ゲームやアニメでも人気の装飾品、「狐面」。
狐面をつけたキャラクターは、どう描けばよいのだろう?
今回はpixivから、茶紅摸(さくも)さんのご投稿を紹介します。
狐面の描き方の手順や、デザインのバリエーションを見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
※狐面の名称の単語は個人で使っているものです。実際の単語ではありません。
※実際の狐面とは異なる場合があります。当解説は、狐面をそれっぽく描くための参考としてご活用ください。
狐面イラストの描き方
講座の概要
解説の内容
リアリティーのある狐面が描けるようになる講座です。
狐面には、顔全体を覆っているものや、口元が開いているものなど、様々なバリエーションがあります。
狐面のデザインの種類についても紹介しています。
簡単なステップを覚えよう
まずは、狐面の描き方の手順から見ていきましょう。
簡単なステップに分けて解説しています。
狐面の描き方の手順
1.輪郭を描く
狐面の輪郭は、逆三角形に寄せて描くとそれっぽくなります。
実際の狐の正面顔も、ネコなどに比べると縦に細長いシルエットに見えます。
狐面の耳は、実際の狐の耳よりも控えめに描きましょう。
2.顔を描き込む
狐面の顔には、様々なバリエーションがあります。
ここでは、オーソドックスな狐面の顔の描き方を紹介しています。
目
ツリ目で目尻が上がっている方が、美しく見えます。
ひし形を意識してみてください。
鼻
鼻の穴をしっかり描くと、顔のバランスも取りやすく、それっぽく見えます。
口
「ω」の部分は小さめで、口角を引き伸ばす感じで描きます。
口の線画の終わりをインク溜まりのように濃くすると、和風度が上がります。
髭
髭を描くだけで狐面っぽくなります。
髭は鼻の近くに描くのがオススメです。
3.化粧を描く
基本は赤色で、アレンジとして他の色も混ぜるときれいに見えます。
一般的に、化粧の色を塗る場所は、耳・額・目の周り・鼻・口です。
筆で描いたように強弱をつけて塗ると、それっぽく見えます。
オプションをつけて完成
狐面の紐を通す穴など、お好みでオプションをつけて完成です!
化粧はキャラクターにも応用可能
狐の擬人化キャラクターや狐のケモノなどを描く際にも、化粧が役立ちます。
顔に化粧を入れてアレンジをしてみてください。
狐面を側面から描くコツ
横から狐面を描いたときの図解です。
上段は人間を描き、下段はケモノを描いています。
狐面の種類は、口が上下に可動する「動き面」です。
ケモノは鼻が長いので、狐面も鼻の形に合わせて長くなります。
実際はもう少し面が浅い作りですが、イラスト的にはしっかり被っていた方が、それっぽく見えます。
狐面のバリエーション
狐面を試着してもらう、茶紅摸さんのオリジナルキャラクターです。
ここからは、狐面のバリエーションについて見ていきましょう。
前面(ぜんめん)
狐面の基本の形です。
顔の全体を覆っているので、獣人やケモノの顔を描くのが苦手な方にオススメです。
この狐面をつけるだけで、神秘的なキャラクターができあがります。
モブを描くときなど、たくさんの顔を描く際にも便利です。
目の部分には穴が開いており、視界を確保しています。
正面から描くのが難しい場合は、それっぽく見える斜めアングルから練習してみましょう。
目出し(めだし)
基本的には前面と同じ形です。 目の部分は全て開けているので、人物の目が見えています。
前面と違い、笑うと目元が見えるので、表情が分かりやすいです。
目の部分をどのように開けるかで、狐面の雰囲気も変わってきます。
お好みに合わせてデザインしてみてください。
口開け(くちあけ)
口の部分は開いているデザインですが、人物の口自体は見えていません。
神様のようなキャラクターというよりも、妖怪側のキャラクターに合っている狐面です。
この狐面は、正面から見たときに最も美しく見えます。
横から作画する場合は、人物の口は見えないことを忘れないようにしましょう。
