キャラクターの「手」の部分をきれいに塗りたい……。
手はポーズ・感情を表現する重要なパーツです。
キャラクターが引き立つように美しく仕上げたいですね。
今回はpixivから、砂虫隼さんのご投稿を紹介します。
手を鮮やかに塗るための、色選びのポイントを見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
手の塗り方・色の使い方をイラスト解説
①緑色・青色も使うと、リアルな手に見える
肌の色の上に、緑色・青色を部分的に使ってみましょう。
緑色・青色を乗せるレイヤーは不透明度を40%くらいに設定して、フワッと乗せるイメージです。
緑色・青色を使うと、静脈のような表現になって一気にリアルに見えます。
②影の色は青味に寄せると、鮮やかになる
影の色を作るときは、色相を青味へ寄せてみましょう。
明度も少し下げますが、下げすぎはNGです。
ベースの色から明度だけ下げて暗くしようとすると、濁った色になってしまいます。
③影のフチに高彩度の色を置くと、光が強調される
影のフチには、彩度の高い黄色・オレンジ色を入れてみましょう。
黄色・オレンジ色を境界に入れることで、光が当たっている部分がより明るく見えます。
また、光が当たっている部分はあまり描き込まない方が、より明るく見えます。
④ハイライトの下に黄色を置くと、光の透け感が出る
ハイライトを置く前に、ほんのりと黄色を下に敷いておきます。
黄色を置くことで、肌の奥に光が透けている印象になります。
白色のハイライトだけだと、表面でキラッと光った印象になってしまいます。
砂虫隼さんによる手のイラスト
手の甲・手のひら・小物を持っている手など、手のポーズのイラストを載せています。
幅広い色相で、手を美しく塗っていらっしゃいます。
光が当たる領域の黄色・ピンク色・白色、影の境界のオレンジ色、静脈の青味がかった色など、様々な色合いで表現されていますね。
リアルに塗られている手のイラストからは、太陽の日差しが強く当たっている周囲の背景まで想像できてしまいそうです。
まとめ
手を鮮やかに塗るための、色の使い方の解説でした。
手は肌色・オレンジ色の印象が強いですが、緑色・青色を部分的に使うことでリアルな表現になります。
影のフチに高彩度の色を入れたり、ハイライトの下に黄色を置いたりして、光を強調するのもオススメです。
手がきれいに塗れずにお悩みの方は、砂虫隼さんの解説を参考にしてみてください。
最後に、砂虫隼さんのプロフィールをご紹介します。
砂虫隼さんは、『竜の飼い方教えます』シリーズや『もぐもぐ』シリーズなど、マンガ作品を電子書籍でご出版されています。
pixivやTwitterでは、他にも素敵なイラストを投稿されているので、ぜひご覧ください!