未だ根強い人気を誇っているドット絵!普通のイラストとはまた違って、ドットを打つ感覚で絵を作れるのは魅力的ですよね。
今回は、ドット絵で描かれた鉱石のメイキングをTwitterにまとめていらっしゃった、林邑さんのイラストから、ドット絵の鉱石の作成手順を学んでいきましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
ドット絵メイキング(作成までの手順)
このメイキングでは、ドット絵、ドット絵アニメーション制作ツールのAsepriteを使っています。
大まかなアウトラインで形を作る
大まかなアウトラインを決め、鉱石の形を作っていきます。鉱石のゴツゴツ感を意識して、面と面の境目にドットを打っています。
大まかな陰影を入れる
大まかな陰影を入れます。陰が濃いところは塗りつぶすようにドットを打っています。逆に陰が薄いところは色違いのタイルを並べているかのように、間隔を空けてドットを打っています。陰の濃い薄いの違いを、ドット絵ならではの方法で表現しています。
もっと深く陰影を入れ込む
さらに彩度が高めの色で、深い陰影をつけていきます。
ゴツゴツ感を出すために、深めの影を入れる
鉱石のゴツゴツした感じを出すために、各面の隅にも陰影をつけていきます。
石のもつ固有色を入れる
面と面の境目や面の隅に、固有色をつけます。石の持っている固有色ということで、彩度の高い紫で色をつけています。
もっと立体感を出すために影を深くする
さらに立体感を出すために、明度が低い色で鉱石の中心等に陰影を入れます。最も暗い部分は紫というよりは黒に近い色になっています。
明るめな色でハイライトを入れたら完成!
最後に明るめの薄紫でハイライトを入れて鉱石の完成です!宝石や鉱石特有の、明るい箇所と暗い箇所の差がはっきりしていて綺麗に見えます。慣れれば1時間で描けてしまうのですね!
ドット絵お絵かきソフト「Aseprite」とは
AsepriteはSteam(ゲームやソフトウェアを配信しているプラットフォーム)で販売しているドット絵ツールです。値段もお手頃でユーザーの評判も非常に良いとのことなので、ドット絵やドット絵アニメーションを作りたいと思っている方は、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。
Steam Asepriteその他おすすめのドット絵作成ツール
EDGE
EDGEは、256色専用のドット絵エディタです。ドット絵ツールに必要な基本機能やGIFアニメーション作成機能があります。
EDGEはフリーソフトなので無料ではじめることができ、ドット絵を始めようとしている初心者にはおすすめです。
有料ですがより高機能な「EDGE2」、スマートフォン版アプリの「EDGE touch」などもあります
SAI
ドット絵専用ツールではありませんが、ペインツールSAIの「2値ペン」をつかってドット絵を描くことができます。
①作成したいドット絵サイズのキャンパスを作成
②「2値ペン」のペンサイズを"1"にしてドットを打ちたい色でキャンパス上をクリックします。
③ドットを消したい場合は不透明度0の「2値ペン」のコピーを作成し、それを打てばOKです。
ドット絵作成のコツ
ドット絵はコンピュータグラフィックに制限があった時代の技術でしたが、ポップでレトロな表現として再発見され、現在も親しまれています。
基本的には「ドット感」を出すことでドット絵らしさを表現できます。
①ギザギザした部分(ジャギー)を残す
ドット絵はドットの点や、四角い輪郭がらしさを際立たせます。
アンチエイリアスをかけず、ギザギザを残しましょう。
②色数をしぼり、パキッとしたコントラストを表現する
ドット絵に限らず、イラストや写真はコントラストを上げることでくっきりとモチーフを見せることができます。
ドット絵はおける色も限られているので、下手に色数を多く使うと画面がボヤけてしまいます。
配置する色をしぼって、ハイライトや影の明暗差を意識すると立体的に見えるようになります。
③デフォルメ表現を行う
通常の女の子のイラストであれば、顔だけ描きこむなどして視線を誘導し、目立たせたい要素をみせることができます。
しかし、ドット絵は面積に対して表現できるドット数が決まっています。
リアルな表現ではなく、頭身を下げて顔を大きくしたり、目や鼻をシンプルしたり、服のワンポイントを大きく描いたりなど、デフォルメ気味に表現するとうまく表現できますよ。
まとめ
ドット絵制作はいつもの「絵を描く」とはまた違った感覚で楽しめると思います。シンプルな表現のドット絵イラストが好き…始めてみたいけれど、制作過程が分からない。そんなときは、林邑さんのドット絵で打つ鉱石のメイキングを参考にしてみるのがよいと思います。
最後に、林邑さんのTwitterとホームページをご紹介します。Twitterではドット絵やドット絵アニメーション等のイラストを投稿されており、ホームページの方では楽曲も置いておられます。本記事で紹介した鉱石以外にも、素敵な鉱石のドット絵を投稿されているので、ぜひご覧ください!
林邑さんのTwitterはこちら林邑さんのホームページはこちら