口見せ(くちみせ)①
前面と同じ形ですが、口の部分が開いています。
面に牙がついているので、人物の口はほとんど見えません。
キャラクターの口元をチラっと見せたいときにオススメです。
ストローを使えば水分摂取も可能で、コスプレにも向いている狐面です。
牙がつく狐面は眉間にシワを作ると、鬼の面のようにカッコ良く見えます。
口見せ(くちみせ)②
狐面の口が大きく開いており、人物の口もほとんど見えています。
食事が可能で、お喋りなキャラクターにも向いている狐面です。
狐面は思っているより薄いです。
大きく口を開けている狐面は裏面が見える場合もあるので、忘れずに描きましょう。
半面 口見せ(はんめん くちみせ)①
口元が覆われておらず、狐面を外さなくても様々なことができます。
口元は見えていますが素顔は分からないので、ミステリアスな印象を出すのに便利な狐面です。
下部が無いので、口が長いイヌ科のケモノ系にも装着できます。
作画が難しい口元を取っ払っているので、初心者の方でも描きやすい形です。
半面 口見せ(はんめん くちみせ)②
牙がついたことで、強そうに見える狐面です。
クールなキャラクターや、重い過去を背負っているキャラクターにオススメです。
半面は真正面から描くとバランスが難しいですが、動物の顔を描き慣れている方であれば簡単かもしれません。
半面 口見せ(はんめん くちみせ)③
耳が無いタイプの狐面です。
化粧がしっかりしていれば、耳が無くても狐面に見えます。
お狐様など、ケモ耳のある半獣キャラクターにピッタリです。
メイク力が試される、少し変わった形の狐面です。
半面 目出し(はんめん めだし)①
最近は見かけることも増えてきた狐面です。
キャラクターの目を出したいけど、狐面もつけたい……といった方にオススメです。
カッコいい男性キャラクターにつけてみてください。
半面は下半分しかないので、バランスを取るのが難しいです。
前面を描いてから上半分を消す手順で描くと、バランスが取りやすくなります。
半面 目出し(はんめん めだし)②
顔を覆っている面積が少なく、アクセサリーに近い狐面です。
狐面だけではなく、人物にも化粧をすると、オシャレに見せることができます。
顔の大部分が見えているものの、それっぽく見える狐面です。
工夫をすることで、鳥やワニなど、他の動物のお面も作ることができます。
動き面 口見せ(うごきめん くちみせ)
面の口が上下に動く狐面です。
食事のときだけ開けることもでき、便利に使えます。
常に狐面を被っているキャラクターにオススメです。
キャラクターが喋る際に、人物の口元の動きに合わせて狐面の口も上下させると、可愛く見えます。
面割れ(めんわれ)
カッコ良さを重視した、半分割れている狐面です。
キャラクターの片目しか描けない……といった方にもオススメです。
一見すると難しそうな狐面に見えますが、作画の際には都合の良い形です。
描くのが苦手な部分は、壊してしまいましょう。
割れたところに厚みをつけると、それっぽく見えます。
狐面風の衣装のアレンジ例
布切れのバリエーション
お面タイプの他にも、布切れで顔を覆う装飾品もあります。
化粧のデザインがしっかりしていれば、布切れでもそれっぽく見えます。
バリエーションの一つとして活用してみてください。
狐面風の衣装
狐面の要素を衣服にアレンジしています。
パーカーやポケット、タイツやスリッパなど、様々なパーツに狐の要素を取り入れています。
ぜひ皆さんも、オリジナルの狐面や服飾パーツのデザインを考えてみてください。
まとめ
狐面の描き方の手順や、狐面のバリエーションの解説でした。
狐面には様々な形状があり、装着するキャラクターに応じてデザインを変えてみるのも面白いと思います。
狐面の描き方や資料をお探しの方は、茶紅摸さんの解説を参考にしてみてください。
最後に、茶紅摸さんのpixiv・X・FANBOXをご紹介します。
他にも素敵なイラストを投稿されているので、ぜひご覧ください!