室内のイラストでは、「タイル背景」を描くことも多いと思います。
タイルの壁をきれいに塗って、臨場感のある室内イラストに仕上げてみましょう。
今回はpixivから、Koinoさんのご投稿を紹介します。
合成モードを活用した、タイル背景の描き方を解説しています。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
タイル背景の描き方をイラスト解説
①ベースの色を塗る
壁のベースの色を塗ります。
解説例では、彩度の低い青味がかった灰色を使用しています。
②光を塗る
合成モードを「スクリーン」に設定したレイヤーを作り、光を塗ります。
右上から入り込んでくる光を黄色で塗っており、光の境目はオレンジ色で塗っています。
輪郭の柔らかいブラシを使うのがオススメです。
③影を塗る
合成モードを「乗算」に設定したレイヤーを作り、影を塗ります。
彩度の低い青色を使って、左下の方に影を塗っています。
また、反射光は明るめの水色で塗っています。
④タイルの線を描く
レイヤー階層の一番上に「乗算」のレイヤーを作り、タイルの線を描きます。
真っすぐな線を引きたいときは、直線ツールなども使ってみてください。
⑤環境の影を塗る
「乗算」の新規レイヤーを作成して、環境の影を塗ります。
光源近くの光と影の境界をオレンジ色で塗り、影の中には紫色も入れています。
光源から近い箇所なので、影のぼかしは抑えてハッキリと描きます。
光源から遠い左側は、彩度を低くした色を使って、影のぼかしは多めにします。
⑥タイルの影と光を入れる
タイルの線を描いたレイヤーをコピーをして2枚分増やし、少しだけ左下の位置に移動させます。
この際、コピー後の2枚のレイヤーは完全に重ならないように、お互いに少しずらすと良いです。
片方は「乗算」に設定して、線をぼかして影にします。
もう片方は「覆い焼き(発光)」に設定して、ハイライトとして使用します。
更に、一つ一つのタイルの光が強く当たる箇所(右上)に、ハイライトを入れます。
タイルの対角線上の角(左下)には、影を入れます。
⑦模様などを描き込んで完成
ベースの色を塗ったレイヤーの上に新規レイヤーを作り、模様などを描き込みます。
窓から入り込んでくる光が鮮やかに感じられる、タイル背景が完成しました。
更に拘りたい場合は、手順⑥で入れた影に反射光を乗せたり、壁に映り込む周りの風景を薄く描いたりしてみてください。
まとめ
タイル背景の描き方の解説でした。
影・光・タイルの線など、合成モードを使って重ねていくと表現しやすいです。
タイル背景の描き方が分からずにお悩みの方は、Koinoさんの解説を参考にしてみてください。
最後に、Koinoさんのpixiv・Xをご紹介します。
他にも素敵なイラストを投稿されているので、ぜひご覧ください!