CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で使えるオススメの線画ペンはないかな?
線画はイラストの見栄えを左右する重要な工程です。
線画が描きやすいペンを使って、きれいに仕上げたいですね。
今回は、クリスタ用のオススメの線画ペンやカスタマイズ方法をご紹介します。
この記事の目次
クリスタの線画ペンのオススメを紹介
当解説では、クリスタのVer 1.13.2を使用しています。
線画用のデフォルトペンを紹介
まずは、線画に使いやすいデフォルトのペンから見ていきましょう。
- Gペン
- リアルGペン
- 丸ペン
- 鉛筆
- シャーペン
①Gペン
強弱がつけやすく、きれいな線を引くことができます。
②リアルGペン
Gペンに少し掠れたようなタッチが加わったペンです。
③丸ペン
強弱がつけやすく、Gペンよりも細かい線を引くことができます。
④鉛筆
鉛筆で描いたようなアナログ感がある線が引けます。
ペンタブのペンを寝かせるようにして描くと、鉛筆の腹で擦ったようなタッチが出せます。
⑤シャーペン
鉛筆よりも掠れた感じの少ない、アナログのタッチが出せるペンです。
ペンが見つからない場合
Gペン・リアルGペン・丸ペンは[ペンツール]の中にあります。
鉛筆・シャーペンは[鉛筆ツール]の中にあります。
[ペンツール]や[鉛筆ツール]が見つからない場合は、ツールパレットの「初期ツールを追加」から追加してみてください。
線画用のカスタムペンを紹介
公式の素材サイトである「CLIP STUDIO ASSETS」では、線画用にカスタマイズされたペンが公開されています。
描き味の異なる5つの線画ペンをご紹介します。
お好みのペンをダウンロードして使ってみてください。
- 線画用ペン
- DrawingPen
- ガサ伽サ線画ペン
- 線画用鉛筆風ブラシ
- めふぃ線画ブラシ
①線画用ペン
マンガやイラスト制作で使いやすい線画用のペンです。
筆圧を弱めにして描くと線が掠れたようなタッチになり、インクで描いているような印象が出せます。
②DrawingPen
線画だけでなく、ラフやドローイングにも使いやすいペンです。
筆圧に関わらず均一な線が引きやすいように調整されており、筆圧が強すぎてしまう方にもオススメです。
③ガサ伽サ線画ペン
墨筆で引いた線をスキャンして制作されたカスタムペンです。
ムラのある掠れ感が出せるので、アナログ質感のペンをお探しの方はぜひ使ってみてください。
④線画用鉛筆風ブラシ
鉛筆のタッチが出せる線画用のペンです。
描き味が柔らかく、デフォルトの鉛筆ペンよりもパサパサとした感じが少なめです。
⑤めふぃ線画ブラシ
線画の強弱がつけやすいペンです。
同じ作者様が公開している塗り用ブラシと併せて使うのもオススメとのことです。
ダウンロードしたペンの使用方法
メニューバーの[ウィンドウ]→[素材]から素材パレットを表示します。
素材パレットには、CLIP STUDIO ASSETSからダウンロードしたカスタムペンが表示されます。
使いたいカスタムペンをドラッグ&ドロップして、サブツールパレット内に持っていきましょう。
クリスタの線画ペンのカスタマイズ方法
線画用のペンを更に使いやすくするためのカスタマイズ方法を紹介しています。
カスタマイズしたいペンを選択して、ツールプロパティの右下にあるスパナアイコンのボタンをクリックしましょう。
サブツール詳細のウィンドウが出て、ペンの設定を変更できます。
①手ブレ補正できれいな線を引く
手ブレ補正は、引いた線の歪みを自動的に修正してくれる機能です。
線画用のペンは手ブレ補正を高めに設定しておくと、きれいな線が描きやすくなります。
②筆圧が弱めの人向けの設定
サブツール詳細のウィンドウの「ブラシサイズ」を選択して、右端にあるボタンを押します。
ブラシサイズ影響元設定のポップアップが表示されます。
「筆圧設定」のグラフで、筆圧が弱い場合の出力を高く設定してみてください。
解説図では、筆圧が0%~50%の範囲で出力が0%~90%ぐらい出るように設定しています。
この設定により、ペンを動かしたときの筆圧が弱くても、線がしっかりと描画されるようになります。
③均一な線を引けるようにする
筆圧の最小値が0のとき、最も強弱がつけやすくなります。
この最小値を高くすることで、強弱の少ない均一な線に近づきます。
筆圧・傾きのチェックマークを外すことでも、一定のブラシサイズで線が引けるようになります。
④入り抜きで線に強弱をつける
入りは線の描き始めの部分で、抜きは線の終わりの部分を指しています。
入り抜きを設定することで、線の始まりと終わりの部分に強弱をつけることができます。
「入り抜き」にブラシサイズを設定して、「入り」と「抜き」にチェックマークを入れます。
「入り」と「抜き」の値も高めに設定しましょう。
⑤線の質感を設定する
デフォルトの鉛筆ペンなどでは、「ブラシ先端」の「先端形状」の項目にテクスチャ素材が設定されています。
このテクスチャ素材により、アナログ感のある鉛筆風の輪郭を再現しています。
「紙質」もペンの質感に大きく関わる項目です。
デフォルトの鉛筆ペンは「紙質」に「粗い画用紙」が設定されており、アナログの質感を再現しています。
カスタムの線画ペンを作る際に質感を変更したい場合は、「先端形状」や「紙質」の項目を設定してみてください。
線画の描き方のコツを解説した動画
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- メリハリのある線画のコツ
- ベクターレイヤーの解説と活用方法
- 顔・服・体の線画実演
- 髪の毛の線画実演
- 線画の仕上げ
線の強弱をつけるポイントや、線画のクオリティの上げ方を学べます。
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まとめ
クリスタ用の線画ペンや、カスタマイズ方法の紹介でした。
強弱がつけやすいペンやアナログの質感が出せるペンなど、線画ペンにも様々な種類があります。
お好みの線画ペンに調整して、イラストの線画の工程に役立ててみてください。