線画の色を調整する「色トレス」をすることで、線と塗りがなじんだイラストになります。
イラスト制作に色トレスの工程を挟んで、絵の見栄えを向上させてみましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
色トレスでイラストの見栄えUP!
①色トレスって何?
イラスト制作における色トレスとは、線画の色を塗りの色に近づける作業のことを指します。
線画と塗りをなじませることで、自然な印象のイラストになります。
色トレスの基礎知識
- 色トレスとは、線画の色変えの作業のこと
- 色トレスは、色塗りを終えた後の仕上げの工程で行う
- 色トレスをすると、自然な印象のイラストになる(線が浮かない)
②色トレスの効果・手順
色トレスをする前と色トレスをした後の、二つの作例を並べています。
色トレスをする前(黒色の線画)
色トレスをする前は、髪・まぶた・まつ毛・目の輪郭が、黒色の線で描かれています。
色トレスをした後(肌色に近い線画)
色トレスをした後は、髪・まぶた・まつ毛・目の輪郭が、赤みを含んだ茶色っぽい線で描かれています。
線に赤みを含ませたのは、そばに塗られている顔の肌色に近づけるためです。
線画の色が肌色に近づいたことにより、線と塗りがなじんで柔らかい印象になりました。
色トレスの手順
新規レイヤーを作成して、線画のレイヤーにクリッピングします。
パーツごとに線と塗りがなじんで見えるように、線画に色をつけていきましょう。
色トレスをしたレイヤーの不透明度を調整すると、色が合わせやすいです。
③色トレスの効果・手順(別パターン)
ここでは、線の薄い部分のみに色をつけられる「濃淡色づけ」のやり方を紹介します。
濃淡色づけの手順
- 合成モードを「乗算」に設定したフォルダの中に、線画レイヤーを入れる
- 「乗算」のフォルダの一番下に、白色で塗った濃淡出し用のレイヤーを敷く
- 合成モードを「オーバーレイ」に設定したレイヤーを、「乗算」フォルダにクリッピングする
- 「オーバーレイ」レイヤーを、なじませる色(今回はピンク系の色を使用)で塗りつぶす
この手順で、線画の薄い部分のみに色をつけられます。
オーバーレイの効果を出すために、乗算のフォルダの一番下に、白色を塗ったレイヤーを置くのがポイントです。
色トレスなどの着彩テクニックが学べるWebサイトは?
オンラインの動画で学べるパルミー
イラストを学ぶなら、オンラインのイラスト教室「パルミー」がオススメです。
今回の記事で取り上げたかんべさんも、スタッフとして活動しながらパルミーを受講中とのことです。
イラスト学習に便利
パルミーでは、プロのイラストレーターや漫画家の授業をオンラインで受講できます。
好きな場所・好きな時間に自分のペースで学習できるので、ぜひご利用してみてください。
講座が見放題の無料体験もある
人体の描き方やイラストの塗り方など、200以上の講座が月額定額制で見放題です。
無料お試し期間もあり、200以上の講座を全て視聴できます。
色の塗り方が学べる講座
かんべさんは、パルミーの「同じ手順で一緒に色塗り講座【制服編】」を受講して、色塗りの手法を学んでいるそうです。
この講座では、講師の白クマシェイク先生の塗り方・手順を真似して、きれいに色を塗るコツを覚えられます。
授業の資料を使って、色トレスの有無による印象の違いを比較されています。
パーツごとに色を変更する、色トレスの重要性を学ぶことができたとのことです。
「同じ手順で一緒に色塗り講座【制服編】」では、髪・肌・目といったキャラクターの塗り方や、シャツやリボンなどの服飾の塗り方も学べます。
パルミーでは他にも様々な色塗りの講座があるので、ぜひご視聴してみてください。
まとめ
色トレスの効果・手順の解説でした。
仕上げの工程で色トレスをすることによって、線画と塗りがなじんだ自然なイラストにすることができます。
- 色トレスは、線画の色を変える作業のこと
- 線画の色を、そばに塗られている色に近づける
- 各パーツごとに色を変えると、よりきれいに見える
色トレスのやり方をお探しの方は、かんべさんの解説を参考にしてみてください。
最後に、かんべさんのTwitter・イラスト解説記事をご紹介します。
映えるまつ毛の描き方など、創作に役立つ解説を投稿されているので、ぜひご覧ください!