FireAlpaca(ファイアアルパカ)は、無料で使えるPC用のペイントソフトです。
搭載されている機能も多いので、本格的なイラスト制作にもオススメです。
今回は、FireAlpacaの使い方をご紹介します。
この記事の目次
FireAlpacaの使い方
FireAlpacaはどんなペイントソフト?
「FireAlpaca」はPC用の無料ペイントソフト
??テンプレート追加!?? 「三分割構図」と「黄金比」テンプレートを追加しました! イラストの構図にお役立てください?
⬇️⬇️テンプレートについてはこちら⬇️⬇️https://t.co/FySBlUYZaD pic.twitter.com/8gAJ4J9NnA
— firealpaca(ファイアアルパカ)公式 (@firealpaca) November 14, 2024
FireAlpaca(ファイアアルパカ)は、Windows/MacのPCで使えるペイントソフトです。
公式Webサイトから無料でダウンロードできます。
イラスト向けの機能の他にも、マンガやアニメーションを制作する機能も搭載されています。
- ブラシの数が多く、カスタマイズも可能
- グラデーション、フィルタ、スナップなど、機能が充実
- マンガやアニメーションも制作できる
上位ブランドの「FireAlpaca SE」も公開中
無料で使える「FireAlpaca」の他にも、有料版の「FireAlpaca SE」がリリースされています。
FireAlpaca SEの価格は¥3,980で、STEAMで購入できます。
上位版のFireAlpaca SEでは、通常版のFireAlpacaには搭載されていない、特別な機能が使えます。
- ライト/ダークのUIカラー選択
- 歪みツール
- レイヤーマスク
- 専用ブラシ
FireAlpacaのダウンロード手順
FireAlpacaの公式Webサイト
FireAlpacaは、公式Webサイトのダウンロードページから入手できます。
FireAlpacaをダウンロードする
Windows・Mac・Linux用のFireAlpacaが公開されています。
お使いのPCのOSに応じて、ファイルをダウンロードしましょう。
ダウンロード後、ファイルを起動してインストールを完了します。
初回起動時に筆圧APIを設定する
FireAlpacaの初回起動時に、筆圧APIを選択するウィンドウが表示されます。
筆圧を正しく感知させるために、お使いのデバイスの種類を選択しましょう。
- PC + ペンタブ
- タブレットPC
- タッチPC + ペンタブ
再設定したい場合は、画面上部のメニューバーから[ファイル]→[筆圧APIの選択]を選びます。
イラスト作品のファイル作成
ファイルを新規作成する
FireAlpacaでイラストを描く際には、まず初めに作品ファイルを作成します。
メニューバーから[ファイル]→[新規作成]を選択します。
作品の種類を選択する
ファイルの新規作成のウィンドウが表示されます。
上部のタブから、作品の種類を選択しましょう。
- 標準(イラスト)
- 漫画原稿
- アニメーション
イラスト作品を制作したい場合は、「標準」を選択します。
キャンバスサイズを変更したい場合は、「幅」と「高さ」の値を入力します。
テンプレートからファイルを作成する
[ファイル]→[テンプレートから新規作成]からは、テンプレートを使用した作品制作ができます。
黄金比や三分割構図など、ガイド線のテンプレートを表示してイラストが制作できます。
キャラクターの線画のテンプレートもあり、塗り絵のような感覚でお絵描きができます。
キャンバス画面の見方
デフォルトの状態のキャンバス画面を表示しています。
各ウィンドウは、位置や大きさをカスタマイズすることも可能です。
頻繁に使用するウィンドウは、機能を覚えておくと便利です。
ツール
画面の左端には、ツールの一覧が表示されています。
ブラシ・消しゴム・バケツ……など、ツールを切り替えながらイラストを制作します。
カラー/カラーパレット
ブラシやバケツなどのツールを使用する際、カラーで選択している色が塗られます。
円形状の色相環のUIやカラーパレットから、色を自由に切り替えられます。
ブラシプレビュー/ブラシコントロール
ブラシ・消しゴムのツールを使用する際に使用します。
ブラシのサイズを変更したい場合は、ブラシコントロール内にあるスライダーを調整します。
ナビゲーター
画面の右上にあるナビゲーターからは、表示の拡大/縮小/回転が行えます。
細かい箇所はキャンバスを拡大して塗るなど、調整しながら作業を進めてみてください。
キャンバスのサムネイルも表示されるので、イラストの全体像も確認できます。
レイヤー
レイヤーウィンドウからは、レイヤーの追加や削除が行えます。
パーツごとにレイヤーを分けて制作すると、変更や修正が容易になります。
線画レイヤー、下塗りレイヤー、影レイヤーなど、レイヤーを追加しながら制作を進めてみてください。
「ブラシツール」の設定方法
ブラシツールを選択する
左上にある筆のアイコンを押すとが、ブラシツールに切り替わります。
ブラシコントロールから、サイズと不透明度を設定して、キャンバスに色を塗りましょう。
手ぶれ補正を設定すると、きれいな線が引きやすくなります。
アンチエイリアスを設定すると、線の輪郭が滑らかになります。
手ぶれ補正とアンチエイリアスは、有効にしておくのがオススメです。
手ぶれ補正/アンチエイリアスの全体設定
