夕日に染まった広大な空に、伸び伸びと浮かんでいる無数の雲。背景主体のイラストでも、キャラクター主体のイラストでも、空と雲が画面内に入ってくるケースは数多くあると思います。
そこで今回は、雲のメイキングをTwitterにまとめていらっしゃった、Chiguさんのイラストから、空と雲の描き方の手順を学んでいきましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
Twitter 「Chiguさん メイキング(雲)」ツイートメイキング
(1)ラフでイメージを固めます。イラストを描く際の一番最初の手順として、完成系のイメージをラフで固め、方針をはっきりさせることは大事なのですね。画面全体を見つつ、空、雲、陸、海をバランスよく配置しています。
(2)空や海を、イメージに近い色で地塗りしていきます。
(3)雲のシルエットを一色で決めます。自然物は、同じ形や大きさのものが揃うと不自然に見えるので、なるべくばらつく様に、シルエットを描いています。パースも意識して自然物を描いているのもポイントです。
(4)影をつけます。必ず光源を意識して影をつけるのがポイントとのことです。作例では、光源に近い奥の雲をシルエット気味に描いており、手前の雲も光源に合わせて影を描いています。光源が絵の中にあっても絵の外にあっても、光源を意識して影に統一性を持たせることが重要なのですね。
(5)雲の落ち影を水面に作ります。
(6)色の変化を出すために赤味を足しています。最初に黄色、橙色で雲を描いたので、光源から遠い雲の影色を、グラデーションで紫よりにしています。
(7)左上にも雲を描き、陸地も足しています。とにかく納得いくまで描く〜というのは、上手く描けなくて妥協しそうな時に思い起こしたい言葉ですね。
(8)光の強さを演出するために、陽の光が差し込むエフェクト、カメラの光ぼけのエフェクトを足しています。
夕日の光が広大な世界に差し込み、雲、陸、海が橙色に照らされている、背景イラストが完成しました。
まとめ
空と雲は、背景の中でも特に描く機会が多いのではないでしょうか。広大な世界に雲が広がっていくイラストを描きたいのだけど、何から描いていけばよいのだろう…。そんなときは、Chiguさんの雲のメイキングを参考にしてみて下さい。
最後に、ChiguさんのTwitterをご紹介します。素敵なイラストを投稿されており、ゲームの背景も描かれておりますので、ぜひご覧ください!
ChiguさんのTwitterはこちら