クリスタなどのペイントツールに備わっている「トーンカーブ」を使えば、画像のコントラストや色を調整することができます。トーンカーブは設定の自由度が高いので、上手く使いこなして、思い通りの写真・イラストに補正しましょう。
今回は、Twitterから、夏蜜柑さんのご投稿を紹介します。クリスタのトーンカーブを使って、イラストのコントラストや色を調整する手順を見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
トーンカーブの使い方
クリスタでトーンカーブを使う場合は、メニューバーから〔編集〕→〔色調補正〕→〔トーンカーブ〕を選択します。
もしくは、メニューバーから〔レイヤー〕→〔新規色調補正レイヤー〕→〔トーンカーブ〕を選択します。トーンカーブの調整を後から変更したい場合などは、色調補正レイヤーを使うと便利です。
トーンカーブの使い方①.グラフの見方
色調補正からトーンカーブを選択すると、トーンカーブのダイアログが表示されます。
グラフの横軸(入力値)
グラフの横軸は入力値で、現時点での絵の明るさを表しています。
グラフの縦軸(出力値)
グラフの縦軸は出力値です。その階調の明るさを、これからどう変化させるかを表しています。
背景の山状のグラフ(ヒストグラム)
トーンカーブのグラフの背景には、絵の明るさの分布を示す山状のグラフ(ヒストグラム)が表示されています。
解説図では、ほぼ黒の部分・暗い部分・中間の明るさの部分・明るい部分と目印を付けています。
解説図の場合、ヒストグラムの暗い部分の山が高くなっていることから、元画像は暗い領域が多く含まれていることが読み取れます。
トーンカーブの使い方②.コントラストを上げる
トーンカーブのグラフをドラッグすることで、コントロールポイントを作れます。
グラフを変化させて、画像を補正していきましょう。 コントラストを上げたい場合は、トーンカーブのグラフの線をSの字に変化させます。
横軸(元画像)の明るい部分にコントロールポイントを作り、上方向にドラッグすることで、元画像の明るい部分はより明るくなります。
同様に、横軸の暗い部分にコントロールポイントを作り、下方向にドラッグすることで、暗い部分はより暗くなります。
トーンカーブの使い方③.コントラストを下げる
コントラストを下げたい場合は、トーンカーブを逆Sの字に変化させます。
解説図のグラフでは、横軸の明るい部分にコントロールポイントを作って、下方向にドラッグしています。
また、暗い部分にコントロールポイントを作って、上方向にドラッグしています。
元画像の明るい部分は暗くなり、暗い部分は明るくなって、コントラストが下がった画像に補正されます。
トーンカーブの使い方④.色ごとに調整する
トーンカーブのダイアログの左上にあるチャンネルから、〔RGB〕・〔R〕・〔G〕・〔B〕を選択することで、色ごとの調整が可能です。
デフォルトでは、チャンネルは〔RGB〕に設定されています。 赤・緑・青の色ごとにグラフで調整することができ、色被りの補正や、夕焼けっぽくしたいときに便利です。
赤を強くして夕方風の雰囲気にしてみたり、緑を上げてエモい感じにしてみたり、お好みで補正してみてください。
まとめ
クリスタのトーンカーブのグラフの見方や、調整の仕方の解説でした。トーンカーブの機能はPhotoshopにも搭載されており、グラフの見方などは共通しています。
トーンカーブの使い方が分からない……とお悩みの方は、夏蜜柑さんの解説を参考にしてみてください。
最後に、夏蜜柑さんのプロフィールをご紹介します。 夏蜜柑さんは、イラストレーター・研修医のお仕事をしていらっしゃいます。
夏蜜柑さんのTwitter・pixivでは、他にも素敵なイラストやTipsを投稿されているので、ぜひご覧ください!
また、夏蜜柑さんのYouTubeチャンネルでは、ペイントツールのレビューやイラストメイキングの動画を投稿されています。 イラスト関連のツール・アプリの使用感を知りたい方は、ぜひご覧ください!