CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のゆがみツールは、なぞった箇所の形を自然に修正・変更できます。
ゆがみツールを使うと絵の修正が簡単になるので、ぜひ活用してみてください。
今回は、クリスタのゆがみツールの使い方をご紹介します。
この記事の目次
クリスタ ゆがみツールの使い方
①ゆがみツールとは何か?
CLIP STUDIO PAINT Ver.1.11.6より[色混ぜ]ツールに[ゆがみ]サブツールが追加されました。ブラシで描くように、顔のパーツの位置やサイズを調整できるので、イラストの修正も簡単です。詳しい使い方はこちら。https://t.co/mEhuIafJMo#clipstudio pic.twitter.com/d767j6AWfB
— CLIP STUDIO PAINT(クリスタ) (@clip_celsys) December 15, 2021
クリスタのVer.1.11.6から、ゆがみツールが新しく搭載されました。
ゆがみツールを使うことで、絵の描き直しをしなくても簡単に形の修正ができます。
ゆがみツールの活用例
- キャラクターの目や輪郭など、形の修正
- 水や炎などのエフェクトを変形する
- 模様を歪ませて衣服に合わせる
クリスタのVer2.0からは、ゆがみツールが複数のレイヤーに対応するようになりました。
Ver2.0以降では、レイヤーを結合せずにゆがみツールを使用できます。
Ver2.0より前のバージョンでキャラの輪郭などを修正したい場合は、線画と塗りのレイヤーを結合してからゆがみツールを使いましょう。
②ゆがみツールを選択する
ゆがみツールが格納されている場所
ツールパレット内にある、歪んだグリッドのようなアイコンが[ゆがみツール]です。
お使いのクリスタのバージョンによっては、[色混ぜツール]内のサブツールとして格納されている場合もあります。
ゆがみツールが見つからない場合
[ゆがみツール]が見つからない場合は、ツールパレットに追加しましょう。
ツールパレットの左上にあるボタンを押して、「初期ツールを追加」を選択します。
ポップアップが表示されるので、一覧から「ゆがみ」を選択します。
現在選択しているツールの下に[ゆがみツール]が追加されます。
③ゆがみツールの基本的な使い方
歪ませる対象に合わせて設定値を調整する
歪ませたい箇所に応じて、[ゆがみツール]の設定値を調整しながら使いましょう。
ブラシサイズの下にある「ゆがませ方」の項目では、対象をどのように歪ませるかを選択します。
基本的には一番左の「進行方向」を選択しておくのがオススメで、ペンでなぞった向きに沿って膨らませたりへこませたりできます。
歪ませたい対象に合わせて、「ブラシサイズ」や「強さ」を調整しながら[ゆがみツール]を使ってみてください。
ブラシサイズ(小)とブラシサイズ(大)の比較
ブラシサイズ(小)で歪ませた場合と、ブラシサイズ(大)で歪ませた場合の比較をしています。
歪ませたい対象がぴったり収まるぐらいの大きさにブラシサイズを設定しておくと、きれいに歪ませることができます。
強さ(小)と強さ(大)の比較
強さ(小)で歪ませた場合と、強さ(大)で歪ませた場合の比較をしています。
強さの値を大きくすると、歪ませる効果も大きく現れます。
ブラシサイズと同様に、歪ませたい対象に合わせて強さも調整してみてください。
クリスタ ゆがみツールの活用方法
①キャラクターの顔・体を調整する
キャラクターの目をもう少し小さく描いておけばよかった……。
顔の輪郭をシャープに修正したい……。
線画から描き直して色も塗り直すのは大変なので、[ゆがみツール]で調整をしましょう。
左が修正前の絵で、右が[ゆがみツール]で修正した後の絵です。
キャラクターの眉毛の辺りにペンを置いて、ゆっくりと下の方へストロークを動かし、キャラクターの目を小さくしています。
何度もペンを置くと形がいびつになりやすいので、一か所につきなるべく少ないストロークで修正をすると、きれいに形を修正できます。
顔の輪郭や体のパーツなども[ゆがみツール]で調整しやすいので、ぜひ試してみてください。
②ラフの絵を調整する
クリスタの新機能「ゆがみ」ツールは最高って話 ラフに描いたものをこねくり回す、俺みたいな描き方の人はゆがみツールで線を修正するとすごく捗ると思う 何より、筆圧に負担かからないのでストレス少ない pic.twitter.com/VjEh0PIjlA
— hippo (@handstandhippo) December 15, 2021
[ゆがみツール]は仕上げの工程だけでなく、ラフや下書きの修正にも使えます。
消しゴムを使って描き直すのは大変……と感じる方は、[ゆがみツール]で調整をしてみましょう。
顔の造形を弄っていく過程で、理想のパーツ配置も見つかりやすくなります。
③エフェクトを変形する
水などの物体やエフェクトも、[ゆがみツール]で調整しやすいです。
エフェクトを引き伸ばしたり縮めたり、描き直しをすることなく対象を変形できます。
④服の模様を合わせる
クリスタのゆがみツールシワに模様合わせるのにすごい便利#CLIPSTUDIOPAINT pic.twitter.com/NPSanAWh3F
— 時鳥(ホトトギス) (@hottgis73) April 9, 2023
服の模様を上から貼り付けたいときにも[ゆがみツール]が活用できます。
服のシワに合わせて模様を変形していきましょう。
[自由変形]や[メッシュ変形]を使うよりも、直感的な操作で模様を変形できます。
クリスタのゆがみツールで柄トーンを変形する方法です
1️⃣トーン化の解除とラスタライズ 2️⃣レイヤーとマスクのリンクを切る 3️⃣操作した箇所の画像のみを参照をオン
マスクのリンクを切ることでマスクが変形せず、メッシュ変形の代わりに使うことができます#CLIPSTUDIO pic.twitter.com/4pc8ChhVQl
— Sweets中山@背景美塾 (@nakayama_haikei) April 13, 2023
イラスト制作だけでなく、マンガ制作でも[ゆがみツール]が役立ちます。
服のトーンを貼り付けたいときに活用してみましょう。
柄トーンを変形することで、キャラクターの衣服をより自然に見せることができます。
クリスタの使い方やイラスト制作の手順を解説した動画
お絵描き講座「パルミー」は、オンラインで絵の描き方が学べるWebサイトです。
パルミーの月謝制講座「クリスタ入門講座【カラーイラスト編】」では、初心者の方向けにクリスタの基本操作やイラスト制作の手順を、動画で詳しく解説しています。
- キャンバスの操作やブラシの使い方
- 色の選び方や変形機能の使い方
- アニメ塗りの基本&アニメ塗りのイラスト制作の手順
- ブラシ塗りの基本&ブラシ塗りのイラスト制作の手順
ゆがみツールを使う前にクリスタの基本操作を知りたい……、カラーイラストの制作手順が分からない……、といった方にもオススメの講座です。
クリスタには便利なツール・機能がたくさん搭載されているので、「クリスタ入門講座【カラーイラスト編】」で使い方を覚えてしまいましょう。
まとめ
クリスタのゆがみツールの使い方や活用法の紹介でした。
ゆがみツールは修正・仕上げに便利で、キャラクターの顔や物の形を簡単に調整できます。
クリスタのゆがみツールを、イラスト制作に活用してみてください。