漫画を描いてみたいけれど、ストーリーを考えたりキャラクターを描いたりと難しい工程が沢山ある……。漫画制作の技術を学べる本はないかな?
今回は、ストーリーの作り方やキャラクターの作画方法、ペイントソフトの使い方など、漫画の描き方を解説した書籍をご紹介します。
この記事の目次
漫画の描き方のオススメ本7選
巨匠が解説している漫画入門の本『手塚治虫のマンガの描き方』
『手塚治虫のマンガの描き方』(著:手塚治虫/手塚プロダクション)は、『鉄腕アトム』や『ブラック・ジャック』といった有名作品を創った手塚治虫さんの書籍です。絵の描き方・アイデアの出し方・物語の考え方といった基礎の部分を、漫画を描いたことがない人やこれから漫画を描き始める方に向けて優しく解説しています。
手塚治虫さんの作品を見たことがある方も多いと思います。漫画に対する姿勢やアプローチ方法など、手塚治虫さんの考え方が分かる書籍です。アナログで漫画を描くための道具の選び方・使い方も紹介しています。
大ヒット作品を生み出した方法論が学べる本『荒木飛呂彦の漫画術』
『荒木飛呂彦の漫画術』(著:荒木飛呂彦/集英社)は、人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦さんによる漫画の描き方の書籍です。キャラクターやストーリーの作り方、漫画の四大構造の解説など、大ヒット作品を生み出した方法論を学べます。
荒木飛呂彦さんが漫画の描き方を明かす最初で最後の書籍とのことです。荒木飛呂彦さんの作品や迫力のある画風が好きな方はもちろん、漫画の作り方・描き方を学びたい人も、ぜひ書籍を読んでみてください。実践編として、漫画が出来るまでの過程や短編の描き方も紹介しています。
絵を描くのが苦手な方に向けた解説本『マンガは描ける!絵が描けない人でも』
『マンガは描ける!絵が描けない人でも』(著:やまなしレイ)では、絵が描けない方や絵を描くことが苦手な方でも簡単に漫画が描けるようになる方法を掲載しています。「絵が描けなくても漫画が描ける」裏技のようなテクニックを、作中漫画や挿絵を挟みつつ分かりやすく解説しています。
絵を描くのは苦手だけど漫画を作るのは面白そう……と、興味を持っておられる方も多いのではないでしょうか。漫画制作への第一歩を踏み出そうとしている方にオススメの書籍です。
キャラクター作画の基礎から応用まで学べる本『マンガキャラデッサン入門』
『マンガキャラデッサン入門』(監:藤井英俊/西東社)では、人の骨・筋肉・関節の構造やキャラクターの顔・体・衣服の描き方など、人体デッサンを基本から解説しています。様々な角度から見たキャラクターの描き方が掲載されており、側面や背面、アオリやフカンなど、難しい構図も学べます。
漫画制作では、コマによって老若男女を様々なポーズ・表情・アングルで描く必要があります。範囲の広いキャラクターデッサンを学ぶのにオススメの書籍です。
キャラクターの顔・髪の描き方を重点的に解説している『マンガキャラ顔・髪型・表情入門』も出版されています。
背景作画の分かりやすい解説本『マンガパースと背景の描き方の教科書』
『マンガパースと背景の描き方の教科書』(著:中村仁聴/成美堂出版)では、背景パースや透視図法、見やすいコマの割り方や作り方を解説しています。消失点・アイレベルといった基礎から、コマ運び・シチュエーションの表現方法といった漫画テクニックまで、漫画背景に必要な知識を満遍なく習得できる書籍です。
キャラクターの状況や舞台を読者に伝えるためには背景の作画も欠かせません。漫画背景のテクニックを覚えて読みやすい作品に仕上げましょう!
デジタルで漫画を描く方にオススメの本『CLIP STUDIO PAINT PRO/EX プロに学ぶマンガ描画テクニック』
『CLIP STUDIO PAINT PRO/EX プロに学ぶマンガ描画テクニック』(著:平井太朗/エムディエヌコーポレーション)は、デジタルペイントソフトのCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を使用して漫画を作る手法を解説しています。漫画を描くために必要なツールの使い方や、ネーム・下描き・ペン入れ・仕上げといった工程など、デジタル漫画制作の基礎から学べます。
ペイントソフトのクリスタは漫画制作のツールとしても人気があり、趣味で漫画を描いている方からプロの漫画家の方まで幅広い層で使われています。漫画アシスタントの求人でも、応募条件に「クリスタを使用できる方」と記載していることが多いようです。
アナログの仕上げテクニックが学べる本『素人のウチが10日間で漫画原稿を完成させる話』
『素人のウチが10日間で漫画原稿を完成させる話』(著:大塚志郎/竹書房)では、アナログ漫画の仕上げテクニックを基礎から応用まで公開しています。道具の使い方・遠近法・背景・トーン・素材集の使い方など、仕上げに大切な知識や技術を解説漫画を通して学べます。
背景の使い方やトーンワークの基礎など、漫画の仕上げ工程を学びたい人にオススメです。仕上げ作業を効率化したい方や同人誌の完成を目指している方も、ぜひ書籍を読んでみてください。
まとめ
漫画の描き方を解説した書籍のご紹介でした。ストーリー作り・キャラクターの作画・背景の作画・コマ割り・仕上げなど、漫画の制作では様々な技術が求められます。漫画制作の中で疑問や不明点が多い工程は、書籍やプロの方の解説を参考にしてみてください。