2024年の1月、「MediBang Pro(メディバンプロ)」がApp Storeで新しくリリースされました。
「MediBang Pro」は買い切り制のお絵描きアプリで、iPad端末で使うことができます。
今回は、「MediBang Pro」の特徴や機能をご紹介します。
この記事の目次
iPadアプリ「MediBang Pro」を紹介
※本記事で掲載している価格や機能は、2024年1月現在のものです。
MediBang Proの特徴
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App Storeにてお待ちしています。https://t.co/Kvoi2Su25r#medibangpro pic.twitter.com/BgFP55B8Yg
— メディバンペイント (@MediBangPaint) January 11, 2024
MediBang Proは、iPad端末専用のアプリケーションです。
iPadとApple Pencilを用いたイラスト制作を想定してデザインされており、iPadに最適なUIでお絵描きができます。
- アナログ画材のタッチが出せる、豊富なブラシ
- イラストの表現力を上げる、フィルタ機能
- アナログ絵を取り込める、スキャン機能
MediBang Proの対応デバイスと価格は?
推奨の動作環境
MediBang Proは、以下のiPad端末での使用が推奨されています。
- iOS 13以降
- iPad(第9世代以降)
- iPad Air(第5世代以降)
- iPad mini (第6世代以降)
- iPad Pro( 第5世代以降)
販売価格
MediBang Proは、買い切り制の有料アプリです。
App Storeで¥1,800(税込)で販売されています。
アプリ内に広告は無く、サブスクリプション制の課金もありません。
無料体験も可能
MediBang Proには、購入前の無料トライアルが用意されています。
全ての機能を30日間無料で体験できるので、ぜひ試してみてください。
MediBang Proはどんな人向け?
MediBang Proは多機能な有料お絵描きアプリです。
自宅などで、じっくりとiPadを用いたイラスト制作をしたい方に向いています。
無料のお絵描きアプリをお探しの方は、MediBang PaintやアイビスペイントXがオススメです。
無料のお絵描きアプリは画面内に広告が表示されることも多く、不自由な部分もあります。
「MediBang Pro」と「Procreate」の違いは?
MediBang Proと近い機能を持ったお絵描きアプリは、Procreateが挙げられます。
ProcreateはApp Storeで¥2,000(税込)で販売されています。
値段も同じくらいなので、機能の差や操作感を比較して選んでみてください。
MediBang Proだけにある機能
- アナログ絵のスキャン機能
- マンガ制作用のコマ割りツール
- グラデーションツールや素材機能
Procreateだけにある機能
- アニメーション制作用の機能
- 3Dモデルのペイント機能
- タイムラプス機能
親しみのあるUIのMediBang Pro
MediBang Proのバケツツールは、PCのペイントソフトのバケツ塗りと操作の感覚が似ています。
グラデーションツールも搭載されているので、簡単にグラデーションが作れます。
Procreateでは、「ColorDrop」と呼ばれるドラッグ&ドロップの操作でバケツ塗りをします。
グラデーションツールは搭載されていないので、塗った色をぼかすなどしてグラデーションを作る必要があります。
ブラシのカスタマイズ性ならProcreate
Procreateには「ブラシスタジオ」と呼ばれる機能があります。
ブラシスタジオでは、ブラシのシェイプ・グレイン(テクスチャ)・入り抜き・レンダリングなど、ブラシの表現を細かくカスタマイズできます。
カスタムブラシで使用するテクスチャは、Procreateのソースライブラリから選べます。
ソースライブラリ内には数多くのテクスチャ画像が用意されているので、お好みの描き味のブラシが作れると思います。
「MediBang Pro」と「MediBang Paint」の違いは?
MediBang ProとPaintの違いってなに⁉️
他にもたくさんあるけど、とにかく!!
