お絵かき図鑑
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FireAlpacaの使い方。イラスト初心者にもオススメ、色塗りの手順を解説

更新日:2024.11.29
FireAlpacaの使い方アイキャッチ

FireAlpaca(ファイアアルパカ)は、無料で使えるPC用のペイントソフトです。

搭載されている機能も多いので、本格的なイラスト制作にもオススメです。

今回は、FireAlpacaの使い方をご紹介します。

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FireAlpacaの使い方

FireAlpacaはどんなペイントソフト?

「FireAlpaca」はPC用の無料ペイントソフト

FireAlpaca(ファイアアルパカ)は、Windows/MacのPCで使えるペイントソフトです。

公式Webサイトから無料でダウンロードできます。

イラスト向けの機能の他にも、マンガやアニメーションを制作する機能も搭載されています。

  • ブラシの数が多く、カスタマイズも可能
  • グラデーション、フィルタ、スナップなど、機能が充実
  • マンガやアニメーションも制作できる

上位ブランドの「FireAlpaca SE」も公開中

無料で使える「FireAlpaca」の他にも、有料版の「FireAlpaca SE」がリリースされています。

FireAlpaca SEの価格は¥3,980で、STEAMで購入できます。

上位版のFireAlpaca SEでは、通常版のFireAlpacaには搭載されていない、特別な機能が使えます。

  • ライト/ダークのUIカラー選択
  • 歪みツール
  • レイヤーマスク
  • 専用ブラシ

FireAlpacaのダウンロード手順

FireAlpacaの公式Webサイト

公式サイト

FireAlpacaは、公式Webサイトのダウンロードページから入手できます。

FireAlpacaをダウンロードする

ダウンロード画面

Windows・Mac・Linux用のFireAlpacaが公開されています。

お使いのPCのOSに応じて、ファイルをダウンロードしましょう。

ダウンロード後、ファイルを起動してインストールを完了します。

初回起動時に筆圧APIを設定する

初回起動時の設定

FireAlpacaの初回起動時に、筆圧APIを選択するウィンドウが表示されます。

筆圧を正しく感知させるために、お使いのデバイスの種類を選択しましょう。

  • PC + ペンタブ
  • タブレットPC
  • タッチPC + ペンタブ

再設定したい場合は、画面上部のメニューバーから[ファイル]→[筆圧APIの選択]を選びます。

イラスト作品のファイル作成

ファイルを新規作成する

ファイル新規作成

FireAlpacaでイラストを描く際には、まず初めに作品ファイルを作成します。

メニューバーから[ファイル]→[新規作成]を選択します。

作品の種類を選択する

ファイル種類選択

ファイルの新規作成のウィンドウが表示されます。

上部のタブから、作品の種類を選択しましょう。

  • 標準(イラスト)
  • 漫画原稿
  • アニメーション

イラスト作品を制作したい場合は、「標準」を選択します。

キャンバスサイズを変更したい場合は、「幅」と「高さ」の値を入力します。

テンプレートからファイルを作成する

テンプレートから選択[ファイル]→[テンプレートから新規作成]からは、テンプレートを使用した作品制作ができます。

黄金比や三分割構図など、ガイド線のテンプレートを表示してイラストが制作できます。

キャラクターの線画のテンプレートもあり、塗り絵のような感覚でお絵描きができます。

キャンバス画面の見方

画面の見方

デフォルトの状態のキャンバス画面を表示しています。

各ウィンドウは、位置や大きさをカスタマイズすることも可能です。

頻繁に使用するウィンドウは、機能を覚えておくと便利です。

ツール

画面の左端には、ツールの一覧が表示されています。

ブラシ・消しゴム・バケツ……など、ツールを切り替えながらイラストを制作します。

カラー/カラーパレット

ブラシやバケツなどのツールを使用する際、カラーで選択している色が塗られます。

円形状の色相環のUIやカラーパレットから、色を自由に切り替えられます。

ブラシプレビュー/ブラシコントロール

ブラシ・消しゴムのツールを使用する際に使用します。

ブラシのサイズを変更したい場合は、ブラシコントロール内にあるスライダーを調整します。

ナビゲーター

画面の右上にあるナビゲーターからは、表示の拡大/縮小/回転が行えます。

細かい箇所はキャンバスを拡大して塗るなど、調整しながら作業を進めてみてください。

キャンバスのサムネイルも表示されるので、イラストの全体像も確認できます。

レイヤー

レイヤーウィンドウからは、レイヤーの追加や削除が行えます。

パーツごとにレイヤーを分けて制作すると、変更や修正が容易になります。

線画レイヤー、下塗りレイヤー、影レイヤーなど、レイヤーを追加しながら制作を進めてみてください。

「ブラシツール」の設定方法

ブラシツールを選択する

ブラシツールを選択する

左上にある筆のアイコンを押すとが、ブラシツールに切り替わります。

ブラシコントロールから、サイズと不透明度を設定して、キャンバスに色を塗りましょう。

手ぶれ補正を設定すると、きれいな線が引きやすくなります。

アンチエイリアスを設定すると、線の輪郭が滑らかになります。

手ぶれ補正とアンチエイリアスは、有効にしておくのがオススメです。

手ぶれ補正/アンチエイリアスの全体設定

手ぶれ補正/アンチエイリアスの全体設定キャンバス画面の上部から、手ぶれ補正とアンチエイリアスの全体設定の値を変更できます。

ブラシの編集画面で、詳細な設定を調整できる

ブラシの詳細設定

