桜の花は、春のイラストにふさわしいモチーフです。
桜の構造やリアルに見せるポイントを抑えて、素敵な桜のイラストに仕上げてみましょう。
今回はpixivから、はなさきたるさんのご投稿を紹介します。
桜の花の構造や描き方を見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
桜の描き方をイラスト解説
桜の花の構造
花弁・がく
桜の花びらは基本的には5枚です。
花びらの一枚一枚は、先端がハート型をしています。
がくは下部がぷくっと膨らんでいます。
雌しべ・雄しべ
花の中心には、雌しべと雄しべがあります。
桜の場合は雌しべが一つに対して、雄しべはたくさんついています。
花びらの色
桜の花びらは意外と白く、中心はふんわりとピンク色をしています。
5枚の花びらを合わせて見たときに、中心のピンク色の部分が星の形のように見えます。
影を濃く入れると、重たい印象になってしまいます。
はなさきたるさんは、彩度の低いピンク色や、ときには水色も混ぜて塗ることが多いそうです。
一房の桜の描き方
芽が大きいと、多くの花が咲きやすくなります。
その芽がまとまってついているので、一房を丸い塊で描くと桜らしく見えます。
花がついている枝は、カクカクと描いた方がそれっぽく見えます。
桜のアタリの取り方
中心から外側に向かって咲いていることを意識してみましょう。
角度をつけて桜の花を描くことで、リアルに見えます。
解説図のように、丸やラッパのような円錐の形でアタリを取ると描きやすいです。
アタリをいくつか描いたら、コピー&ペーストで増やしていくのもオススメです。
桜のアクセントの出し方、影の塗り方
ところどころで特徴のついた花を描くと、アクセントになってリアルに見えます。
- 一つだけ飛び出ている花
- 裏返っている花びら
- まだ開花していないつぼみ
影の色は、解説図のような薄い水色を、乗算レイヤーに塗っていくのがオススメです。
後ろにある花は、影の中に入れると立体感が出ます。
花を細かく描く場合は、雌しべなどの細部を省略すると見栄えがよくなります。
クリスタ用の桜のカスタムブラシを紹介
桜が描けずにお悩みの方は、カスタムブラシを使ってみるのも一つの方法です。
ペイントソフトのCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で使えるカスタムブラシを紹介しています。
マンガの背景に使いやすい「桜の花 まとまり」
「桜の花 まとまり」は、モノクロの桜が描けるブラシです。
マンガの背景を描くときなどに使ってみてください。
近景の桜が描ける「桜ぶらし」
「桜ぶらし」は、近景の桜の花が描けるブラシです。
上に乗せる用の通常の桜ブラシと、下に置く用の影色の桜ブラシが入っています。
ガウスぼかしなどで、ぼかして使うのもオススメとのことです。
遠景の桜が描きやすい「SAKURA満開 ブラシ」
「SAKURA満開 ブラシ」は、遠くから見た桜の花が簡単に描けるブラシです。
レイヤー効果の水彩境界と併せて使うのもオススメです。
まとめ
桜の花の描き方の解説でした。
アタリの取り方や色の特徴、アクセントの出し方を覚えて、リアルな桜のイラストに仕上げましょう。
桜の描き方が分からずにお悩みの方は、はなさきたるさんの解説を参考にしてみてください。
最後に、はなさきたるさんのプロフィールをご紹介します。
はなさきたるさんはイラストレーターをしていらっしゃいます。
『野守草婚姻譚 幽霊屋敷の新米花嫁』(富士見L文庫 著:雨咲 はな)の装画や、PR企画のファッションイラストなど、様々な作品を手がけられています。
pixivやX、ホームページでは、他にも素敵なイラストを投稿されているので、ぜひご覧ください!