見栄えのするタイトルロゴを作りたい。
タイトル文字をデザインするときのコツはあるのかな?
今回はpixivから、とりあかさんのご投稿を紹介します。
タイトルロゴの考え方やテクニック、Photoshopを用いたレイヤー効果の活用方法を見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
タイトルロゴのデザインのコツ
とりあかさんは、仕事と趣味を合わせて1000個以上のロゴをお作りになってきました。
チラシやソーシャルゲームのイベントロゴなど、軽めのロゴを制作しているとのことです。
その中で、これはやっておいた方が良い、というポイントを講座で解説していらっしゃいます。
- 文字のカタチ
- 文字の色づけ
- レイヤー効果で加工(Photoshop)
①.文字のカタチのコツ
最初の形作りがうまくいけば、完成は約束されたようなものです。
単色でかっこよく/きれいに見えるように、時間をかけて制作しましょう。
サブタイトルや英文など、小さい文字を入れる
小文字でメリハリをつける
メインタイトルだけではインパクトに欠けます。
そこで、小文字を入れることで、対比されてメインタイトルが大きく見えるようになります。
日本語のタイトルは英語表記にしたり、英語タイトルはカタカナ表記にしたり、小文字を加えてみましょう。
他にも、サブタイトルや読み仮名などを入れてみるのもオススメです。
何でもよいので小さい文字を足すことで、お手軽にメリハリが出ます。
意味を考えて文字を装飾する
ロゴのどの部分を強調するべきか?
文字の大きさや装飾で強弱をつけると、良い感じになります。
なんとなく強弱をつけるのではなく、そのタイトルのどこを強調したいのか、意味を考えてからレイアウトしましょう。
解説図の上の4つのロゴは、強調したい部分に合わせて文字を装飾しています。
- 強調せず、フラットな場合
- PCであることを強調する場合
- PCがオマケの場合
- 食パンを強調したい場合
解説図の下の2つのロゴは、強調の失敗例です。
- 思いつきで線を伸ばしており、意味が分からなくなっている
- 中間の文字が大きいため、イントネーションが分からなくなっている
傾ける+傾けないをセットで使う
部分的に傾けてメリハリをつける
文字を傾けると動きが出ます。
全体を傾けたり変形したりしただけでは、効果が薄いです。
目立たせたい部分に焦点を当てて弄りましょう。
動いていない部分があるからこそ、動いている部分が目立ちます。
解説図では、文字を傾けたときの作例を載せています。
- そのままのフォント
- 全体を傾けた場合(効果が薄い)
- 餃子をメインにして、餃子を傾けた場合
- 嫁パンをメインにして、嫁パンを傾けた場合
②.文字の色づけのコツ
色の強弱を考えつつ、読みやすくしましょう。
とりあかさんの場合は、「小さく縮小しても読めるかどうか」を基準にされているそうです。
塗りと線で明暗を分ける
文字の色とフチで、明暗に差をつける
白背景でも黒背景でも読めるようにフチ取りすると、よりタイトルっぽくなります。
その際の色づけを考えてみましょう。
解説図の上の2つのロゴは、文字が読みやすい例です。
- 暗い文字に明るいフチ
- 明るい文字に暗いフチ
解説図の下の2つのロゴは、文字が読みづらい例です。
- 暗い文字に暗いフチ
- 明るい文字に明るいフチ
暗い文字には白いフチを、明るい文字には暗いフチをつけるのがセオリーです。
文字のカタチが認識できるようにしましょう。
グラデーションでそれっぽくする
簡単にリッチな効果が出せるグラデーション
グラデーションをつけると凝ってる感じが出て、心強いです。
遠くから見ても読める色合いを心がけましょう。
- 上が明るいと希望を感じる
- 下が明るいと恐怖を感じる
また、グラデーションの色の強弱でメタルの感じが出せます。
文字に限らず、色々なところで使えるのでオススメです。
フラットに色をつける
シンプルな色づけもオススメ
- 先端だけに色をつける
- 文字ごとに交互に色変えする
- Vtuberのロゴでよく見かけるパターン
グラデーションはインパクトがありすぎて、野暮ったさもあります。
そこで、フラットに色づけすることで、オシャレな印象が出ます。
この場合も、文字が認識できるように、色合いを意識する必要があります。
③.Photoshopのレイヤー効果を活用する
様々なレイヤー効果を活用する
お手軽に装飾できる「レイヤー効果」
Photoshopには、テキストの装飾に役立つ「レイヤー効果」の機能があります。
ロゴの装飾でよく使うパターンを挙げています。
- グラデーションオーバーレイ+境界線+光彩
- ドロップシャドウ
とりあかさんは、グラデーションを多めにして色づけしているとのことです。
さらに背景も足すことで、ロゴっぽさが増します。
- 背景に模様を入れてみる
- 背景に人影を入れてみる
文字の内側に光彩をつける
光彩は微量でも効果が出る
文字の内側に光彩を入れることで、可読性が上がります。
わずかに光っているだけでOKです。
光彩を大げさに入れすぎると、逆に読みづらくなってしまいます。
ベベルとエンボスは最小限
ベベルとエンボスをつけすぎないに注意
レイヤー効果の「ベベルとエンボス」は、簡単に立体感がつく便利な効果です。
しかし、そのまま効果をつけただけだと、どうしても初心者っぽさが出てしまいます。
パラメータを下げたり、影を無くしてハイライトだけにしたり、スマートに見えるように効果を抑えましょう。
まとめ
タイトルロゴのデザイン方法の解説でした。
サブタイトルや文字の強調、配色など、文字のカタチと色を意識してデザインしてみましょう。
タイトルロゴの考え方が分からずにお悩みの方は、とりあかさんの解説を参考にしてみてください。
最後に、とりあかさんのプロフィールをご紹介します。
とりあかさんは、DTPデザインやグラフィックデザインをしていらっしゃり、様々なロゴやイラストを手がけられています。
とりあかさんのpixivやXでは、他にも素敵な作品を投稿されているので、ぜひご覧ください!