イラストの練習をするとき、どんな紙に描いたらよいのか迷うことはありませんか?本記事では、練習におすすめの用紙とその特徴について解説します。使用する画材や目的に合った用紙を使って練習を重ね、上達を目指しましょう。
この記事の目次
練習用におすすめのクロッキー帳
クロッキー帳とは、絵の練習方法の1つであるクロッキーをするときに使うスケッチブックのようなものです。
クロッキーは速写ともいい、短時間で人物や動物など対象物の本質の形だけを描くこと指します。また、自由な発想を素早く描きとめることもクロッキーに含まれます。
クロッキー帳の特徴
クロッキー帳は、イラスト練習時のメモや大まかなスケッチに使われます。薄い紙なのでしっかり描き込むことには向いていませんが、枚数が多く安価なので練習用として気軽に使用できます。
クロッキー帳の紙質は、主に白(上質タイプ)・クリーム(コットン紙タイプ)・画用紙の3種類があり、サラサラとした手触りで、インクがにじみにくくなっています。
白(上質タイプ)はコピー用紙のような紙で、構想を描きとめる際やメモに適しています。量が多いのでたくさん描けますが、筆圧が強いと下の紙に跡が残ります。クリーム(コットン紙タイプ)は、紙に適度なひっかかりがあるので描きやすく、白(上質タイプ)は苦手という人にもおすすめです。
また、薄手の画用紙タイプは、軽く着色するときに適しています。白(上質タイプ)に比べると割高ですが耐久性に優れています。
おすすめのクロッキー帳
マルマンの『クロッキーブック』はリング型で、紙質は白クロッキー紙とクリームクロッキー紙の2種類があります。サイズは持ち運びに便利なポケットサイズ・SQ・S・M・Lの5種類です。
白クロッキー紙は、丈夫で描きやすく低価格です。一方、クリームクロッキー紙は、紙質がソフトで筆圧の強弱を出しやすく、クロッキーの練習に多く使われています。
マルマンの『クロッキーブック』の中では、SQサイズ(縦182mm×横165mm×厚9mm)が持ち運びしやすくおすすめです。
ノートパッド型も描きやすい
リング状のクロッキー帳の場合、ページを切り取るのは難しいものですが、ノートパッド型はとじ部分をのりで固定しているため、1枚ずつ簡単に切り取ることができます。
マルマンの『クロッキーパッド』は、美大生の要望で作られました。紙質はリングタイプと同じ、白クロッキー紙とクリームクロッキー紙の2種類です。また、サイズは、横長のA5サイズとA4サイズの2種類があります。
1枚ずつきれいに切り取れるため、コピーやスキャンがしやすいというメリットがあります。さらに作品の整理や提出にも便利なため、人気を集めています。
コスパの良いコピー用紙
イラストの練習にはコピー用紙もおすすめです。500枚入りで300~500円くらいとコストパフォーマンスに優れています。
コピー用紙の特徴
コピー用紙には、加工紙と非加工紙があります。加工紙とは、つや消しや光沢などの特殊加工をした紙のことです。インクがにじみにくく、写真などをプリントするのに向いています。
一方、非加工紙とは加工をしていない紙のことで、上質紙・普通紙・再生紙がありますが、一般に『非加工紙=普通紙』と認識されています。イラストの練習には非加工紙が適しています。
また、コピー用紙には色付きのものもあり、好みや用途に合わせて選ぶことができます。コピー用紙をバインダーにはさむと場所を選ばす描くことができ、スケッチブックのようにも使えて便利です。
おすすめのコピー用紙
コクヨのコピー用紙(KB-39N)は、白色度が高くインクがにじみにくいためイラストの練習に適しています。
コピックなどマーカーは裏うつりしますが、鉛筆やパステルなどの画材であれば着色もできます。
また、このコピー用紙はトレースにも適しています。下書きをしたコピー用紙をトレース台にのせると、上に重ねた紙に下書きがうつるので便利です。
100円均一の文具もあなどれない
最近は100円均一でも色々な文房具が販売されています。中には100円とは思えないほど優れた商品もあります。
スケッチブック
ダイソーの『ドローイングブック』の紙質は、画用紙というよりクロッキー帳に近く、適度な厚みでサラサラ描きやすいとSNSでも評判です。
また、ダイソーではマルマンとコラボレーションしたスケッチブック(122mm×174mm 画用紙 並口18枚)も販売しています。『マルマンのスケッチブックが100円で買える』と人気を集めています。
ケント紙
ケント紙とは、製図やデザインに使われる紙の1種です。表面が固く平滑なので、消しゴムを使っても毛羽立ちが少なく、鉛筆・絵の具・ペンに向いています。
ケント紙も100円均一で販売されています。セリアではA4サイズが4枚、ダイソーではA4サイズが8枚入っています。枚数は変更される場合があるので、購入前に確認しましょう。
まとめ
イラストの練習用にはクロッキー帳がぴったりです。自分が描きやすい紙質やサイズを選びましょう。ページを切り取るならノートパッド型が便利です。
また、安価なコピー用紙もおすすめです。枚数を気にせずにたくさん練習することができます。100円均一でもスケッチブックやケント紙などを販売しています。上手に利用して、コストは抑えつつイラストの練習を楽しみましょう。