イラスト制作の作業効率を向上させる「左手デバイス」。
左手デバイスを活用することで、ペイントソフトの操作が簡単になります。
今回は、イラスト用に使いやすい左手デバイスをご紹介します。
この記事の目次
イラスト向け 左手デバイスおすすめ7選
左手デバイスとは何か?
作業効率を上げる入力デバイス

左手デバイスとは、イラスト制作やPC作業などで使用される、補助的な入力デバイスです。
ペイントソフトで絵を描いているけれど、キーボードを使ったショートカット操作に慣れない……。
そんなときには左手デバイスを活用してみましょう。
頻繁に使用する「取り消し(Ctrl+Z)」などの操作を左手デバイスに登録しておくことで、ワンボタンで操作を実行できます。
ペンタブやキーボードから操作をするよりも簡単なので、作業効率が上がります。
他にも、キャンバスの拡大/縮小、ブラシの切り替えなど、様々な操作を左手デバイスに登録できます。
左手デバイスを使うメリット
- ショートカットの操作が簡単になり、作業スピードが上がる
- キーボードを使わなくてよいので、省スペース化できる
- 片手で直感的に操作できるので、利き手のペンを使った作業に集中しやすくなる
左手デバイスとペンタブのエクスプレスキーの違い

ペンタブには、エクスプレスキーと呼ばれるボタンが付いている製品があります。
ペンタブのエクスプレスキーも、左手デバイスと同じようにショートカット操作を登録できます。
左手デバイスは小型なので、位置を自由に動かせて扱いやすいのがメリットです。
左手デバイスにはボタン・ダイヤル・ホイールなどの様々なインターフェースが搭載されていますが、ペンタブのエクスプレスキーは基本的にはボタンのみです。
本格的に作業効率を上げたい人には、ペンタブと併せて左手デバイスを使うのがオススメです。
左手デバイスの選び方
対応OSを確認しておこう
左手デバイスの多くはWindows・macOSのPCに対応していますが、iPadOSやAndroidに対応していない場合があります。
左手デバイスを購入する前に、対応しているOSを確認しておきましょう。
有線/Bluetoothなど、接続方法を確認しておこう
左手デバイスは、有線のUSBケーブルで接続するものと、Bluetoothで接続するものがあります。
他にも、専用のレシーバーをPCのUSBポートに差し込み、無線で接続する形式もあります。
PCと左手デバイスをBluetoothで接続する場合、Bluetooth機能に対応したPCが必要です。
購入前に接続方法も確認しておきましょう。
お使いのペイントソフトに対応しているか、確認しておこう
左手デバイスは、ショートカットキーに対応しているペイントソフトでのみ使用できます。
クリスタやPhotoshopなど、PC用のペイントソフトに対応している左手デバイスは多いですが、一部のiPad用のお絵描きアプリでは、左手デバイスが使えない場合があります。
製品の詳細や使用報告などを見て、対応しているアプリを確認しておきましょう。
ボタン・ダイヤル・ホイールなど、インターフェースを確認しておこう

