題を見つけることができます。その課題に応じて、その時々に必要な本を読み、模写をして練習しながら、イラストの上達を目指しましょう。