クリスタルや水晶は、ファンタジー作品などでも人気の背景モチーフです。クリスタルの描き順や質感を表現するためのポイントを覚えて、素敵な背景イラストに仕上げましょう! 今回は、Twitterからtomato(@kiiroitomato33)さんのご投稿を紹介します。クリスタルを4つの工程で簡単に描く手順を見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
クリスタル・水晶の簡単な描き方
4つの工程でクリスタルを描いていきます。
- シルエットを作る
- モノクロで面を分ける
- 質感を描き込む
- オーバーレイで色をつける
地面の反射や輝きのエフェクトを入れてもクリスタルが良い感じになるので、お好みで追加してみてください。
解説図の3種類のブラシは、手順③の質感を描き込む工程と手順④のオーバーレイで色づけする工程で使用します。 質感を描き込む工程では、ハッチングをかけられるブラシを使うのがオススメです。
クリスタルの描き方①.シルエットを作る
まずは、単色でクリスタルのシルエットを描きます。ベースカラーには、中ぐらいの明度のグレーを使用しましょう。
クリスタルのシルエットは、突起の高さをランダムにするのがポイントです。
クリスタルの描き方②.モノクロで面を分ける
クリスタルの各面を、明度の異なるグレーで塗っていきます。 解説図の下方の配色を参考にしてください。
後ほどクリッピングをして質感を描き込むので、レイヤーは分けておきましょう。 シルエットを描いたベースカラーのレイヤーは、レイヤー階層の一番下に置きます。
クリスタルの描き方③.質感を描き込む
冒頭で紹介したブラシを使って、クリスタルの質感を描き込みます。解説イラストはブラシで質感を描いていますが、テクスチャを使用して質感を表現しても問題ありません。
質感を描き込むレイヤーは、グレーで色分けしたレイヤーにクリッピングすることで、塗りやすくなります。
クリスタルの描き方④.オーバーレイで色をつける
オーバーレイのレイヤーを新しく作り、上から色づけしていきます。エアブラシを使って、ふんわりさせすぎないことを意識して全体を塗っていきましょう。 面ごとに色を少し変えるのが、クリスタルをきれいに見せるポイントです。
グレーで下塗りをしてからオーバーレイなどで色づけする手法は、「グリザイユ画法」と呼ばれています。 序盤はグレースケールで絵を描いていくので明度や陰影を捉えやすく、アナログ・デジタル問わず人気のあるイラスト制作の手法です。
まとめ
簡単なクリスタルの描き方の解説でした。グレースケールでシルエット作成や面分けをしてから、質感の描き込みや色づけをすることで、複雑なクリスタルも描きやすくなると思います。 クリスタルや水晶の描き方が分からずにお悩みの方は、tomatoさんの解説を参考にしてみてください。
最後に、tomatoさんのプロフィールをご紹介します。 tomatoさんは、ゲーム業界で背景・キービジュアルを描いていらっしゃいます。Twitterやpixiv、ホームページでは、他にも素敵なイラストや背景講座を投稿されているので、ぜひご覧ください!