イラストを描く上で構図やレイアウトに頭を悩ませる方は少なくないと思います。バランスの取れた構図やレイアウトが描ける感覚を身につけるだけで、イラストの見栄えはグッと変わります!!
そこでこの記事では、素敵なイラストを描くLyandi(リャンディ)さんの解説から、「バランスの取れた構図やレイアウトの感覚」を学んでみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
構図感覚は料理の盛り付けするときと同じ
まず、バランスの良い構図とは何かを考えてみます。バランスの良い悪いには、ある程度共通の感覚があると思います。その感覚を「料理の盛り付けをする感じ」と言えば、なんとなくわかってもらえるのではないでしょうか。
料理を盛り付ける際、目でも楽しめるように、そして美味しそうに見えるようにするのは、食欲を誘うのが目的だと思います。 同じように、絵の魅力は様々ですがじっくり見てもらうには「視線を誘わなければなりません。」
そこで、料理の盛り付けを絵の構図決めに当てはめてみましょう。
単品の構図の描き方
では、お魚の切り身を例に上げて考えてみましょう。
普通盛り付けるときは真ん中に置きますが、これは上すぎても下すぎても変に感じます。わざと寄せたりするのは別の意図がない限りは変な印象を与えやすいです。
これは構図も同じで変な構図はわかりやすく、変じゃない構図はもうそれでベターな構図になります。
では、そこに添え物を置いてみると、どうでしょうか?こういった小物を置くだけで美味しそうに感じませんか?
これは絵も同じで小物を描くだけで絵もまた違って見えます。
複数のレイアウトの描き方
次はレイアウトについてです。 主菜は絵の主役の配置、副菜は脇役の配置と考えてみてください。 盛り付けをするときに、黄金比がどうこうなど考えて置いたりしませんよね。
それと同じように絵もこのあたりだろうと置いてみてあとは微調整しましょう。つまり、メインを盛り付けたあと、副菜であるプチトマトは少し動かしてなんとなくここかなと完成する感覚です。
バランスのとれた明暗の塗り方
物の配置だけではなく、明暗のバランスも大事です。
例えば、とても濃い黒を配置すれば、アクセントになって少し苦味があるカフェオレのような深みがあるイラストに。黒が三分の一強ぐらいならミルク多めのカフェラテのような柔らかいイラストに。割合を変えたり、濃さで魅力的な絵になりますね。
黒は影の表現で使われます。しかし、理論どおりの位置にしか、黒を置けないというわけではありません。立体表現に必要な場所と、画面にとってバランスの良い場所との折り合いを見つけることが大切だと思います。
まとめ
構図は黄金比や分割の理論などで考える方法もありますが、最後は「自分自身の感覚」が必要になります。今回の記事で紹介した感覚や考え方をプラスしてワンランク上の絵を目指しましょう!
最後に、Lyandi(リャンディ)様のTwitter IDとアイビスペイントのURLをご紹介します。素敵なイラストなどがたくさん載っていますので、この記事で興味を持った方はぜひご覧ください!
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