クリスタの線画ペンは、強弱を付けたいならGペンや丸ペン、細部を描き込みたいなら丸ペン、均一な線なら筆圧の影響を弱めた設定、アナログ感なら鉛筆系を基準に選ぶと、用途に合ったペンを見つけやすくなります。
この記事では、CLIP STUDIO PAINTの標準ペン5種と、CLIP STUDIO ASSETSから無料でダウンロードできる線画ペン5種を紹介します。
それぞれの線の特徴を描き比べ、手ブレ補正・筆圧・入り抜き・紙質などの設定方法も、現行画面の画像付きで解説します。
確認環境:2026年8月31日/iPadOS 26.5.2/CLIP STUDIO PAINT EX Ver.5.1.1(build 202607291835)/iPad Pro 12.9インチ(第5世代)/ペン入力(筆圧反映を確認、製品名は未記録)。
OS・グレード・バージョンによって、項目名や配置が異なる場合があります。
この記事の目次
線画ペンは「強弱・均一さ・質感」で選ぶ
線画ペンに唯一の正解はありません。髪や輪郭へ自然な強弱を付けたいときはGペン・丸ペン系、太さをそろえたいときは筆圧の影響が小さい設定、ざらつきや柔らかさが欲しいときは鉛筆系やテクスチャのある素材が候補です。
線画用のペンは、描きたい線の特徴から選ぶと、自分に合ったものを見つけやすくなります。
まず下の描き比べで線の傾向を確認し、用途に近いペンから試してください。
| ペン | 種別 | 確認できた特徴 | 向く用途の目安 | 料金・対応 |
|---|---|---|---|---|
| Gペン | 標準 | 筆圧による太細を付けやすい | 輪郭、髪、漫画線画 | 標準収録 |
| リアルGペン | 標準 | Gペンより紙・インクに近いかすれ感がある | アナログ調の漫画線画 | 標準収録 |
| 丸ペン | 標準 | 細い線と強弱を両立しやすい | 髪、目、細部 | 標準収録 |
| 鉛筆 | 標準 | やわらかな濃淡と粒子感がある | ラフ、柔らかい線画 | 標準収録 |
| シャーペン | 標準 | 鉛筆より細めで一定感のある描線 | 細いラフ、軽い線画 | 標準収録 |
| 線画用ペン | 追加 | 弱い筆圧では薄く、強い筆圧ではインク風に変化 | 強弱や濃淡のある線画 | 無料、ID 1687935、PRO/EX・DEBUT |
| DrawingPen | 追加 | 筆圧をかけた太めの線が出しやすい | 輪郭、強めの線、ラフ | 無料、ID 1663263、PRO/EX・DEBUT |
| ガサ伽サ線画ペン | 追加 | かすれとざらつきのある描線 | アナログ調、勢いのある線 | 無料、ID 1688111、PRO/EXのみ |
| 線画用鉛筆風ブラシ | 追加 | 鉛筆風の柔らかな質感 | 柔らかい人物線画 | 無料、ID 1692270、PRO/EX・DEBUT |
| めふぃ線画ブラシ | 追加 | 入り抜きと太細のある線 | キャラクター線画 | 無料、ID 1745451、PRO/EX・DEBUT |
料金・公開状態・対応グレードは2026年9月1日時点の確認結果です。配布状況は変更される場合があります。
線画をきれいに描くコツを無料記事で確認すると、線にメリハリを付けるポイントや、ベクターレイヤーを使った線画制作のコツを学べます。
標準の線画ペン5種を比較
まずは、線画に使いやすいデフォルトのペンから見ていきましょう。
- Gペン
- リアルGペン
- 丸ペン
- 鉛筆
- シャーペン

Gペン
Gペンは、筆圧による太細を付けやすい標準ペンです。
輪郭や髪など、一本の線の中で強弱を見せたい線画の基準に向いています。
迷ったときは、まずGペンで描き、線が硬い・太いと感じたら丸ペンや鉛筆系と比べてください。
リアルGペン
リアルGペンは、Gペンの強弱に紙やインクに近いかすれ感を加えた標準ペンです。
均一で滑らかなデジタル線より、アナログ原稿のような揺らぎを残したい場面に向きます。
丸ペン
丸ペンは、細い線を中心にしながら筆圧で強弱も付けられる標準ペンです。
髪の毛、目元、小物などの細部を描き込みたいときに使いやすい候補です。
鉛筆
鉛筆は、やわらかな濃淡と粒子感を出せる標準ツールです。
ラフの雰囲気を残した線画や、硬い輪郭線を避けたいイラストに向きます。
シャーペン
シャーペンは、鉛筆より細めで軽い描線を作りやすい標準ツールです。細いラフや、主張を抑えた線画に使えます。
ペンが見つからない場合
初期状態からツールを削除した場合は、ツールグループのメニューから「初期ツールを追加」を選び、戻したいツールを追加します。
アプリのバージョンや画面レイアウトによってメニュー位置が異なる場合があるため、同じ項目が見つからない場合はCLIP STUDIO PAINT公式サポートの「初期ツールを追加」を確認してください。
無料で追加できる線画ペン5種を比較
公式の素材サイトである「CLIP STUDIO ASSETS」では、線画用にカスタマイズされたペンが公開されています。
描き味の異なる5つの線画ペンをご紹介します。
お好みのペンをダウンロードして使ってみてください。
- 線画用ペン
- DrawingPen
- ガサ伽サ線画ペン
- 線画用鉛筆風ブラシ
- めふぃ線画ブラシ

