人間の頭や体は、描く機会が特に多い箇所だと思います。自分では体の構造を理解して、うまく描けたように思っていても、上手の人から見たら、違和感を感じるポイントがあるかもしれません。
そこで今回は、頭と首のシルエット、俯瞰のアングルの胴体を描く際に意識していることをTwitterにまとめていらっしゃった、アニメーターの普津澤時ヱ門さんのツイートから、体の描き方を見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
Twitter 「普津澤時ヱ門さん 頭から首にかけてのシルエット」ツイートTwitter 「普津澤時ヱ門さん 俯瞰の体の描き方」ツイート
Twitter 「普津澤時ヱ門さん 俯瞰の体の描き方(補足)」ツイート
解説イラスト
頭と首のシルエット
頭の間違った描き方の、解説イラストです。
アゴから首にかけてのシルエットを意識しすぎて、解説イラストのような頭を描いてしまいがちです。横からのアングルだと特に分かりやすいですが、首の位置が体の中心より手前にきており、後頭部がふくらんだ頭を描いてしまっていることになります。
正しい頭の描き方の、解説イラストです。
頭と首の関係を、お菓子でよく見かける、チュッパチャップスに例えています。球体に棒が刺さっているイメージですね。耳を中心に、頭と首が、チュッパチャップスの飴と棒のようにくっついていることを、意識しています。先ほどの間違った解説イラストより、頭と首の関係が、安定して見えます。
首が細くて、髪のボリュームがあるキャラだと、首が見えづらいので、チュッパチャップスを意識して、描いていきましょう。
俯瞰の体
続いては俯瞰気味の体の描き方です。首の線は無理に描かず、骨盤の輪切り具合を意識して、右の解説イラストのような体を、描いていきましょう。
俯瞰の構図だと首が見えづらいのですが、首の長さを意識して頭を描く、ということが大事です。一見正しそうに見える左の解説イラストですが、首の長さがやや短くなっていしまっています。右の解説イラストのように、頭の位置を左に少しずらすことによって首の長さを発生させたのが、正しい描き方になります。かなり高レベルな解説になっています。
(解説イラストの補助線は、首の長さを割り出すためのものではなく、視覚的にわかりやすくするために、後付けしたものです。)
まとめ
アニメーターならではの、人間の体を深く観察した、描き方講座でした。普段描いている頭や体から、もう一歩踏み込んで、イラストを表現していきたい。そんなときは、普津澤時ヱ門さんの、体の解説イラストを参考にしてみて下さい。
最後に、普津澤時ヱ門さんのプロフィールをご紹介します。普津澤時ヱ門さんはアニメーターとして、原画、作画監督、総作画監督、キャラクターデザインのお仕事をされていらっしゃいます。TVアニメ作品「ろんぐらいだぁす!」のキャラクターデザイン等、アニメーション業界を中心に、幅広くご活躍されていらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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