イラストの構図を考えているけれど、主役は画面のどの辺に配置すればよいのだろう? そんなときは、三分割法を使って画面内の配置を決めると、バランスの良い構図になると思います。
今回は、TwitterからR.E.Cさんのご投稿を紹介します。三分割法の構図の解説を見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
三分割法の構図を解説
三分割法とは何か?
三分割法は、写真・イラスト・映像などの分野で、構図やレイアウトを考える際に用いられる方法の一つです。
- 画面を縦・横にそれぞれ三分割する線を引く
- 三分割した線上に見せたい物を配置する
解説図のイラストは、三分割法を元にして構図を決めています。画面を三分割した線上に、風景イラストの主役である建物が配置されていますね。
構図に三分割法を用いることで、バランスが良く安定した画面にすることができます。
三分割法は縦長の構図にも使える
三分割法は縦長の構図にも用いることができます。
解説のイラストは、主役のメリーゴーランドを画面下から1/3の位置に配置しています。メリーゴーランドから上方の残り2/3の空間も、バランス良く画面に収まっています。
三分割法からアイレベルの高さを考える
アイレベル(地平線)の高さが決まらずに迷っているときは、画面を縦・横に三分割した線上にアイレベルを設定してみましょう。
画面下から1/3のラインにアイレベルを置くことで、空が広く見える構図が取れます。
解説のイラストでは、画面上から1/3のラインにアイレベルを置いています。
空と地上のバランスが良く、地上が広く見える構図が取れます。
R.E.Cさんのご出版書籍『仕事につながる背景の描き方』
ゲームデザイナー・コンセプトアーティスト・イラストレーターのお仕事をしていらっしゃるR.E.Cさんは、『仕事につながる背景の描き方』(翔泳社)を出版なさっています。
『仕事につながる背景の描き方』は、背景イラストの基礎やゲームデザインの仕事内容、絵の仕事をもらう方法を掲載した書籍です。
空気遠近法や余白の使い方といった描き方の基本から、プロの現場の仕組みやルール、ポートフォリオの活用方法など、背景イラストで食べていくための技術・知識が満遍なく解説されています。
背景のお仕事をもらいたいと思っている方や、ゲーム制作のワークフローに興味がある方は、ぜひ書籍を読んでみてください。
まとめ
三分割法の構図の解説でした。
三分割法は、背景イラストだけでなくキャラクターイラストの構図にも使うことができ、バランスの良い画面を作るための指標として役立ちます。イラストの主役やアイレベルをどこに置けば良いのかが分からない……とお悩みの方は、R.E.Cさんの解説を参考にしてみてください。
最後に、R.E.Cさんのプロフィールをご紹介します。R.E.Cさんは、ゲームデザイナーやコンセプトアーティスト、イラストレーターのお仕事をしていらっしゃいます。
R.E.CさんのTwitter・Foundationでは、他にも素敵なイラストを投稿されているので、ぜひご覧ください!