お絵かき図鑑
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AnimeEffectsの使い方。イラストを簡単にアニメーションにできる

更新日:2025.03.07
AnimeEffectsの使い方アイキャッチ

描いたイラストを動かしてアニメーションさせたい……。

イラストを簡単に動かせるアプリケーションはないかな?

今回は、アニメーションが簡単に作れるアプリ、「AnimeEffects」をご紹介します。

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AnimeEffectsの基本的な使い方

AnimeEffectsはどんなアプリ?

AnimeEffectsは、オープンソースのアニメーションアプリです。

2Dイラストを読み込み、パーツごとに動きを設定することで、簡単にアニメーションが作れます。

Windows・Mac・Linux用に公開されており、PCのデバイスにインストールして使用できます。

①AnimeEffectsをインストールする

公式サイトのダウンロードページを開く

公式サイトのダウンロードページAnimeEffectsの公式サイトを開き、アプリのダウンロードページに遷移します。

アプリをダウンロードする

アプリをダウンロードする

ダウンロードページの下の方に、アプリのファイルが表示されています。

お使いのPCに応じてファイルをダウンロードして、アプリをインストールします。

AnimeEffectsを実行する

アプリを実行すインストール後、AnimeEffectsが使えるようになります。

②プロジェクトの作成/設定

プロジェクトの新規作成

プロジェクトの新規作成

AnimeEffectsにイラストを読み込み、絵を動かしてみましょう。

メニューバーから[ファイル]→[プロジェクトの新規作成]を選択します。

プロジェクトの設定

プロジェクトの設定続いて、プロジェクトの設定を行います。

初期リソース

アニメーションさせたい画像を、リソースとして読み込みます。

jpgやpng、gifの他にも、psdファイルを読み込めます。

AnimeEffectsは、レイヤー構造や合成モードにも対応しています。

パーツごとにレイヤー分けをしているpsdファイルを読み込むと、作業がしやすいです。

最大フレーム

アニメーションの全体の長さを設定します。

フレーム毎秒

1秒間に表示されるフレームの数を指定します。

フレームとは何か?

