Procreate(プロクリエイト)で水彩画を描いてみたい……。
水彩の透明感のあるタッチを出すためには、どのブラシを使えばいいのだろう?
今回は、Procreateで水彩画を描くときの設定やブラシを紹介します。
Procreateで水彩画を描くためには?
水彩紙のテクスチャでアナログ感を出す
Procreateのキャンバスは無地なので、水彩紙のテクスチャを読み込むのもオススメです。
用紙のテクスチャを下に敷くことで、アナログ感のあるキャンバスになります。
インターネット上には、様々な水彩紙テクスチャのフリー素材が公開されています。
利用規約を呼んでからダウンロードしましょう。
テクスチャのファイルを読み込む手順
Procreateの画面から、[読み込む]→[このiPad内]→[ダウンロード]を押して、ダウンロードした用紙テクスチャを読み込みます。
1.水彩のタッチをつけられる「Backrun Watercolor Paper Texture」
Procreateで水彩画を描いているアーティストの方が公開している水彩紙のテクスチャです。
ProcreateのコミュニティサイトのProcreate Folioに、ダウンロードページへのリンクが掲載されています。
用紙より下のレイヤーに描画すると、自動的に水彩のタッチがつきます。
タッチをOFFにしたい場合は、「Effects」レイヤーを非表示にします。
2.水彩絵の具の専用紙をイメージした「水彩紙のテクスチャ」
「水彩紙のテクスチャ」は、フリー素材サイトのプチソザイで公開されているテクスチャです。
水彩絵の具の専用紙をイメージして作成されています。
水彩紙テクスチャの一つ目の使い方です。
水彩紙テクスチャより上に新規レイヤーを作り、色を乗せます。
薄く透明な箇所は水彩紙の質感が透けて見え、不透明な箇所は水彩紙の質感が見えなくなります。
水彩紙テクスチャの二つ目の使い方です。
水彩紙テクスチャの合成モードを「乗算」に設定して、水彩紙テクスチャより下にレイヤーを作り、色を乗せます。
色の透明度に関わらず、全体に水彩紙の質感が乗ります。
お好みに合わせて使い分けてみてください。
デフォルトの水彩ブラシを使う
Procreateの[ペイント]や[水彩]のブラシフォルダー内には、水彩用のブラシが入っています。
- [ペイント]→[水彩画]
- [水彩]→[ウォーターブリード]
- [水彩]→[ウェットグレーズ]
[水彩画]は、水気が少なく乾燥した描き味です。
[ウォーターブリード]や[ウェットグレーズ]は、水気の多いタッチで描くことができます。
デフォルトのブラシの中でお好みの表現が見つからない場合は、カスタマイズしたブラシを使ってみましょう。
カスタマイズした水彩ブラシを使う
1.クォールを複製する
水彩ブラシにカスタマイズする一例を紹介しています。
デフォルトブラシはパラメータを弄らずに残しておき、デフォルトブラシを複製したものをカスタマイズするのがオススメです。
[アーティスティック]→[クォール]の上で左方向にスワイプして、[複製]を押します。
複製した[クォール1]をタップして、ブラシスタジオを表示します。
2.デュアルブラシを解除する
[クォール]は、2本のブラシを組み合わせているデュアルブラシです。
デフォルトでは、一つ目のブラシシェイプから二つ目のブラシシェイプを減算したタッチになっています。
デュアルブラシの設定を変更するため、左上にある一つ目のブラシの領域をタップします。
「2番目」と書かれているブラシを選択した後、再度タップをします。
「組み合わせを解除」のボタンが表示されるので、ボタンを押して組み合わせを解除します。
[クォール]のデュアルブラシが解除され、二つのブラシに分かれました。
分かれた内の一つ目のブラシを使うと、水気を含んだ水彩のようなタッチで描くことができます。
3.ブラシシェイプを調整する
このままだとブラシの形に癖があるので、シェイプを変更します。
ブラシスタジオを開いて「シェイプ」の項目を選び、シェイプソース欄の「編集」を選択します。
左上の「読み込み」を押して、「ソースライブラリ」を選択します。
ソースライブラリの中にあるシェイプソースの一覧が表示されます。
画面を少し下にスクロールして、「Charcoal Wisp」を選択します。
シェイプソースを変更した後は、右上にある「完了」を押します。
同じく「シェイプ」項目内にある「ランダム化」にチェックを入れ、シェイプにランダム性を加えます。
3.ウェットを調整する
「レンダリング」の項目の中にある「ウェットエッジ」を最大にして、エッジを際立たせます。
「ウェットミックス」の項目では、ブラシの水気や混ざり具合などを調整できます。
「希釈度」の値を「85%」に上げて、ブラシに含んでいる水の量を上げます。
「グレード」を「0%」に下げて、タッチを柔らかくします。
5.カスタムブラシの描き味を試す
ブラシのシェイプを変更したことで、ブラシ形状の癖がなくなりました。
また、ウェットミックスの項目を調整したことで、水気の多い水彩ブラシになりました。
こちらは、水気の少ない水彩ブラシを作って描いています。
- [アーティスティック]→[水彩画]のブラシを複製
- 「シェイプ」の項目から、ブラシのシェイプの画像を「Water Bleed」に設定
- 「グレイン」の項目から、ブラシのグレインの画像を「Gouache Wash」に設定
ブラシのカスタマイズ方法は様々です。
ブラシスタジオでパラメータを調整して、お好みの水彩の表現を見つけてみてください。
まとめ
Procreateで水彩画のイラストを描く方法の紹介でした。
水彩紙のテクスチャや、カスタマイズした水彩ブラシを使うことで、アナログの水彩画のような描き味が出せます。
Procreateで水彩画を描こうと思っている方は、ご紹介した方法を試してみてください。