絵を描きたいけれど、SNSやネット動画の誘惑に負けて怠けてしまう。
ようやくペンを握ったけれど、うまく描けずに挫折してしまう……。
楽しく、気軽に絵を描く方法はないのでしょうか?
今回はX(旧:Twitter)から、沼原望さんのご投稿を紹介します。
気軽に絵が描けるようになる「朝活スケッチ」のお話を見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
楽しくイラストを描く方法
「朝活スケッチ」のお話
絵が描きたい! でも、途中で挫折してしまって描けない……。
そんな沼原望さんによる「朝活スケッチ」のお話です。
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現代では、SNSや動画サイトなど、無料で楽しめるコンテンツで溢れています。
つい夢中になって、時間を消費してしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
沼原望さんは、趣味の絵を描く時間も減ってきて、イラストを描くことよりも見ることで満足するようになってしまったそうです。
このままではいけないと、ワンドロ(1時間ドローイング)を始めてみることにしたそうです。
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ワンドロを日課にしようとしましたが、絵が完成しなかったり、毎日1時間を確保するのが難しかったり、長続きしなかったそうです。
それでも諦めず、次は背景スケッチに挑戦しようと、可愛いスケッチブックを買ってやる気を出してみたそうです。
しかし、人目が気になってしまい、ハードルの高さを感じて挫折してしまったそうです。
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絵が描きたい! と思っているものの、納得のいく絵を描くことができません。
絵を描くことも習慣にできず、挫折の日々が続いたそうです。
そんなある日、自分だけの楽しみに、ネコを描いてみることにしたそうです。
形をうまく取ることができませんでしたが、数秒から2、3分ほどの短い時間で描き終わり、気楽に描くことができたそうです。
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すると、気がつけば一ヶ月の間、毎日絵を描くことができたそうです。
今までは全く続かなかったのに、なぜ描き続けられたのでしょうか。
描く習慣を朝にする
朝と夜を比べると、起床直後の朝の方が脳や体が活発に動きます。
習慣化したいことは、夜よりも朝にやった方が良い、ということを体感したそうです。
短い時間で描く
絵は1日で完成させなければならない……ということはありません。
数秒でよいので、ペンを持って絵を描けば上出来、と考えるようにしたそうです。
1日5分程度であれば続けられる……ということも分かりました。
今度は、SNSにアップロードするための絵を、1日5分だけ描いてみることにしたそうです。
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1日5分だけ描いて、続きは明日。
完成には何ヶ月かかってもよいので、「1日5分描く」ことを習慣にして続けることにしたそうです。
1日5分が11日間続き、ペン入れが完成します。
色塗りは26日間で、合計37日間で1枚の絵が完成しました!
仕事以外の絵を全く描くことができなかった沼原望さんにとっては、大きな成長だったとのことです。
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絵を描く習慣は続き、1日5分から15分に描く時間が増えました。
1日15分の積み重ねと、1日10時間で描く大作とでは、気持ちの軽さが違ったそうです。
15分描く度に問題点を探し反省して、明日の15分に活かしてみる……という上達のサイクルも作ることができたそうです。
気がつけば、1年半で10枚の絵が完成していたそうです。
この朝活スケッチをしていなければ、生まれなかった10枚です。
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沼原望さんは、朝活スケッチで完成させた10枚のイラストをまとめて、本をお作りになられました。
イラストの他にも、1日の間にどこを描いたのか、どのくらい進んでいるのか、朝活スケッチする際の日課なども載せています。
また、美味しかった朝ごはんメニューも掲載しています。
「朝活スケッチ集(Morning sketch)」は、沼原望さんのBOOTHで通信販売されています。
朝活スケッチの内容をぜひご確認してみてください。
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朝活スケッチのおかげで、毎朝楽しく絵が描けるようになったそうです。
何時間もかけて1枚の絵を描くタイプの人には、毎日少しずつ描いていく方法も合っているかもしれません。
絵が描きたくても描けない方は、朝活スケッチを参考の一つにしてみてください。
パースやアイレベルなどの基礎から学べる『背景描きかた漫画』
沼原望さんは、『背景描きかた漫画』(ナンバーナイン)をご出版されています。
パース・アイレベル・消失点といった背景の基礎から、漫画で分かりやすく学べる書籍です。
多人数のキャラクターを画面内に配置する方法や、一点透視から三点透視までの透視図法についても解説しています。 背景の描き方を学びたい方は、ぜひ書籍を読んでみてください。
まとめ
1日15分だけ絵を描く「朝活スケッチ」の紹介でした。
朝の短い時間だけペンを持つ朝活スケッチは、楽しく気軽に絵を描くことができます。
最後に、沼原望さんのプロフィールをご紹介します。
沼原望さんは、漫画家や背景の講師をしていらっしゃいます。
『ネコときどき地球侵略』(夢中文庫)や『スペースノンフィクション』(マッグガーデン)など、漫画作品をご発表されています。
沼原望さんのXやpixivでは、他にも素敵なイラストや漫画を投稿されているので、ぜひご覧ください!