アニメーションでは、複数枚の異なる絵を連続的に切り替えて、動いているように見せています。

アニメーションを構成する1枚の絵のことを、「フレーム」と呼びます。

「フレーム毎秒」はFPSとも呼ばれています。

フレーム毎秒が「8」であれば、1秒間に8枚の静止画(フレーム)を使います。

フレーム毎秒が「24」であれば、1秒間に24枚の静止画(フレーム)を使い、動きも滑らかに見えます。

最大フレーム数 = フレーム毎秒 × アニメーションの秒数

フレーム毎秒を8に設定して、5秒間のアニメーションを作りたい……。

この場合は、「8」に「5」を乗算して、最大フレーム数に「40」を入力すると、全体の長さが5秒になります。

フレーム毎秒を24に設定して、2.5秒間のアニメーションを作りたい……。

この場合は、「24」に「2.5」を乗算して、最大フレーム数に「60」を入力すると、全体の長さが2.5秒になります。

読み込むリソース

読み込むリソース

今回は、ペイントソフトのクリスタで作成した絵を読み込みます。

絵をレイヤーごとに分けて描いた後は、psd形式で出力して、AnimeEffectsのリソース欄から読み込みます。

③画面の解説

画面の使い方

AnimeEffectsでは、読み込んだリソース(画像)に移動や変形などの処理を加えて、アニメーションを作っていきます。

AnimeEffectsの編集画面を見ていきましょう。

ツールドック

画面の左上には「ツールドック」があります。

変形やボーンなど、各種ツールを選択できます。

プロパティドック

画面の右側には「プロパティドック」があります。

位置・角度・拡大率などが数値で表示されおり、値を編集できます。

変形などの操作はキャンバス上からも可能ですが、プロパティドックでは、より細かい調整ができます。

不透明度や深度(手前・奥の表示設定)も、プロパティドックで調整できます。

リソースウィンドウ

「リソースウィンドウ」には、リソースが一覧で表示されます。

アニメーションに必要な画像や素材は、リソースウィンドウから読み込みます。

アニメーションドック

画面の左下には、「アニメーションドック」があります。

リソースウィンドウで読み込んだリソースは、アニメーションドックから選択して、キャンバス上に表示できます。

リソースをキャンバスに表示したいときは、アニメーションドックの上部を右クリック→[レイヤーを作成]→リソースを選択します。

タイムライン

アニメーションドックの右には「タイムライン」があります。

タイムライン上では、キーフレームと呼ばれるポインタを追加することで、絵の動きを作ることができます。

④絵を移動する

最初のボールの位置をキーフレームに追加する

最初のボールの位置をキーフレームに追加するどのようにアニメーションを作っていくのか、流れを見ていきましょう。

ボールをアニメーションさせたいので、左下のアニメーションドックから「ボール」レイヤーを選択します。

続いて、[変形]ツールを選択してボールをドラッグして、ボールの位置を移動させます。

ボールを移動させると、画面下のタイムラインにキーフレームが自動的に追加されます。

このキーフレームには、上方にあるボールの位置が記録されています。

落下点のボールの位置をキーフレームに追加する

落下点のボールの位置をキーフレームに追加する

タイムラインの上部にある水色のポインタを動かして、フレームを移動します。

フレームを移動した後は、[変形]ツールでボールをドラッグして、ボールを下の方に移動させます。

先ほどと同じように、ボールを移動させるとキーフレームが自動的に追加されます。

このフレームでは、下方にあるボールの位置が記録されています。

これで、ボールが落下する動きの完成です。

キーフレームとキーフレームの間は自動的に補間され、最初のフレームから現在のフレームまで、ボールが落下している動きになります。

ボールの動きのタイミングを決める

ボールの動きのタイミングを決める

このままではボールの動きが等速なので、少し不自然に見えてしまいます。

動きにメリハリをつけるため、キーイージングの設定を行います。

タイムラインからキーフレームを選択して、右クリックをします。

[キーイージングを~]→[指数]に設定します。

ボールが落下する中間地点での動きが大きくなり、メリハリが出ます。

ボールの動きをループさせる

ボールの動きをループさせる

このままでは、ボールが床に落ちたままです。

バウンドするようなアニメーションにしたいので、ループの設定を行います。

メニューバーから[プロジェクト]→[ループ設定]を選択して、[アニメーションをループさせる]の項目にチェックマークを入れます。

[アニメーションをループさせる]がONになっていると、最後のキーフレームから最初のキーフレームへと、繋がるようになります。

落下したボールは最初の位置に戻るために上部へ動き、バウンドしているように見えます。

⑤絵を変形する

最初のボールの形をキーフレームに追加する

最初のボールの形をキーフレームに追加する

ボールが落下する際に、ボールが伸縮する動きを加えます。

まずは、ボールの最初の形をキーフレームに登録します。

タイムラインの水色のポインタを最初のフレームに移動させます。

続いて、画面右のプロパティドックの[拡縮]を押します。

ボールの拡大率の情報を記録したキーフレームが、タイムラインの二段目に追加されます。

([変形]ツールで青色のガイドラインをドラッグして拡大操作をしても、キーフレームを追加できます)。

落下点のボールの形をキーフレームに追加する

落下点のボールの形をキーフレームに追加するタイムラインの水色のポインタを、ボールが床に着くフレームに持っていきます。

[変形]ツール内にある[重心を移動させる]ボタンを選択します。

ボール上に表示されている重心を、ドラッグ操作で下の方に移動させます。

重心を下に持ってくることで、拡大縮小の基準位置も下部に寄ります。

