デジタルのイラストとはまた違う良さがあるアナログイラスト。
アクリルや水彩絵具など数あるアナログ画材の中でも、コピックは 色が360種類近くもあり、色の混ざりもしやすく乾きやすい特長があります。アナログでイラストを描いてみたい人は一番始めにぜひ試してみたいものだと思います。
でもただ塗るだけじゃなく、魅力的な塗り方もできたらいいと思いますよね。
そこでこの記事では隠れみのさんの解説から「コピックを使ったいろいろな塗り方」を学んでいきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
コピックの概要と基本の塗り方
コピックとは?
コピックとは、Tooグループが開発したアルコールマーカーのブランド。アルコールマーカーは乾きが速くて混色もしやすく、塗り心地も軽い特長があります。色数は豊富で360色近く、比較的インクは長持ちし、補充も可能です。
細いペン先は柔らかく、太いものはマジックのような硬さがあります。
値段は1本当たり250~500円程度。
1本の値段を見ると手が出しにくく感じますが、最初は「自分が好きな色数本+三原色」くらいを揃えると良いと思います。
お気に入りの色が見つかるとモチベーションも高まります。
キャラクターイラストを描く場合は、ベージュやピンク系の色を買うと便利です。
文房具店にはコピックの側にお試し用の紙が置いてあることも多いので、まずは色味や描き味を試してみてはいかがでしょうか。
コピックの選び方の基本についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
コピックの最初はグラデーション塗りがおすすめ
はじめは基本的なグラデーション色塗りがおすすめ。ただ1色で塗るより雰囲気が出ます。
同系統の2色によるグラデーションならシンプルに。まったく系統の違う2色によるグラデーションも濁りが出てしまいますが、キラキラした雰囲気に変わるのでおすすめです。
コピックと色鉛筆・ポスターカラーを組み合わせて塗る
コピックは他の画材と組み合わせて塗るのも楽しいもの。
上の左のイラストは「コピック+ポスターカラー」、右のイラストは「コピック+色鉛筆」を組み合わせています。
他にも使う紙や主線を変えたり、塗ったイラストをスキャナで取り込んでPhotoshopで加工してみたりなど、自分が一番楽しいやり方で塗ってみましょう。
コピックと色鉛筆を使った塗り方
コピックに色鉛筆を組み合わせてイラストを塗ると、塗りムラが少なくなり柔らかい印象を表現できます。ステップとしてはまずコピックでベースを塗り、色鉛筆で細かい部分を塗ります。コピックと色鉛筆での塗り方を解説します。
※このステップで紹介しているイラストはパルミー無料講座のLaovaanさんによる解説の引用です。
下描き
まずは鉛筆・シャープペンシルなどでラフを描きましょう。
薄い色のコピックでベースを塗る
薄めのコピックを選び、ベース色を塗っていきます。
コピックは色ムラが起きやすいため、それを防ぐのとグラデーションをつける目的です。
コピックでメインの色を塗る
次にメインとなる一番濃い色をグラデーションを意識しながら塗っていきます。色を重ね過ぎないのがポイントです。
色鉛筆で細かい部分を塗る
コピックの色ムラを色鉛筆で補足するように細かく塗っていき、完成です。
コピックでの影の塗り方
次はコピックでの影の塗り方を2パターンご紹介します。
1つ目は、地の色の同系統の色を重ねたパターン。アニメ塗りに近く明るい雰囲気になります。全体的にはっきりしている印象に見えますね。
2つ目は、紫や水色などの地の補色となる色を重ねたパターン。全体的にポップな印象になります。やや彩度にバラつきが出る可能性がありますが、雰囲気があるイラストを描きたい場合にオススメです。
コピックで塗る魅力的な光と影の塗り方
ここでは、コピックで塗る光と影の塗り方を2パターンご紹介します。
1つ目は、白で思いっきり光を抜いて光と影を強く出すパターン。影の中にも、やや光を落としてみたりもすると立体感が出て良くなります。
光源の光が強いイラストを描くときにピッタリな塗り方ですね。
2つ目は、逆に全体に薄い影を落とすパターン。これはデジタルでいう乗算をイメージしていただければわかりやすいと思います。全体に薄い影を落としたら、下からもしくは、上から明るめの色をグラデーションにしてかけると淡く優しい光の表現ができると思います。
淡い色がイラストの全体に優しく温かい雰囲気を醸し出します。
まとめ
今回紹介した他にもいろいろな塗り方があると思います。まずは、ゼロから出発せず今回紹介したいろいろな塗り方をやってみていいなと思った塗り方を真似てみるのが自分に合う一番楽しいやり方の近道だと思います。
最後に隠れみのさんのtwitter IDとPixivのURLをご紹介します。アナログやデジタルなどを使った素敵なイラストなどがたくさん載っていますので、この記事で興味を持った方はぜひご覧ください。
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