キャンバス画面の上部から、手ぶれ補正とアンチエイリアスの全体設定の値を変更できます。
ブラシの編集画面で、詳細な設定を調整できる
各ブラシをダブルクリックすると、ブラシ編集のウィンドウが表示されます。
ブラシ編集からは、最小幅やテクスチャ、補正など、より詳細な設定ができます。
自分好みのブラシに調整したいときは、ブラシ編集からカスタマイズしてみてください。
ブラシストアでカスタムブラシをダウンロードできる
ブラシウィンドウの左下のボタンを押すと、ブラシストアが開きます。
現在では、600種類以上のカスタムブラシが公開されています。
青色の「ブラシストアに追加」ボタンを押すと、FireAlpaca内からブラシを選択できるようになります。
ブラシで描画する
FireAlpacaには、マーカー・鉛筆・エアブラシ・水彩など、様々な種類のブラシが搭載されています。
お好みのブラシを探して、お絵描きに使ってみてください。
「レイヤー」の作成、「バケツツール」で下塗り
レイヤーを新規作成する
デジタルのイラスト制作では、パーツごとにレイヤーを作りながら進めることが多いです。
1枚のレイヤーに線画・塗り・背景など、全てを描き込んでしまうと、慣れないうちは修正が難しくなってしまいます。
解説例では、下塗り用のレイヤーを作成しています。
レイヤーウィンドウの左下にあるボタンを押すと、新規レイヤーが作成されます。
バケツツールを設定する
画面左のツール欄から、バケツアイコンのツールを選択します。
バケツツールを使うと、1回のクリックで線画の内側を塗りぶすことができます。
線画レイヤーとは別のレイヤーに塗りつぶすので、「参照」の欄は「キャンバス」に設定しておきます。
「許容値」を高めにして、塗り残しが出ないようにします。
「許容値」を上げすぎると、線画の外側まで塗りつぶしてしまうので注意してください。
バケツツールで塗りつぶす
塗った色で線画が隠れないようにします。
先ほど作成した色塗り用のレイヤーをドラッグして、線画レイヤーの下に移動させましょう。
キャンバス上のろうそくの部分をクリックすると、ろうそくの線の中を塗りつぶすことができます。
火・ろうそく・燭台の下塗りをする
火や台にも、それぞれ下塗り用のレイヤーを作り、バケツツールで色を塗ります。
「クリッピング」と「合成モード」で陰影を塗る
「クリッピング」で影がはみ出なくなる
クリッピングは色塗りに便利な機能です。
下地からはみ出すことなく、陰影を塗ることができます。
新規レイヤーを作成して、ろうそくの下塗り(白色)をしたレイヤーの上に配置します。
「クリッピング」にチェックマークを入れて、ろうそくの影色を塗ります。
影レイヤーは、ろうそくレイヤーにクリッピングされてます。
そのため、影を塗る際にブラシを大雑把に動かしても、下塗りの白色の領域からはみ出さなくなります。
「合成モード」で自然な色合いを見つける
合成モードを設定したレイヤーは、別のレイヤーに描かれている色と合わさり、効果がつくようになります。
FireAlpacaでは、レイヤーウィンドウ内にある「ブレンド」と書かれている欄から、合成モードを変更できます。
解説例では、燭台のハイライトを塗るレイヤーを「加算・発光」に設定しています。
燭台の下地と同じ色でハイライトを塗っていますが、「加算・発光」の効果により、黄色系の明るい色に見えています。
他にも、明るい箇所には「スクリーン」、暗い影の箇所には「乗算」の合成モードが使われやすいです。
陰影やハイライトの色で迷ったときは、合成モードを設定して色を置いてみると、色合いの発見があるかもしれません。
「フィルタ」は色の調整や仕上げに便利
色相でレイヤーの色を調整する
フィルタの機能を使うことで、選択中のレイヤーに効果をかけることができます。
レイヤー内に塗った色を調整したい場合は、[レベル補正]、[明るさ・コントラスト]、[色相]、[トーンカーブ]などの機能を使いましょう。
画面上部のメニューバーより、[フィルタ]→[色相]を選択します。
色相で背景の明度を下げる
背景のレイヤーを選択していたので、フィルタの効果は背景レイヤーのみ適用されます。
明度のスライダーを調整して、背景の色を暗くしています。
ガウスぼかしで火をぼやけさせる
フィルタのガウスぼかしを使って、火に光っているような印象を加えます。
火の色を塗ったレイヤーを複製して、合成モードを「加算・発光」に設定します。
火の光は線画よりも色を強調したい箇所なので、複製したレイヤーは線画レイヤーの上に配置します。
ガウスぼかしを選択する
画面上部のメニューバーから、[フィルタ]→[ガウスぼかし]を選択します。
ガウスぼかしをかける
ガウスぼかしを実行したことで、火が光ってぼやけたような印象になりました。
ガウスぼかしの値を増やすほど、ぼやけ方は強くなり、外側に広がっていきます。
不透明度を下げる
仕上げ/加工の効果が強すぎると感じたら、レイヤーの不透明を下げて調整しましょう。
レイヤーの不透明度は、デフォルトの設定で100%です。
数値を下げるにつれてレイヤーに描かれているものは薄くなり、0%で完全に見えなくなります。
仕上げを終えてイラストの完成です。
紹介した機能の他にも、FireAlpacaには様々なツールが搭載されています。
まとめ
FireAlpaca(ファイアアルパカ)の使い方の解説でした。
FireAlpacaはPC用のペイントソフトで、搭載されている機能も充実しています。
無料のペイントソフトをお探しの方は、ぜひFireAlpacaを試してみてください。