線画用ペン
「線画用ペン」は、マンガやイラストの線画に使えるカスタムペンです。
筆圧によって線の出方が変化するため、強弱や濃淡を付けたい線画に使えます。
2026年9月1日時点で無料・公開中。PRO/EX・DEBUTで使用できます。
DrawingPen
「DrawingPen」は、線画だけでなくラフやドローイングにも使えるカスタムペンです。
筆圧をかけた太めの線を出したい場合にも使いやすい素材です。
「DrawingPen」CLIP STUDIO ASSETS
2026年9月1日時点で無料・公開中。PRO/EX・DEBUTで使用できます。
ガサ伽サ線画ペン
「ガサ伽サ線画ペン」は、かすれとざらつきのある描線が特徴のカスタムペンです。
アナログ調の質感を出したい場合に試してみてください。
2026年9月1日時点で無料・公開中。PRO/EXで使用できます。
線画用鉛筆風ブラシ
「線画用鉛筆風ブラシ」は、鉛筆風の柔らかな質感を出せるカスタムペンです。
デジタルでも鉛筆らしい描き味を取り入れたい場合に向いています。
2026年9月1日時点で無料・公開中。PRO/EX・DEBUTで使用できます。
めふぃ線画ブラシ
「めふぃ線画ブラシ」は、線の入り抜きや太細を付けやすいカスタムペンです。
キャラクターの線画など、線にメリハリを付けたい場合に試してみてください。
2026年9月1日時点で無料・公開中。PRO/EX・DEBUTで使用できます。
ダウンロードしたペンをツールへ追加する方法
- CLIP STUDIO ASSETSで素材をダウンロードします。
- CLIP STUDIO PAINTを開き、素材パレットの「ダウンロード」から素材を探します。
- 追加したいブラシ素材を選び、使用したいツールグループへドラッグ&ドロップします。画面に「素材の貼り付け」が表示される環境では、その操作でも追加できます。
- 追加したブラシで試し描きをし、筆圧とブラシサイズを調整します。
線画ペンの設定方法
線画用のペンをさらに使いやすくするために、手ブレ補正や筆圧、入り抜き、紙質などを調整できます。

対象ペンを選択し、レンチアイコンから「ツール詳細」を開いて設定しましょう。
手ブレ補正で線の揺れを抑える

「補正」の「手ブレ補正」を調整すると、入力時の細かな揺れを抑えられます。

数値を上げるほど線は滑らかになりますが、描画が手の動きに遅れて感じられる場合があります。まず現在値から少しずつ上げ、短い線と長い線の両方で確認してください。
筆圧が弱いときに線を出しやすくする

サブツール詳細のウィンドウの「ブラシサイズ」を選択して、右端にあるボタンを押します。
ブラシサイズ影響元設定のポップアップが表示されます。

「筆圧設定」のグラフで、筆圧が弱い場合の出力を高く設定してみてください。

弱い力で線が細くなりすぎる場合は、筆圧カーブの低筆圧側でも出力が上がるように調整します。
筆圧の感じ方は端末と入力機器で異なるため、画像の形を固定の正解としてコピーせず、試し描きしながら調整してください。
均一な線にする

線幅をそろえたい場合は、「ツール詳細」→「ブラシサイズ」→ブラシサイズの影響元設定で、筆圧による最小値を上げます。

筆圧のチェックを外すと、筆圧による太細を付けない設定にもできます。
強弱を完全になくしたくない場合は、最小値を少しずつ上げて調整してください。
入り抜きで線に強弱をつける

「ツール詳細」→「入り抜き」で、描き始めと描き終わりの線幅を調整できます。

入りは線の描き始めの部分で、抜きは線の終わりの部分を指しています。
入り抜きを設定することで、線の始まりと終わりの部分に強弱をつけることができます。
値を大きくすると効果が長く続きます。
画像の5000は差を確認するための例なので、実際の線の長さに合わせて少しずつ調整してください。
紙質で線に質感を付ける

「ツール詳細」→「紙質」に関する項目から設定を変更すると、線に粒子感やかすれを加えられます。

画像では鉛筆に「粗い画用紙」を設定した場合と、紙質を外した場合を比較しています。
ペンによって選べる項目が異なるため、同じ質感が表示されない場合は対象ペンの設定項目を確認してください。
線画の全工程を動画で学ぶ
お絵描き講座「パルミー」は、オンラインで絵の描き方が学べるWebサイトです。
ペン設定だけでなく、ラフから線画へ進める手順や、線にメリハリを付ける考え方を実演で学びたい方には「メリハリの利いた線画の描き方講座」が向いています。
記事の設定を試した後に、講師の線の運び方と仕上げ方を確認してみてください。
- メリハリのある線画のコツ
- ベクターレイヤーの解説と活用方法
- 顔・服・体の線画実演
- 髪の毛の線画実演
- 線画の仕上げ
線の強弱をつけるポイントや、線画のクオリティの上げ方を学べます。
「メリハリの利いた線画の描き方講座」で線画のコツを覚えて、見栄えの良いイラストに仕上げてみてください。
まとめ
この記事では、クリスタの線画ペンについて、標準ペン5種と無料で追加できる素材5種を紹介しました。
線に強弱を付けたいときはGペンや丸ペン、アナログ感のある線にしたいときはリアルGペンや鉛筆、細く軽い線を描きたいときはシャーペンなど、好みに合わせて選んでみてください。
ペンを選んだ後は、手ブレ補正や筆圧、入り抜き、紙質などを調整することで、さらに好みの描き味に近づけられます。
実際に試し描きをしながら、自分に合った設定を探してみましょう。
パルミーでは、線画や色塗りをはじめとしたイラスト制作を学べる講座を多数用意しています。
線画の描き方や仕上げまで、動画を見ながら実践的に学びたい方は、ぜひチェックしてみてください。










