アイビスペイント(ibisPaint)のフィルター機能はどうやって使うの?
リッチな効果をつけたり、色調を調整したり、フィルターには数多くの便利な機能が揃っています。
今回は、アイビスペイントのフィルターの使い方や、オススメのフィルター効果を紹介します。
この記事の目次
アイビスペイント フィルターの使い方
フィルターの基本的な使い方
フィルターを選択する
画面左にあるツール選択ウィンドウから、[フィルター]を選択します。
フィルターの効果を選ぶ
画面下にフィルターの一覧が表示されます。
適用したいフィルターの効果を選択しましょう。
パラメータを調整した後は、緑色のチェックマークを押すとフィルター効果が適用されます。
フィルターの適用後に効果を取り消したい場合は、キャンバス画面を二本指でタップして、取り消しの操作を行います。
フィルター機能は、選択中のレイヤーに対して処理が行われる
フィルターを実行する際には、基本的には選択中のレイヤーに対して処理が行われます。
別のレイヤーにフィルターをかけたい場合は、レイヤーウィンドウからレイヤーを選択し直しましょう。
レイヤーの一部だけにフィルターをかけたい場合は、投げ縄ツールなどで選択範囲を作ってからフィルターを実行します。
①グラデーションも簡単に作れる「描画」
[描画]の中には、グラデーションや集中線が簡単に作れるフィルターが格納されています。
きれいなグラデーションを作りたい場合は、[平行波グラデーション]を使ってみてください。
②配色探しに便利な「色調整」
フィルターで色を調整する
色を塗ってみたけど、どうもしっくりこない……。
そんなときは、フィルターで配色を調整してみるのもオススメです。
[色調整]の中には、[色相・彩度・明度]など、色調を変更するのに便利なフィルターが揃っています。
スライダーを操作しながら、合う配色を探す
プレビューを見ながらスライダーで調整できるので、適切な配色が探しやすくなります。
キャラクターのパーツなど、色が決まらない場合はフィルターで配色を探してみるのも良いと思います。
③発光やエフェクトにも使える「ぼかし」
月などを光らせたい場合
エフェクトや発光している物体を、きれいに光らせたい……。
そんなときは、ぼかしのフィルターを使ってみるのもオススメです。
[ぼかし]の中にある[ガウスぼかし]を使えば、レイヤーに描画されている内容を均一にぼかすことができます。
ガウスぼかしで光を表現する
月を描いたレイヤーをコピーして、[ガウスぼかし]のフィルターをかけました。
月のぼんやりとした光を表現しています。
月レイヤーとぼかしたレイヤーを重ねる
月のレイヤーとぼかしたレイヤーの合成モードは、「加算・発光」に設定しておきます。
月の形とガウスぼかしをかけた光が重なり、月が光っているように見えます。
他にも、街灯やサイリウム、エフェクトなどでも、ぼかしを利用した発光表現が使いやすいです。
④簡単にレイヤーを装飾できる「スタイル」
キャラクターにフチをつける
[スタイル]の中には、レイヤーの装飾に適したフィルターが格納されています。
[ふちどり(外側)]を使うと、キャラクターなどの輪郭を簡単にフチ取れます。
SDキャラクターやシンプルな背景を描く際には、キャラクターの輪郭をフチ取ってみるのもオススメです。
落ち影をつける
[ドロップシャドウ]を使うと、簡単に落ち影をつけられます。
テキストの装飾などにも活用してみてください。
水滴フィルター適用前
解説図では、単色で水滴のシルエットを置いてます。
[スタイル]の中にある[水滴(丸)]のフィルターを適用してみましょう。
水滴フィルター適用後
オレンジ色のシルエットの部分が、水滴の質感になりました。
パラメータを変更して、水滴の質感を細かく調整できます。
⑤魚眼レンズや波を表現できる「変形」
[変形]の中には、レイヤーに描画されている内容を歪ませるフィルターが格納されています。
[魚眼レンズ]を使えば、魚眼レンズで撮影したような効果をつけられます。
水面を表現するときには、[波]や[波紋]などのフィルターもオススメです。
⑥ドット模様が作れる「ピクセレート」
ドット適用前
[ピクセレート]内のフィルターは、レイヤーの内容を正方形や円形の集まりに置き換えることができます。
グラデーションを描画したレイヤーに、[ドット(正方)]を適用してみましょう。
ドット適用後
フィルターを適用したことで、ドット模様のグラデーションができました。
[ピクセレート]のフィルターは、シンプルな背景や模様の作成にオススメです。
⑦イラストの加工・仕上げにオススメの「アート」
マンガ調背景 適用前
イラストや素材からマンガ風の背景を作りたい……。
そんなときは、[アート]の中にある[マンガ調背景]を使ってみましょう。
マンガ調背景 適用後
[マンガ調背景]の適用後は、グレースケールのマンガ風の絵に変換されます。
輪郭線の濃さやトーンの大きさなども調整できます。
グリッチ加工をする
雰囲気が出せる流行りのグリッチ加工も、フィルターを使えば簡単に実現できます。
[グリッチ]を選択して、強さや色ずれなどのパラメータを調整しましょう。
色収差の効果をつける
画像の色をズラした色収差の加工は、キャラクターイラストでも人気があります。
[色収差(移動)]または[色収差(ズーム)]を選択して、距離や方向を調整してみてください。
まとめ
アイビスペイントのフィルター機能の紹介でした。
フィルターを使うことで、イラストの表現の幅を広げることができます。
アイビスペイントのフィルターを使って、素敵なイラストを仕上げてみてください。