次に、左にある[変形]に切り替えて、ボールを横に伸ばします。

⑥絵の不透明度を変更する

最初の影をキーフレームに追加する

最初の影をキーフレームに追加する

続いて、影の動きを作ります。

左下のアニメーションドックから、「影」レイヤーを選択します。

タイムラインの水色のポインタを最初のフレームに移動します。

影は、大きさと不透明度の動きを作ります。

プロパティドックから「拡縮」と「不透明度」のボタンを押して、二つのキーフレームを追加します。

最初のフレームでは、ボールが床から離れているので、「不透明度」の割合を下げて影を薄くしておきます。

落下点の影をキーフレームに追加する

落下点の影をキーフレームに追加するタイムラインの水色のポインタを、ボールが床に着くフレームに持っていきます。

[変形]ツールで、影の形を横に伸ばします。

ボールが床から近い位置にあるので、プロパティドックの「不透明度」の割合を上げて影を濃くします。

影の動きのタイミングを調整する

影の動きのタイミングを調整するボールの動きと同じように、影の動きのタイミングを調整します。

キーイージングを「指数」に設定して、メリハリをつけます。

キーレンジは「イン」・「アウト」・「オール」の3種類が選択でき、動きの始まりと終わりのどちらに適用するのかを選べます。

キーイージングの設定は、タイムラインの他にも、プロパティドックから変更することもできます。

ボールのアニメーション

ボールのアニメーションボールの位置と形、影の形と不透明度に動きをつけて、ボールがバウンドするアニメーションを作っています。

⑦アニメーションの出力

ファイルを出力する

ファイルを出力する 完成した後は、[ファイル]→[(レガシー)エクスポート・プロジェクト~]を選択して、ファイルに出力します。

動画形式の出力には「FFmpeg」が必要

AnimeEffectsの使い方18

AnimeEffectsのデフォルト設定では、jpg・pngの連番出力にしか対応していません。

gifやmp4などの動画形式で出力したい場合は、「FFmpeg」のコーデックをダウンロードする必要があります。

FFmpegは、AnimeEffectsの出力時の変換処理に必要なフレームワークです。

FFmpegのダウンロードページを開く

FFmpegのダウンロードページを開く

FFmpegは、下記の配布サイトよりダウンロードできます。

WindowsのPCをお使いの方は、Windowsのアイコンを選択して、「Windows builds from gyan.dev」のページに遷移します。

FFmpegをダウンロードする

FFmpegをダウンロードする「ffmpeg-git-full.7z」のファイルをダウンロードします。

FFmpegのファイルを展開する

FFmpegのファイルを展開するファイルを展開すると、「bin」フォルダの中に「ffmpeg.exe」のファイルがあります。

「ffmpeg.exe」を、AnimeEffectsフォルダ内の「tools」フォルダ内に移動させる

toolsフォルダに移動させる

「ffmpeg.exe」を、AnimeEffectsをインストールしたフォルダ内にある「tools」フォルダの中に移動させます。

「tools」フォルダがない場合は、「tools」フォルダを新規作成してください。

AnimeEffectsをインストールしたフォルダが見つからない場合は、AnimeEffectsのショートカットを右クリック→[プロパティ]→[ファイルの場所を開く]を選択すると、AnimeEffectsのフォルダを開けます。

AnimeEffectsで動画を出力する

「ffmpeg.exe」が正常に認識されると、AnimeEffectsで動画をエクスポートできるようになります。

AnimeEffectsのその他の機能

外観の変更

外観の変更

[オプション]→[一般設定]→[一般]→[テーマ]の項目から、アプリのインターフェースの外観を変更できます。

見えづらいボタンなどがある場合は、外観を変更してみてください。

画像を切り替える

画像を切り替える

特定のフレーム間だけ別の絵を表示したい……。

そんなときは、プロパティドックにある「リソース」の項目から、読み込むリソースを変更してみてください。

自由変形で形を変える

自由変形

[自由な形状に変形させる]ツールを使うと、絵を膨らませたりすぼめたりできます。

柔らかいものを変形させたいときに適しているツールです。

ボーンで形を変える

ボーンを追加する

ボーンを追加する ボーンを使うと、関節が動いているようなアニメーションが作れます。

[ボーンを追加する]ボタンを押して、「ボーン構築」の欄の中にある「+」ボタンを選択します。

動かしたい箇所をクリックしていき、ボーンを追加します。

影響力をペイントする

影響力をペイントする

[影響力をペイントする]を選択して、ボーンの上をなぞります。

なぞった部分には、半透明の赤い領域が追加されます。

ボーンを動かす際には、赤い領域内の絵が追従して動きます。

動かしたいものを全て囲うように、赤い領域を作ります。

ボーンを動かす

ボーンを動かす

[ボーンをマニピュレート]を選択して、キャンバス上のボーンをドラッグして動かします。

すると、ボーンの動きに合わせて、絵が追従して動きます。

キャラクターの体の動きや髪のなびきを作りたいときは、ボーンを活用してみてください。

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まとめ

アニメーションが簡単に作れるアプリ、AnimeEffectsの紹介でした。

AnimeEffectsはレイヤーごとに動きを設定でき、キャラクターなど様々なものを動かせます。

簡単にアニメーションを作りたい方は、AnimeEffectsをぜひ使ってみてください。

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