アニメやゲームなどで、1作品に1キャラは着ているのでは?と思ってしまうくらいメジャーな装飾品である「メイド服」。よく見かけはしますが、メイド服の構造や種類まで詳しく知っている方は、少ないのではないでしょうか。 そこで今回は、メイド服の構造と描き方のコツをPixivにまとめていらっしゃった、荒岸来歩(あれきしらいほ)さんの解説イラストから、メイド服について学んでいきましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
メイド服の描き方
一見すると複雑そうに見えるメイド服ですが、一度構造を理解してしまえば簡単とのことです。 それでは、ロングスカートのメイド服の構造と描き方を、見ていきましょう。
ワンピース
(1)ワンピース メイド服の構成の基本となるワンピースです。 ロングスカートでもミニスカートでも、長袖でも半袖でも、後ろ開き前開き問わず、エプロンと合わせると、割とキチンとしたメイド服になるとのことです。
芯材を入れれば、解説イラストのようにはっきりとした形で、膨らませることができます。 膨らみ袖は、右下の解説イラストのように、パーツ分けをして描いていきましょう。
前開きでも、半袖でも、上下セパレートでも、どれでもOKとのこと。お好みに合わせて、メイド服をデザインしていきましょう。
好き勝手にデザインするといっても、キチンと着れるように考えることが大事です。解説イラストでは、袖口や襟周りのディテールもデザインされており、非日常なメイド服に説得力を出しています。
エプロン
(2)エプロン メイドさんのイメージは、カチューシャと肩のフリル付きのエプロン!というイメージを持たれていらっしゃる方も多いと思います。エプロンの構造は解説イラストのようになっています。
下に着ているものが同じでも、エプロンが違うだけで、雰囲気が変わってきます。
基本の形は普通のエプロンと変わりありませんが、肩や裾にフリルをつけたり、布の量を増やしたりすると、メイドさんエプロンに見えるとのことです。 エプロンを開いた状態も、イラストにして下さっております。
フリル
フリルを描く際には、カーテン的な布をイメージするとよいとのことです。 クシャッとした部分を、布にそのまま縫い付ければ、中央下の解説イラストのようなフリルになります。
リアル目な肩フリルや控え目なフリルなど、基本の付け根は上の解説イラストのようになっています。 多めのボタンで肩紐の固定をしており、サイズ調整が効くように、複数のボタンが付いているタイプもあります。
簡単なフリルの描き方
①まず、フリルを描きたい位置の付け根を描きます。 ②フリルのアウトラインを描きます。適当にふにゃふにゃ描けばOKとのことです。 ③フリルのひだひだを表現する線を入れていきます。(自動選択ツールで囲ってしまうと楽とのことです) ④フリルの付け根のシワを入れて完成です!
ワンピース+エプロン&小物類
(3)ワンピース+エプロン&小物類 ワンピースとエプロンを組み合わせるだけでメイド服の感じは十分に出ますが、そんなメイド服に欠かせない小物類も、合わせて解説していきます。
ヘッドドレス
基本は手軽なカチューシャタイプが主流になっています。普通のカチューシャにフリルが付いただけのもので、後頭部で結ぶタイプもあるとのことです。
首元を彩るアイテム
制服のリボン的なものや、ブローチ付きスカーフ、直接結ぶタイプのリボンがあります。お好みに合わせて、デザインしていきましょう。
ペチコート
メイド服の裏地は、白かったり黒かったりフリフリだったりしていますが、ペチコートやパニエの表現だと解釈してよいとのことです。 ぺチコートは膨らませる用途よりスカートの下履き的な意味合いなので、パニエより膨らみ量が少ないです。イラストにしてしまえば膨らむ量はパニエなしでも自由自在なので、下にはこういうものを履いている場合もある、程度に覚えておきましょう。
解説とイラストを描かれた荒岸来歩さんのメッセージです。大変参考になるメイド服の描き方講座でした!
まとめ
エプロン、フリル、ワンピースや装飾品など、メイド服の種類や構造を、詳しく学べたのではないでしょうか。あの作品に出てくるメイドのキャラクターを描きたい、このキャラクターにメイド服を着せたいのだけど、種類や構造がよく分からない…。そんな時は、荒岸来歩さんのメイド服の描き方イラストを、参考にしてみてください。
最後に、荒岸来歩さんのPixivとTwitterをご紹介します。素敵な作品をご投稿されていらっしゃり、漫画家としてもご活躍されていらっしゃいますので、ぜひご覧ください!