レトロアニメ風のおしゃれなイラストを描いてみたい……。どこか懐かしい感じのレトロな雰囲気は、どうすれば出せるのだろう?
今回は、pixivから星巡さんのご投稿を紹介します。イラストをレトロアニメ風に加工する手順を見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
レトロなイラストの作り方を解説
イラストをレトロアニメ風に加工する講座の解説です。
使用するペイントソフトは、ibisPaint(アイビスペイント)です。
加工前のイラスト
まずは、加工前のイラストを用意します。 このイラストに、レトロな表現を加えていきましょう。
特定の色を重ねてレトロな色合いにする
①新規レイヤーを追加して、解説図の色で塗りつぶします。
レイヤーのブレンドモードを〔差の絶対値〕に設定して、不透明度を11%にします(不透明度は1〜20%くらいにして、良い感じの色合いになればOKです)。
②新規レイヤーを追加して、解説図の色で塗りつぶします。
レイヤーのブレンドモードを〔乗算〕に設定して、不透明度を85%にします(不透明度は良い感じに見えればOKです)。
コントラストを下げる
③レイヤーウィンドウから〔全結合を追加〕を選択します。
レイヤーのブレンドモードを〔反転〕に設定して、不透明度を5%にします(不透明度は1〜10%くらいにして、良い感じになればOKです)。
アンシャープマスクで輪郭を鮮明にする
④〔全結合を追加〕を選択します。
〔フィルター〕→〔ぼかし〕→〔アンシャープマスク〕を選択し、半径:5px、強さ:70%で実行します(良い感じに見える設定値でOKです)。アンシャープマスクの効果で輪郭を鮮明に見せることができます。
グロー効果をつけてアニメっぽい雰囲気にする
⑤〔全結合を追加〕を選択します。
〔フィルター〕→〔ぼかし〕→〔ガウスぼかし〕を選択して、半径:10pxで実行します。
レイヤーの不透明度を27%にします(不透明度は20〜60%くらいで、良い感じに見えればOKです)。
セルの重なりっぽく見せる
⑥〔全結合を追加〕を選択します。
〔フィルター〕→〔色調整〕→〔輪郭検出〕を選択します。アルゴリズム:膨張差分、黒側:0%、白側:93%、中間値:46%で実行します(良い感じに見える設定値でOKです)。
〔移動変形〕を選択し、移動量 X:1px、移動量 Y:1pxで移動させます。
レイヤーのブレンドモードを〔乗算〕に設定して、不透明度を28%にします(不透明度も良い感じに見える値でOKです)。
画質を悪く見せる
⑦〔全結合を追加〕を選択します。
〔フィルター〕→〔ぼかし〕→〔すりガラス(普通)〕を選択して、半径:7px、ばらつき:107%で実行します。
レイヤーの不透明度を25%にします(不透明度は10〜40%くらいで、良い感じに見えればOKです)。
⑧〔全結合を追加〕を選択します。
〔フィルター〕→〔アート〕→〔グリッチ〕を選択して、高さ:1px、強さ:0px、色ずれ:2pxで実行します(色ずれは1〜3pxくらいで、良い感じに見える設定値でOKです)。
レトロアニメの色に近づける
⑨〔全結合を追加〕を選択します。
〔フィルター〕→〔色調整〕→〔明るさ・コントラスト〕を選択して、コントラスト:-3%で実行します。
〔フィルター〕→〔色調整〕→〔色相・彩度・明度〕を選択して、彩度:-2%で実行します。
画面にノイズが入っているように見せる
⑩新規レイヤーを追加して、レイヤーのブレンドモードを〔オーバーレイ〕に設定します。
〔フィルター〕→〔アート〕→〔ノイズ〕を選択して、タイプ:グレースケール、強さ:17%、量:70%で実行します。更に、タイプ:カラー、強さ:30%、量:5%で実行します。
レイヤーの不透明度を75%にします(良い感じに見えればOKです)。
レトロアニメ風のイラストの完成
レトロ風のイラストが完成しました!
イラストの色合いや画面のざらつきなど、様々な要素がレトロな懐かしい感じを出しています。
まとめ
イラストをレトロアニメ風に加工する手順の解説でした。
レトロアニメ風のイラストを描いてみたい……とお考えの方は、星巡さんの解説を参考にしてみてください。ペイントソフトのフィルター・ブレンドモードを活用することで、レトロ風に加工することができます。
最後に、星巡さんのpixiv・Twitter・POTOFU・Instagramをご紹介します。他にも素敵なイラストを投稿されているので、ぜひご覧ください!