_人人人人人人人人人人人人人_ > めっちゃスッキリしてる <  ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
←新しいプロ メディバンペイント→ pic.twitter.com/t54l8PRhcL
— メディバンペイント (@MediBangPaint) January 13, 2024
今回新しく登場したアプリは「MediBang Pro」です。
他にも「MediBang Paint」というお絵描きアプリがあります。
MediBang Paintは無料で使用できるものの、アプリ内には広告が表示されるため、キャンバス画面が小さくなっています。
MediBang Proの特徴
- 買い切り制の有料アプリ
- iPad端末のみ対応
- iPadに適したUI
- 広告の表示が無い
MediBang Paintの特徴
- ログインが必要な無料アプリ(サブスクリプション制の限定機能あり)
- iPhone・iPad・Android・Windows・Macの端末に対応
- PC用のペイントソフトのようなUI
- 広告が表示される
iPadアプリ「MediBang Pro」のツール
MediBang Proの機能やツールを抜粋して紹介します。
手ぶれ補正とUIの調整
最初に手ぶれ補正やUIの調整をして、お絵描きがしやすい環境に整えておくと便利です。
画面左上のメニューから歯車のボタンを押し、「環境設定」を押します。
「手ぶれ補正」の値を高くすると、描いた線の手ぶれが自動的に補正され、きれいな線が引きやすくなります。
また、「UI透明度」の値を低くすると、画面上のボタンなどのUIを透過させられます。
「左利きモード」をONにすると、キャンバス上のボタンが左右反対側の位置に表示されます。
ブラシツール
画面右上のブラシアイコンのボタンからは、使用するブラシを選べます。
鉛筆・マーカー・水彩・エアブラシといったお馴染みのブラシから、ぼかし・投げ縄塗り・ユニークなど、ブラシの種類も豊富です。
ブラシをカスタマイズしたい場合は、選択中の青枠のブラシをもう一度タップすると、ブラシの設定画面を開けます。
バケツツールとグラデーションツール
画面右上にあるバケツ/グラデーションのボタンを押すと、設定用のポップアップが表示されます。
バケツツールは、拡張・隙間閉じ・アンチエイリアスの設定をして、塗りつぶす範囲の調整ができます。
グラデーションツールは、線形・円形からグラデーションのスタイルを選べます。
バケツ/グラデーションの設定をした後は、キャンバス上をタップ/ドラッグ操作して塗りつぶしをしましょう。
フィルター機能
フィルターを選択する
画面左上の[調整]から[フィルター]を選択すると、フィルターの一覧が表示されます。
色の調整やぼかし、線画調整や色収差など、レイヤーに様々な効果をかけられます。
フィルターの効果を調整する
フィルター名を押すと実行結果がプレビューされるので、スライダーで調整しましょう。
解説では、色相・彩度・明度のフィルターで花の色を変えています。
選択ツールと変形ツール
選択ツールを使う
レイヤーの一部を移動・変形したい場合は、選択ツールを使います。
画面左上の[選択]ボタンを押して、自動選択・投げなわ・長方形などの選択形式を設定しましょう。
解説では選択ツールの[投げなわ]を選んで、キャンバスの一部を囲っています。
変形ツールを選択する
変形ツールを使いたい場合は、画面左上の[調整]ボタンを押して、[変形]を選択します。
変形ツールを使う
メッシュ変形・自由変形・拡大縮小の中から変形の形式を選び、キャンバスに表示される青いポインタで対象を変形します。
「調整パネル」をONにすると、画面右下にパネルが表示されて細かい調整が可能になります。
コマ割りツール
コマ割りツールを選択する
画面左上の[オブジェクト]から[コマ割り]ボタンを押して、マンガの枠線を設定します。
枠の分割数や余白を設定して、「作成する」ボタンを押します。
コマを分割していく
マンガ用の大枠がキャンバスに表示されるので、ドラッグ&ドロップ操作で枠を割っていきましょう。
水平・垂直方向には自動的にスナップするので、コマ割りの枠をきれいに作れます。
定規ツール
ガイドを表示する
画面右側の一番下にある定規ボタンを押すと、キャンバスにガイドが表示されます。
ガイドを表示している間は、定規を使って描いているかのように描画線がガイド線にスナップします。
定規の種類・角度を調整したい場合は、画面左のメニューボタンを押し、画面中央に表示される「定規」ボタンを押してください。
ガイドの種類を設定する
平行線ガイドやパースのかかった消失点ガイドなど、種類を選べます。
ガイドの角度・カラー・不透明度も併せて調整してみてください。
資料用のビュー
資料用のビューを表示する
リファレンス用のビューを表示したい場合は、画面左側のメニューボタンを押し、「資料」ボタンを押します。
資料用のビューに参考写真を読み込む
資料用のビューが表示されるので、「読み込み」ボタンを押して参考写真を読み込みます。
解説では、フリーの写真素材サイト:Unsplashからダウンロードした写真を読み込んでいます。
資料用のビューには絵を描くことはできませんが、スポイトを使用して色を取得できます。
まとめ
新登場のお絵描きアプリ「MediBang Pro」の紹介でした。
MediBang Proは買い切り制のアプリで、iPadでじっくりとイラスト制作に取り組みたい方に向いています。
ぜひアプリをダウンロードして、描き心地を試してみてください。