神話やファンタジーの世界で登場するドラゴン。一度は描いてみたいと思ったことがあるのではないでしょうか?
でもいざ描こうとするとなぜかかっこよくならない…なんてこと、ありませんか?
そこで今回は、ドラゴンのデザインの考え方をまとめたところ反響を呼んだ砂川蛟さんのツイートから、ドラゴンのデザイン方法について学んでいきましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
※紹介した方法は砂川蛟さん一個人としての考え方の一例であり、発想方法はこの限りではなく自分なりのデザインの仕方を見つけることも重要です。様々な方法を考えてみましょう。
この記事の目次
ドラゴンや龍のイメージとパーツについて
はじめに、イラストを描く前にドラゴンについて自分が持っているイメージを挙げてみましょう。ツノ、特徴的な首、爬虫類的な顔や体つき、鱗、翼、怖いイメージ…など、実際に描くときにこれらの要素をいくつか取り入れて描くことがポイントです。
初めて描くので何を参考にすればいいのかわからない方は、他の人が書いたドラゴンを参考に、どこにどんな要素が入っているか・どうしてかっこよく見えるのかを観察して自分なりに取り入れてみましょう。
ドラゴンや龍は空想上の生き物なので、型にはまらず自由に要素や形を取り入れると個性的なドラゴンが出来上がりますよ。
かっこいいドラゴンの体型・タイプ
砂川蛟さんが、一般的によく描かれているドラゴンの体型をまとめています。
それぞれ見た人に与えるイメージは異なります。自分の好みや、描いたドラゴンを何に使うかといった目的によって描き分けたいですね。それぞれの特徴をよく見て参考にしましょう。
ただし、この体型だけにとどまらず、自分がカッコイイ!と思うフォルムを研究することが重要です。
二足歩行タイプ
特撮怪獣のような二足歩行タイプのドラゴンです。
王道の四足歩行タイプのドラゴン
四足歩行で背中に翼が生えている、王道のドラゴンです。
前足が翼のタイプのドラゴン
王道のドラゴンとは違い、前足に翼がついているドラゴンです。パッとみて飛行能力が高そうな印象を受けます。
後ろ足が無いタイプのドラゴン
前足が翼のタイプのドラゴンと似たフォルムで、後ろ足が無いタイプです。
ドラゴンのイラストデザインの考え方①
デザインを考えるには様々な方法がありますが、ここでは全体のシルエットや既存の形から考える方法をご紹介します。
まずは、シンプルな形から考えましょう。四角形、楕円、三角形、それぞれの形をドラゴンに応用します。
より具体的な形から考えます。砂川さんはヘリコプターのシルエットからインスピレーションを受けたようなので、アイデアを出すときの参考にしましょう。
- ヘリコプターのシルエットを大雑把に描きます。このとき、正確にアタリを取る必要はありません。
- コックピットが顔に見えたので頭に、船尾が尻尾に見えたのでアウトラインに合わせて軽くアタリを取ります。
- ヘリコプターの場合、降着装置があるのでそこにドラゴンの足をつけます。
- さらに翼やツノ、自分が合うと思うパーツを付け足します。この場合、ヘリのそり足を飛行イメージからかかとの長い突起と大きめの翼、飛行時に体制を調節するヒレをつけています。
ドラゴンのイラストデザインの考え方②
次は既存の生き物をモチーフに、ドラゴンのデザインを考える方法をご紹介します。
砂川さんによる、チョウチンアンコウの頭骨をモチーフにしたドラゴンのデザインを見てみましょう。
- まずはチョウチンアンコウの頭骨の特徴を捉えます。横広の頭、大きな口、魚類特有の離れた目、凶悪な牙などの要素を盛り込みます。
- チョウチンアンコウの口から見えていた助骨が、二重の下顎に見えたので口の中にもう一つ顎をつけています。
- 顔に合わせて体を考えます。顔の雰囲気から軽快に走り回っていそうな気がしたので、長めでしっかりした足をつけます。 また、顔の刺々しい雰囲気に合わせて体に棘や爪をつけます。
- 元になったチョウチンアンコウの光る要素が欲しかったので口とツノを光らせています。また、発光を強調したかったので体は暗い青を基調にしています。
まとめ
今回は、ドラゴンのイラストデザインを考えるために、
- 三角形や楕円といったシンプルな形をドラゴンに応用する
- 既存の形をシルエットにして、ドラゴンの骨格のモチーフにする
- 既存の生き物の一部をモチーフにする
という方法をご紹介しました。
砂川さんによる、一般的によく描かれているドラゴンの体型を参考にして、自由に好きな要素や形を取り入れてみてはいかがでしょうか。
最後に、砂川蛟さんのTwitterをご紹介します。素敵なイラストやイラストの描き方を投稿されてますので、ぜひご覧ください!