角度のついたキャラクターの顔を描いたけど、平面的になってしまう……。見上げる顔や俯いた顔を立体的に描くコツはないかな?
今回は、Twitterから須賀まさしさんのご投稿を紹介します。お面型とドール型の素体を使った、顔の立体の解説を見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
イラストで角度のついた顔を描こう
角度のついた顔を描こう①.お面型とドール型の違い
慣れていないと顔を平面的に描きがち
キャラクターの顔を描いたけれど、平面的に見えてしまう……。顔の立体を把握していないと、仮面のように凹凸のない顔素体を描いてしまいがちです。
解説図の左の顔イラストを見てみましょう。仮面のように顔のパーツを張り付けていると、上を向く際に全てのパーツが外と上方向にせり出してしまいます。
立体的な顔を描くためには
真ん中と右の顔イラストを見てみましょう。 赤いラインで示してあるように、簡易的に補助線を描くと顔の凹凸を意識しやすいです。
- 眉山(眉骨)の出っ張り
- 目の周りのくぼみ
- 頬骨(ほほ)の出っ張り
鼻梁(鼻のすじのこと)がある分、本当はもう少し複雑な構造になっています。
角度のついた顔を描こう②.様々な顔の向きを考える
他の角度でのお面型とドール型の違いを見ていきましょう。
違いを分かりやすくするために、ドール型は少し大げさに凹凸をつけています。
横を向いている顔
お面型でもデザイン次第では可愛く描くことができます。
斜めを向いている顔
お面型は、横を向いたときに全てのパーツが外へ出っ張ってしまっています。
ドール型の顔を参考に、眉下の凹みを大事にして、目が球体であることを意識しましょう。
出っ張っている眉・鼻・頬は、外方向だけでなく前方向にも出ることを意識します。内側にある目や口は、それほど前に出ません。
鼻梁も意識できると良いです。
上と下を向いている顔
お面型は、全てのパーツが上下に移動してしまっています。
ドール型の顔イラストのように、外側のパーツほど上下に動かすと、より立体感にある顔になります。
素体を球体に置き換えて考えると、ドール型の目は、鼻や眉よりも小さい球体に張り付いているイメージです。
同じ角度で回転したときに、表面の円周が小さい方が移動距離も小さくなります。
角度のついた顔を描こう③.向きごとのパーツの位置の比較
正面・横・斜め・上・下の各方向を向いている顔を並べています。赤線を参考に、各方向で顔のパーツがどのくらい移動しているかを確認してみてください。
ドール型の方が目が内側にある分、上下の動きが少しだけ小さくなっています。
また、男性の方が目と眉山の距離が小さくなります。
まとめ
お面型とドール型の素体を使った、顔の立体の解説でした。
角度のついた顔が描けずにお悩みの方は、須賀まさしさんの解説を参考にしてみてください。ドール型の素体を意識することで、上下を向いた顔も立体的に描くことができます。
最後に、須賀まさしさんのプロフィールをご紹介します。須賀まさしさんは、絵を描くお仕事をしていらっしゃいます。
須賀まさしさんのTwitter・pixiv・ニコニコ静画では、他にも素敵なイラストや漫画を投稿されているので、ぜひご覧ください!