各ブラシをダブルクリックすると、ブラシ編集のウィンドウが表示されます。

ブラシ編集からは、最小幅やテクスチャ、補正など、より詳細な設定ができます。

自分好みのブラシに調整したいときは、ブラシ編集からカスタマイズしてみてください。

ブラシストアでカスタムブラシをダウンロードできる

ブラシストアを開くブラシウィンドウの左下のボタンを押すと、ブラシストアが開きます。

現在では、600種類以上のカスタムブラシが公開されています。

青色の「ブラシストアに追加」ボタンを押すと、FireAlpaca内からブラシを選択できるようになります。

ブラシで描画する

ブラシで描画する

FireAlpacaには、マーカー・鉛筆・エアブラシ・水彩など、様々な種類のブラシが搭載されています。

お好みのブラシを探して、お絵描きに使ってみてください。

「レイヤー」の作成、「バケツツール」で下塗り

レイヤーを新規作成する

レイヤーの新規作成

デジタルのイラスト制作では、パーツごとにレイヤーを作りながら進めることが多いです。

1枚のレイヤーに線画・塗り・背景など、全てを描き込んでしまうと、慣れないうちは修正が難しくなってしまいます。

解説例では、下塗り用のレイヤーを作成しています。

レイヤーウィンドウの左下にあるボタンを押すと、新規レイヤーが作成されます。

バケツツールを設定する

バケツツールの設定

画面左のツール欄から、バケツアイコンのツールを選択します。

バケツツールを使うと、1回のクリックで線画の内側を塗りぶすことができます。

線画レイヤーとは別のレイヤーに塗りつぶすので、「参照」の欄は「キャンバス」に設定しておきます。

「許容値」を高めにして、塗り残しが出ないようにします。

「許容値」を上げすぎると、線画の外側まで塗りつぶしてしまうので注意してください。

バケツツールで塗りつぶす

バケツツールで塗りつぶす

塗った色で線画が隠れないようにします。

先ほど作成した色塗り用のレイヤーをドラッグして、線画レイヤーの下に移動させましょう。

キャンバス上のろうそくの部分をクリックすると、ろうそくの線の中を塗りつぶすことができます。

火・ろうそく・燭台の下塗りをする

火・ろうそく・燭台の下塗り火や台にも、それぞれ下塗り用のレイヤーを作り、バケツツールで色を塗ります。

「クリッピング」と「合成モード」で陰影を塗る

「クリッピング」で影がはみ出なくなる

クリッピング

クリッピングは色塗りに便利な機能です。

下地からはみ出すことなく、陰影を塗ることができます。

新規レイヤーを作成して、ろうそくの下塗り(白色)をしたレイヤーの上に配置します。

「クリッピング」にチェックマークを入れて、ろうそくの影色を塗ります。

影レイヤーは、ろうそくレイヤーにクリッピングされてます。

そのため、影を塗る際にブラシを大雑把に動かしても、下塗りの白色の領域からはみ出さなくなります。

「合成モード」で自然な色合いを見つける

合成モード

合成モードを設定したレイヤーは、別のレイヤーに描かれている色と合わさり、効果がつくようになります。

FireAlpacaでは、レイヤーウィンドウ内にある「ブレンド」と書かれている欄から、合成モードを変更できます。

解説例では、燭台のハイライトを塗るレイヤーを「加算・発光」に設定しています。

燭台の下地と同じ色でハイライトを塗っていますが、「加算・発光」の効果により、黄色系の明るい色に見えています。

他にも、明るい箇所には「スクリーン」、暗い影の箇所には「乗算」の合成モードが使われやすいです。

陰影やハイライトの色で迷ったときは、合成モードを設定して色を置いてみると、色合いの発見があるかもしれません。

「フィルタ」は色の調整や仕上げに便利

色相でレイヤーの色を調整する

色相 フィルタの機能を使うことで、選択中のレイヤーに効果をかけることができます。

レイヤー内に塗った色を調整したい場合は、[レベル補正]、[明るさ・コントラスト]、[色相]、[トーンカーブ]などの機能を使いましょう。

画面上部のメニューバーより、[フィルタ]→[色相]を選択します。

色相で背景の明度を下げる

色相

背景のレイヤーを選択していたので、フィルタの効果は背景レイヤーのみ適用されます。

明度のスライダーを調整して、背景の色を暗くしています。

ガウスぼかしで火をぼやけさせる

火のレイヤーをコピー フィルタのガウスぼかしを使って、火に光っているような印象を加えます。

火の色を塗ったレイヤーを複製して、合成モードを「加算・発光」に設定します。

火の光は線画よりも色を強調したい箇所なので、複製したレイヤーは線画レイヤーの上に配置します。

ガウスぼかしを選択する

ガウスぼかし 画面上部のメニューバーから、[フィルタ]→[ガウスぼかし]を選択します。

ガウスぼかしをかける

ガウスぼかしの効果

ガウスぼかしを実行したことで、火が光ってぼやけたような印象になりました。

ガウスぼかしの値を増やすほど、ぼやけ方は強くなり、外側に広がっていきます。

不透明度を下げる

不透明度の調整 仕上げ/加工の効果が強すぎると感じたら、レイヤーの不透明を下げて調整しましょう。

レイヤーの不透明度は、デフォルトの設定で100%です。

数値を下げるにつれてレイヤーに描かれているものは薄くなり、0%で完全に見えなくなります。

仕上げを終えてイラストの完成です。

紹介した機能の他にも、FireAlpacaには様々なツールが搭載されています。

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まとめ

FireAlpaca(ファイアアルパカ)の使い方の解説でした。

FireAlpacaはPC用のペイントソフトで、搭載されている機能も充実しています。

無料のペイントソフトをお探しの方は、ぜひFireAlpacaを試してみてください。

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