キャラクターの「首・肩」は、バストアップの構図でも重要なパーツです。
首・肩の特徴的なポイントを覚えて、魅力的なキャラクターイラストに仕上げたいですね。
今回はpixivから、ノノナツさんのご投稿を紹介します。
首と肩周りを描くときのポイントを見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
首と肩の描き方をイラスト解説
首と肩周りの特徴的なポイントを解説しています。
首と肩が描けるようになると、バストアップのイラストも魅力的に仕上げられます。
①肩の三角ゾーンを描こう
左の解説図では、首に対して肩が直角についてしまっています。
右の解説図が正しい肩で、僧帽筋と呼ばれる三角ゾーンが描かれています。
三角ゾーンを忘れずに、肩から首のラインを山なりに描いてみましょう。
②首はやや前傾している
左の解説図では、側面から見たキャラクターの首が垂直についています。 正しくは右の解説図のように、首がやや前傾していることを意識してみてください。
③首を捻ると筋が浮き上がる
首を捻ることにより、胸鎖乳突筋と呼ばれるスジが浮き上がります。
この首のスジは、男性キャラクターをカッコ良く見せるポイントです。
絵柄によっては悪目立ちする場合もあるので、デフォルメの度合いによってお好みでスジを描いてみてください。
④肩は内側に湾曲している
キャラクターを真上から見ると、肩が内側に湾曲していることが分かりやすいです。 肩が内側に湾曲していることを理解すると、人体の立体感に説得力が出て絵がグレードアップします。
⑤「どんなときも手前の肩の方が広い」は思い込み
「どんなときも手前の肩の方が広く見える」……というのは思い込みです。
前述したように肩は内側に湾曲しているため、必ずしも手前の肩の方が広く見えるとは限りません。
※胸を反らしているポーズや後述する広角パースの場合は、手前の肩の方が広く見えます。
画角(撮影する範囲)が広いことを「広角」と呼び、画角が狭いことを「望遠」と呼びます。
写真の撮影で広角レンズと望遠レンズを使い分けるように、イラストでも広角・望遠を描き分けて、印象をコントロールする場合があります。
カメラに近いものが大きく写る広角パースの場合は、手前の肩の方が広く見えます。
⑥腕は肩と一緒に動く
左の解説図では、両腕を上げているのにも関わらず、肩が動いていません。
右の解説図のように、腕と連動して肩も動かすようにしましょう。
併せて鎖骨の部分も動きます。
⑦首と肩 その他のポイント
- アオリのアングルでは、首が長く見える
- 日常の動作では、首が肩に埋もれていることが多い
- 斜めフカンのアングルでは、奥の肩が隠れる
- 肩は顔にくっつくぐらい、柔らかく動く
資料を用意するのも大切
想像だけでなんとなく描くのではなく、資料を用意してから描きましょう。
参考写真を撮る場合は、パースがつかないようにできるだけ離れて撮影してください。
3Dモデルは人形っぽく見えてしまうこともあるので、実際の人物写真を参考にするのがオススメです。
まとめ
首と肩周りのポイントの解説でした。
首の前傾や肩の三角ゾーンなど、首・肩のパーツには覚えやすいポイントがあります。
首と肩の描き方を覚えて、自然なポーズで魅力的なイラストに仕上げてみてください。
最後に、ノノナツさんのpixiv・FANBOX・Xfolio・BOOTHをご紹介します。
ノノナツさんは、顔の描き方のポイントや背景パースの解説など、様々なイラスト講座を公開していらっしゃいます。
他にも大変参考になるご解説を投稿されているので、ぜひご覧ください!