アオリの構図でキャラクターイラストを描きたいけど、アオリの顔が難しすぎて描けない……。アオリはイラストでも見栄えのするアングルですが、下から見上げた顔が描けずにお困りの方も多いと思います。
今回は、Twitterから、かおりゅさんのご投稿を紹介します。アオリの顔が描けないときのテクニックを見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
アオリの顔の描き方
人物を下から見上げると、目・鼻・口といった顔のパーツの見え方や位置関係が変わり、通常のアングルからの顔の描き方とは要領が変わってきます。
日常生活で人の顔を下から見上げる機会が少ないことも、アオリの顔の作画を難しくしている原因だと思います。
今回の解説は、どうしてもアオリの顔が描けない……とお悩みの方に向けたテクニックです。
アオリの顔の描き方の概要
当解説の手順では、通常のアングルの顔からアオリの顔を考えていきます。
アオリの顔は描けないけど、通常のアングルからの顔なら描ける、といった方はぜひ参考にしてみてください。
アオリの顔の描き方の手順
- 普通に前を向いている顔のラフを描く
- 前髪・目・鼻・口・あごを上に移動する (あごは少し移動させて、鼻は多めに移動させる)
- 後頭部・ツインテール・耳を下に移動させる
- 3をアタリにして、パースを加味しながら下書きする
- アタリを消すと、このような感じになる
- アオリの顔の完成
アオリの顔のパーツ配置について
アオリの構図では、頭部の前側にある前髪や目などのパーツが上に移動します。
耳から後ろのパーツは下に下がるので、忘れないようにしましょう。
アオリの顔のパースについて
キャラクターを下から見上げている構図なので、アイレベルはキャラクターの顔の高さより下に位置します。
顔のパース線は、キャラの下方にあるアイレベルの高さに収束していくので、解説図4のような傾きになります。
このパースの影響で、顔の左上のエリアが少しつぶれた感じになります。
アオリの顔のあごについて
解説図5の赤丸で囲まれている部分のように、アオリの構図ではあごの裏側が見えるのがポイントです。
通常のアングルのあごの位置を少し上げた後に、あごの裏側を描き込みましょう。
アオリの顔を描く際に参考になるツール
ArtStationで公開されている「LIGHT REFERENCE TOOL」を使えば、人物の頭部の3DモデルをWebブラウザ上で確認することができます。
頭部の3Dモデルを動かして、通常のアングルとアオリのアングルの顔の見え方を比べてみましょう。
頭部の3Dモデルを観察することで、アオリのアングルで見たときの顔のパーツの位置関係など、より具体的にイメージが掴めると思います。
まとめ
アオリの顔が描けないときのテクニックの解説でした。通常のアングルの顔を基準にして考えることで、アオリの顔のイメージを掴みやすくしてます。
アオリの顔が描けずにお悩みの方は、かおりゅさんの解説を参考にしてみてください。
最後に、かおりゅさんのプロフィールをご紹介します。 かおりゅさんは、アニメーターや専門学校の講師のお仕事をしていらっしゃいます。Twitterでは、他にも素敵なイラストやTipsを投稿されているので、ぜひご覧ください!