大人っぽくて美しい、女性キャラクターのイラストを描いてみたい!でも、きちんと線画や塗りの工程を把握していないと、イラストの完成までキャラクターの雰囲気を保っていくのは難しそうですよね。
そこで今回は、メイキングをTwitterにまとめていらっしゃった、梅涼(うめすず)さんのイラストから、女性キャラクターのイラスト制作の手順を学んでいきましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
メイキング
CLIP STUDIO PAINTを使用しています。
線画はカブラペン、色塗りは不透明水彩を使用しています。
①完成図をイメージして下書きを描きます。手の仕草で華やかな女性らしさを演出しています。
②線画を描きます。ラフの線を削って、メインの線画を描き起こす方法をとっています。
服のシワや髪の内側の線は弱めに、逆に輪郭の線は強めにして、強弱をつけています。
③人物の着色をしていきます。色を混ぜやすいため、唇や影等は同じレイヤーで塗っています。水彩筆などは筆を置いた箇所の色と混ざるのが特徴的ですね。
この段階では、瞳以外は全て同じレイヤーで着色しています。
気持ちを高ぶらせるために、梅涼さんは顔から先に着色をしています。
④一通り着色が終わりました。髪の毛も全て同じレイヤーに描いています。前髪辺りを見ると、顔の肌色が少し混ざっているのが分かります。
⑤髪や肌に影をつけていきます。影の着色はレイヤーを2つ作成しており、1つは髪以外の影を塗る乗算レイヤー、2つ目は髪の影を塗る通常レイヤーで分けています。髪の影だけを乗算にしなかったのは、髪の影の色が濃く不自然になってしまい、自然な色を意識すべく通常レイヤーで塗ったとのことです。影色を塗りやすくするために、レイヤーの合成モードを使い分けることも重要なのですね。
⑥雰囲気を出す為に、人物全体に影をつけています。ここでは1番上に乗算のレイヤーを作成し、薄い紫でキャラクター全体を塗っていき、色味を調整する作業をしています。通常の影に加えて、キャラクター全体にも薄紫味の影がついたことによって、どこが陰りを帯びた神秘的な雰囲気が出ました。
さらに背景を入れ、全体の色味を整えて完成です!雰囲気のある、高貴そうな女性のイラストになりました。
まとめ
メイキングを通して、線画や塗りの工程を学べたと思います。キャラクターの雰囲気を出すためにはどんな感じで陰をつければいいんだろう…。そんなときは、梅涼さんのキャラクターイラストのメイキングを参考にしてみるのがよいと思います。
最後に、梅涼さんのTwitterをご紹介します。素敵なイラストを投稿されてますので、ぜひご覧ください!
梅涼さんのTwitterはこちら