左手デバイスには、ボタンやホイール、回転式のダイヤルなど、様々なインターフェースが付いています。
キャンバスの拡大/縮小に便利なホイールや、ブラシサイズが切り替えやすいダイヤルなど、ショートカット操作がしやすくなるように作られています。
直感的な操作がしやすい製品を選んでみてください。
①XPPenが販売している左手デバイス「XPPen ACK05」
「ACK05」は、ペンタブで有名なXPPenが販売している製品です。
10個のキーと1個のダイヤルが付いており、縦向き・横向きのどちらでも使える左手デバイスです。
専用レシーバーによる無線接続も可能で、コンパクトに使えます。
対応OS
- Windows
- macOS
- Linux
接続方法
- 有線(USBケーブル)
- Bluetooth
- ワイヤレスレシーバー
②イラストレーターに話題の製品。「TourBox Lite」
「TourBox Lite」は、TourBoxシリーズのエントリーモデルです。
形状の異なるボタンが多く、回転式のノブやホイールのインターフェースも付いています。
お好みのインターフェースに合わせてショートカット操作を割り振れるので、快適で直感的なクリエイティブ作業が可能です。
対応OS
- Windows
- macOS
接続方法
- 有線(USBケーブル)
その他のTourBoxシリーズ
TourBoxシリーズは、「Lite」の他にも、「NEO」、「Elite」、「Elite Plus」が販売されています。
上位モデルではダイヤル形式のインターフェースが追加され、「Elite」ではBluetooth接続も可能になるなど、更に使いやすくなっています。
「Elite Plus」は、iPadOSにも対応しています。
③クリスタ用に作られた左手デバイス。「CLIP STUDIO TABMATE(タブメイト)」
「CLIP STUDIO TABMATE(タブメイト)」は、ペイントソフトのクリスタ用に作られた左手デバイスです。
TABMATEには、ボタン・方向パッド・ホイール・トリガーのインターフェースが付いています。
リモコン型の形状が特徴で、楽な姿勢で創作活動ができます。
対応OS
- Windows
- macOS
- Android
接続方法
- Bluetooth
その他のTABMATEシリーズ
「TABMATE」は、iPhoneとiPadには対応していません。
iPhoneとiPadのクリスタをお持ちの方は、「TABMATE 2」を使ってください。
④ショートカットの割り当てが分かりやすい「XENCELABS K02-A」
「K02-A」は、ペンタブのメーカーであるXENCELABSが販売している左手デバイスです。
ダイヤルと8個のボタン、液晶ディスプレイを搭載しています。
液晶ディスプレイには割り当てたショートカット名が表示されるので、どのボタンがどの操作に対応しているのかが分かりやすいです。
対応OS
- Windows
- macOS
- Linux
接続方法
- 有線(USBケーブル)
- ワイヤレスレシーバー
⑤ジョイスティックが特徴的な「Orbital2 STERNA」
「Orbital2 STERNA」は、クリエイティブ作業用に作られた左手デバイスです。
ジョイスティックとダイヤルが一体になった形状が特徴的で、周囲にはリング型のボタンが付いています。
「倒す・回す・押す」の3つの動きをスムーズに行えて、手に負担をかけずに直感的な操作でイラスト制作ができます。
対応OS
- Windows
- macOS
接続方法
- 有線(USBケーブル)
その他のOrbitalシリーズ
「Orbital2 STERNA」はエントリーモデルです。
上位モデルの「Orbital2」では、ジョイスティックを倒したときに振動したり、ショートカットを登録できるプロファイル数が無制限になったりと、製品仕様に違いがあります。
⑥Procreate向けに作られた「YesWord X-18」
「X-18」は、iPad用のお絵描きアプリ「Procreate」のために作られた左手デバイスです。
キーパッドのボタンには、ブラシ・スポイト・取り消しなどのアイコンが描かれており、ショートカットの割り振りが分かりやすいです。
Procreate用の左手デバイスをお探しの方は、ぜひ使ってみてください。
対応OS
- iPadOS
接続方法
- Bluetooth
⑦iPad版のクリスタに使いやすい「8Bitdo Micro」
「8Bitdo Micro」は、ポケットサイズのコントローラーです。
ゲーム用だけでなく、クリエイティブ作業の左手デバイスとしても人気があります。
小型で持ち運びやすく操作性もシンプルで、iPad版のクリスタ用に便利です。
対応OS
- Windows
- macOS
- iPadOS
- Android
接続方法
- 有線(USBケーブル)
- Bluetooth
その他のイラスト向け左手デバイスを紹介した記事
こちらの記事では、テンキー型の左手デバイス「iClever」をiPad版クリスタで使う手順を紹介しています。
100均で購入したシールにアイコンを描き、テンキーに貼り付けることで、ショートカット操作が分かりやすくなります。
まとめ
イラスト用に使いやすい、左手デバイスの紹介でした。
ペンタブと併せて左手デバイスを使うことで、イラストや漫画制作の作業効率が上がります。
ご紹介した左手デバイスをぜひ試してみてください。