可愛い女性の顔や美しい女体を描きたいと思っても、バランス良く描けないことがあります。しかし、コツを知ることで可愛い女性のイラストを描くことが可能です。今回は、可愛く描くためのポイントやイラストを上達させるコツを紹介します。
この記事の目次
女性のイラストを可愛く描くためのポイント
女性のイラストを可愛く描くためには、主に2つのポイントがあります。
目の高さで顔に幼さを残す
可愛さをイラストで表現するには、『幼さ』をいかに表現するかがポイントです。一般的に、目の高さをやや低めに設定することで、幼い印象の顔になります。逆に、目の位置が高いと少し大人っぽい印象になります。
鼻の位置を低く描く
『鼻を低く』描くことも、可愛く描くためのポイントです。鼻筋の際立った『鼻の高い』顔は、大人っぽい印象になってしまいます。
逆に『鼻を低く』、つまり鼻筋が際立たないように描くことで、幼い印象になり、可愛い顔になります。鼻を点のように小さく描くか、あるいは全く描かないという方法などがよく使われます。
美しい体の女性を描くコツ
女性の体を美しく描くには、基礎デッサンや骨格などを学ぶ必要があるといわれていますが、まず3つのポイントを押さえましょう。
曲線を意識する
女性の体は、『曲線』を意識することで美しく描くことができます。しなやかで丸みのあるラインを強調しましょう。特に、男女で顕著に差が出る『肩回り』と『腰回り』がキーポイントです。
また、線の色を黒ではなく淡いセピア色やベージュ色にすることで、女性独特のしなやかさを表現することもできます。光が当たっている部分は、線を消してもよいでしょう。
6頭身がベスト。頭身に注意する
美しい女性のイラストを描きたい場合は『6頭身』ぐらいが一般的です。直立した女性イラストを描くときは、全体を6分割しその中に丸を描いていきます。その後、左右のバランスに注意しながらアタリ(※)を取っていきましょう。
モデルのような8頭身や9頭身にしがちですが、女性のイラストの場合は、普通『6頭身』程度にします。また、幼い女の子の体を描きたい場合は4~5等身など、もっと等身を低くします。
(※アタリとは、顔や体をバランスよく描くために、大まかな位置取りを行うこと)
さまざまなアングルから描く
アングルを工夫することで、女性の体を美しく表現できます。可愛さを前面に出したいときは、高いアングルから描きましょう。
高いアングルから描くことでキャラクターが上目遣いになり、顎が小さく見えるほか、身長も低く見えます。そのため、可愛らしさ(幼さ)が表現できます。
一方、大人っぽさを前面に出したいときは、低いアングルから描きましょう。低いアングルから見上げるように描くことで、胸や足・腰など女性特有の曲線が強調されます。その結果、顔よりも体全体をメインに描けます。
ただし、低いアングルから描くと迫力が出てしまい、女性らしさが薄れることがあります。そのような場合は、キャラクターの顎を引いて描いてみてください。大人っぽさと女性らしさを同時に出すことができます。
女性イラストを一気に上達させるには
女性イラストを一気に上達させるために役立つ3つのコツを紹介します。
面を使ってアタリをつくる
女性の顔や体の曲線を『面』として捉えてアタリを作るように意識すると、躍動感のあるさまざまなポージングを描くことができます。
線でなく『面』として捉えながら描くことで、イラストに奥行きが出ます。その結果、膝を曲げたり伸ばしたり、首を傾げたりといった女性の動作を、より立体的に描くことができます。
初心者の人は、まず『前後・左右・上下』この6面でアタリを作ってみることをおすすめします。6面でアタリが作れるようになった後、より細かい面で描いていきましょう。
顔のパーツバランスに注意して描く
女性の顔は、美しいとされるパーツバランスがあるといわれています。このパーツバランスを意識することで、美しい女性の顔を描くことができます。
押さえておくべき基本のパーツバランスは、以下の3つです。
- 右目の長さ・目と目の間の長さ・左目の長さが『1:1:1』の等間隔で配置されていること
- 髪の生え際から眉毛までの長さ・眉毛から鼻の頭までの長さ・鼻の頭から顎までの長さが『1:1:1』の等間隔で配置されていること
- 顔の横幅は、目幅の約4~5倍を目安にすること
このパーツバランスは、リアルな人間の顔のパーツバランスの基本にすぎないので、イラストに応用させる場合、多少の調整・デフォルメをすることが多いです。
基本のパーツバランスに慣れてくれば自由にデフォルメして、さまざまなバランスで描けるようになるでしょう。
顔に角度をつけて描く
女性の顔は、描く角度により印象が変わります。そのため、横顔や振り向いた顔、上を向いた顔やうつむいた顔など、角度をつけていくことで、より魅力的な女性イラストが描けるようになります。
顔に角度をつけて描くポイントは、以下の3つです。
- 髪型
- 輪郭
- 目
髪型は、髪の毛が頭全体を包んでいるイメージで描いていきます。角度により髪型の見え方が全く変わることがあるため注意しましょう。
輪郭は、顔の中心線(アタリ)を取りながら描いていきます。完全な横顔に近づくにつれ、鼻や顎がより尖り鋭くなってきます。
目は、横顔に近づくにつれ凹みが目立ちやすくなるほか、まつ毛の描写も変わってきます。また、眉毛の位置にも注意が必要です。
まとめ
女性のイラストは、少し意識するだけでグッと可愛く描くことができます。一度にすべてのコツを取り入れるよりも、毎日少しずつチャレンジするとよいでしょう。