2020年12月に「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」がver.1.10.5にアップデートされ、さまざまな新しい機能が使えるようになりました。
作業工程の録画と書き出しができるタイプラプス機能、Photoshopブラシの読み込みが可能となったこと、縦長の漫画Webtoonの制作に役立つ機能の追加などです。
今回は、27ptさんがTwitterにご投稿していたブラシ機能についてのご投稿を紹介します。
さらに使い勝手が良くなったブラシ機能を知り、お絵かきに役立ててくださいね。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
クリスタver.1.10.5で追加されたブラシ設定
クリスタでPhotoshopブラシ(.abr)が使用可能に
Photoshopブラシファイル(.abr)が読み込めるようになりました。
読み込んだブラシは、従来のCLIP STUDIOのブラシと同様、「ツールプロパティ」パレット、「サブツール詳細」パレットで自由に描き味や設定を調整できます。
「サブツール詳細」パレットに様々な設定が追加
「サブツール詳細」パレットに以下の設定が追加され、手軽にブラシの表現の幅が広げられるようになりました。
クリスタブラシ「色の変化」について
「影響元設定」で指定した「ランダム」や「筆圧」などの設定によって、線の色相・彩度・明度を変化させられる「ブラシ先端色の変化」が加わりました。
また、ストロークごとに線の色をランダムに変化させられる「ストロークごとのランダム変化」が追加されました。
従来の「サブ描画色混合率」は、「ブラシ先端色の変化」に付属する項目に位置が移動しています。
「ブラシ先端色の変化」とは?
デフォルトの「荒い水彩」で試してみました。このように、数値によって色が変わります。
最大にするとカラフルなレインボーになるようです。
「ストロークごとのランダム変化」とは?
こちらもデフォルトの「荒い水彩」で試してみました。長いストロークで描いたときは同じ色のままで、短いストロークで点々と描いていくと様々な色で表現されます。
クリスタ「ブラシ先端形状の左右反転、上下反転」について
ブラシ先端の反転描写を設定出来る「左右反転」・「上下反転」が追加されました。
「なし」、「反転」、「ランダム」、「折り返し時に反転」が設定できます。
クリスタ「ブラシ先端形状の左右反転、上下反転」とは?
今までは固定されていたブラシ先端形状が、任意の反転で表現できるようになりました。
ブラシ先端の形状を1つ登録しておくことで反転してくれるので、素材を作成するときの手間と複数の素材分のデータ容量が節約されるとのことです。
クリスタ「紙質の明るさ・コントラスト設定」について
紙質に用いる用紙テクスチャの画像の明るさとコントラストを調整してからブラシに適用できる「明るさ」と「コントラスト」が追加されました。
これにより、薄いところと濃いところの面積を調整することができます。
「紙質適用方法」について
紙質適用方法に、「通常」「乗算」「減算」「比較」「輪郭」に加えてさまざまな質感を表現できる「オーバーレイ」「覆い焼きカラー」「焼き込みカラー」「ハードミックス」が追加されました。これにより、選択した合成モードが描写した線に反映されます。鉛筆やリ水彩、油彩ブラシなど、紙質によって筆跡が変わる画材の表現の幅が広がります。
まとめ
ブラシをカスタマイズすることで、より手軽にお絵かきの表現の幅が広がるようになりました。27ptさんのご投稿を参考に、あなた好みのブラシ設定を探してみてくださいね。
最後に、27ptさんのプロフィールをご紹介します。
27ptさんはCLIP STUDIOで使えるたくさんの素材を配布されています。和風のブラシをはじめとした手描き感のある可愛らしい素材や、洋服の柄に使えるブラシ、きらめきを追加するブラシなど、イラスト制作に役立つ素材が盛りだくさんです。ぜひご覧ください!