アナログの水彩画のような透明感を、デジタルのイラストで出せないだろうか…。そう思って、デジタル水彩に適したペイントソフトやブラシを探されている方も多いと思います。
そこで今回は、さとこさんがCLIP STUDIO ASSETSで公開しているクリスタ用のブラシで、実際に水彩絵の具で塗った紙を取り込んで作った「鹿水彩セット」、同じくさとこさんが公開している「鹿えんぴつセット」をご紹介させていただきたいと思います。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
※この記事の最後に、鹿水彩セット、鹿えんぴつセットのダウンロード画面へのリンクを貼っております。
Twitter 「さとこさん 鹿水彩セットの参考資料」ツイート
Twitter 「さとこさん 鹿えんぴつセット by chansika」ツイート
鹿水彩
ブラシの説明
鹿水彩セットには水彩ブラシが6種類入っています。実際に水彩絵の具で塗った紙を取り込んであるからこそ、アナログの水彩画のような透明感を再現しているのですね。ブラシサイズが大きめなので、サイズや絵の具の濃さを調節してほしいとのことです。
鹿下地は名前の通り、下地塗りしやすいブラシです。朱色と水色の重なり部分を見ると、あまり下の色を拾っていないことが分かります。
鹿水彩は下地ブラシと同じテクスチャーを使っていますが、水彩境界がついています。水彩境界の影響で、鹿水彩で塗った箇所は縁が濃くなり、境界線のようになっています。下の色を拾って混ざりやすいとのことです。
鹿水彩(キャンソン)はキャンソン紙のような規則正しい紙目のテクスチャーで、水彩境界が強めに設定されています。
鹿水彩むらは中目の水彩用紙のテクスチャーがほんのり入っています。鹿水彩(キャンソン)同様、水彩境界は強めに設定されてあります。
布目水彩は細かい木綿の生地のようなテクスチャーが入っています。下の色はあまり拾っていません。水彩境界は弱めに設定されてあります。
鹿ぼかしは、ぼかす用のブラシで、ぐるぐると円を描くようになぞると、下地と綺麗に馴染みます。
ブラシの使用例
①下地ブラシで色を全体におきます。塗りのむらを無くしたい場合は、スポイトで取った色を重ね塗りしましょう。
②鹿水彩などで影やハイライトを置きます。
③ぼかしブラシで気になるところを馴染ませます。
アナログ水彩のような色むらや用紙質感が再現された、綺麗な水彩イラストが完成しました。
水色の鹿下地の上から紫色の各水彩ブラシで塗った時、どのような感じの塗りになるのかをまとめてあります。使用例のイラストを見れば、各ブラシの色の混ざり具合、むら等が掴めると思うので、実際に鹿水彩セットを使用する際の参考にしましょう。
鹿えんぴつ
ブラシの説明
鹿えんぴつセットには、鉛筆ブラシが5種類、消しゴムブラシが2種類入っています。鹿水彩の主線用に作ったもので、お絵かきにも使用できるとのことです。鉛筆特有の粉の表現がリアルなブラシで、実際の鉛筆で線を引いてるかのような描き味になっています。鹿水彩セットと一緒に、是非ダウンロードして使ってみて下さい。
ブラシの使用例
鹿水彩セットと鹿えんぴつセットを併用して描いた使用例です。柔らかく透明感のある水彩の塗り表現に、鹿えんぴつセットで描いた線画が見事にマッチしています。鉛筆線で表現されたどんぐりの質感部分のタッチも、綺麗に仕上がっています。
まとめ
デジタルイラストでもアナログのような水彩塗り、線画を描きたいと思っている方には、うってつけのブラシだと思います。
最後に、さとこさんがCLIP STUDIO ASSETSで公開しておられます、「鹿水彩セット」、「鹿えんぴつセット」のダウンロード画面をご紹介いたします。是非、ブラシセットをダウンロードして、実際のアナログ用紙に水彩絵の具で塗っているかのような描き味を楽しんでください。