イラストの描き方を覚えて自分の理想の絵を描きたい!と思った時にまず考えるのがどういったやり方で絵を学ぼう?という点です。ここではイラストの上達ための考え方やコツ、さまざまな学習方法について紹介していきます。
この記事の目次
イラストを上達させるためには
一口にイラストの上達といっても、ただ漠然と練習していてはなかなか上達しないものです。こういった事はまずはじめが肝心です。イラストを描く事を継続し、確実に上達していくためにも、今から挙げる事は是非やっておきましょう。
自分のレベルを知る
自分の実力が今どれ位の所にあるかを知るのはとても大切です。これから絵を学ぼうという初心者から、多少は絵を描ける初級者、簡単な絵ならだいたい描ける中級者など、自分のレベルに合った学習方法を選択する事で効率良く上達していきます。
初心者の内から高度な学習をしてもまず内容自体が理解出来ないという事になってしまいますし、逆に中級者以上の人が初心者の時にやるような事をわざわざ行う必要もないのでレベルに合った学習を心掛けましょう。
目的・目標を決める
次に自分がイラストを描く目的、そして目標を決めましょう。友達や知り合いの絵を見て描いてみたいと思ったから、自分が頭に描いている世界を表現したいからなど何でも構いません。
目的がはっきりすれば次の目標が立てやすくなります。目標を立てておけばそれに向かって練習しようという意欲も高まるので、絵の上達にはとても効果的です。目標を立てるにあたって1つコツがあるとすれば、今の自分の努力で達成可能なものにするという点です。
初心者の人が将来的にプロになりたいという夢を持つのは素晴らしい事ですが、そこに至るまでにはまず顔を描けるようになろうとか、色を塗ったイラストを描いて公開してみようとか、そういった身近な目標を立てて1つずつクリアしていく事で、最初は難しいと思っていた夢が徐々に達成可能な目標へと変化していきます。
イラスト講座を受講する
はじめたばかりの頃というのは、どうやってイラストを描いたら良いのか分からない、どう練習すれば良いのか分からないといった悩みが出てきます。イラスト講座では、具体的なイラストの描き方のプロセスや、上達のコツなどを分かりやすく知る事が出来ます。
講座はさまざまなものがあるので、自分の描きたいジャンルや題材を扱っている講座を探すと良いでしょう。
イラスト講座の種類
イラスト講座にも多くの種類がありますが、種類によって技術の習得しやすさや費用、期間などに違いがあります。ここではそれぞれのメリットとデメリットについて紹介していきますので、自分にとってどれが一番良い方法なのかを考えてみましょう。
イラストの専門学校に通う
イラストの描き方を専門に教える学校に通うという方法があります。学校に通って描き方の基本的な知識、技術などを学び、1年ないし2年といった決められた期間を経て、商業で通用するようなイラストの技術を習得していきます。
メリット・デメリット
メリットとしては教える人がプロのイラストレーターだったり、美術系の大学を出ている人など、絵の専門家からの指導を受けられるという点です。直接指導を受けるので、より自分にあった学びを得られるでしょう。将来的にプロの道を志している人であれば専門学校に通うメリットは大きいですし、卒業後の仕事の斡旋もしてもらえます。
デメリットはとても高額な授業料がかかるのと、決められた期間は学校に通う必要があるという点です。また、講師の先生の方針と合わなかった場合、自分の好みの先生を必ずしも選べるわけではないので、そういった点も考慮が必要です。
いずれにしても経済的な負担と時間的な拘束が大きいため、あくまで本気でプロになりたい人に適しているでしょう。
WEBや通信講座で学ぶ
WEBで動画などによるイラスト講習を受けたり、通信教育で学ぶといった方法もあります。WEBであればオンライン動画による講習を行い、通信教育では定期的に届くテキストや付属DVDなどを見て学習する事になります。
メリット・デメリット
メリットは自宅でいつでも学習出来るという点です。教えるのもプロの先生なので上達スピードが速いのも魅力でしょう。プロを目指す人から趣味としてイラストを描けるようになりたい人など、人を選ばないのも良い点です。
また、自分が好きな絵柄の先生や、教え方が合う先生などより自分の方向性にあった学びができることも良い点です。
デメリットは専門学校と比べるとリーズナブルではありますが、商品によってはある程度の費用が必要となります。また、講座をちゃんと受けるかどうかで上達のスピードも変わってくるので、モチベーションを保って継続していく必要があります。
イラストの本「技法書」で独学
自分でイラストの本を買ってきて、それを元に絵の練習を行います。イラストのジャンルや学習したい分野などに応じて色々な種類があるので、今必要だと思った本を買ってくると良いでしょう。オンラインではさらに多くの本の中から購入する事が可能です。
メリット・デメリット
一番のメリットは最も気軽に取り組めるという点でしょう。本を買ってくればいつでも始められます。また、ここまでに挙げた中では最も安価で済むのも大きな魅力です。とりあえずはじめてみようと思ったら、まずは本を買って練習をしてみるのが良いでしょう。
デメリットは上達には強い意志の力が必要だという点です。いつでも始められますがいつでも止められます。お金を払って真剣に学ぶんだという高いモチベーションや講師にマンツーマンの指導、効率的な練習法を教えてもらえるわけではないので、つまずきやすく挫折する人が多いのも特徴です。
おすすめのイラスト講座と本の紹介
ここでは数ある中からイラストの上達に役立つ講座と本を紹介していきます。オンラインを使ってすぐに学べるイラスト講座や、書店で購入可能な本を挙げていますが、これらのものは多くの人に支持されており、イラストの学習や練習の大きな助けとなってくれます。
通信ならオンラインのpalmieがおすすめ
気軽に始めたいけれど挫折せずに続けないのならpalmieがおすすめです。教えるのは皆一線で活躍するプロの人ばかりですし、実際に仕事で使用している描画テクニックや大幅に手間を短縮する描き方など、とてもためになります。
動画授業で実際に絵を描く所が見られる他、「先生自身が自分の言葉で解説」しているので、本だけでは得られない細かなニュアンスも含めて学ぶことができます。背景やパース、色塗りなど、自分が勉強したいという部分をピンポイントで学べるのも嬉しい点です。
パルミーには対象の講座が見放題「月謝制」というサービスがあり7日間の無料お試し期間があるので、実際の動画授業を見て今後受講するか決めることができます。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
初心者におすすめの本
初心者向けのイラスト本というのは多くありますが、その中でも絵を描く人ならほとんどの人が知っている教科書とも言うべき本を紹介します。それはA. ルーミス著「やさしい人物画」です。
ルーミスはアメリカのイラストレーターでこの本が刊行されたのもかなり昔になりますが、イラストを描くにあたってのエッセンスはほぼこの本一冊に詰まっています。一度読み通して終わりではなく、描きながら何度も熟読して少しずつ書いてある事を理解していきましょう。
ステップアップしたい中級者におすすめの本
ある程度イラストが描けるようになったけれど、さらに高度な表現や技術を習得したいという人には、西澤晋著「リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座」がおすすめです。
アニメーターとしての視点による、通常の絵から一歩進んだ技術や考え方が学べます。骨や筋肉の動き、実際にレンズを通したらこう見えるといった話など、一線で活躍する人のノウハウを学ぶ事は大きな意味があります。
まとめ
イラストの描き方は人それぞれですし、自由に好きなものを描けるというのが絵の魅力です。頭の中のイメージをより具体的に表現できるようにするために、イラストの基本は是非学んでおきたいものです。
描きたいイラストや目標に応じて、自分にとって最適な上達の手段を見つけましょう。