革靴を履いたキャラクターを描きたいけれど、革靴を描くのが難しい……。革靴の質感や陰影をリアルに表現して、キャラクターイラストをかっこ良く仕上げたいですね。
今回は、pixivから、森 久都さんのご投稿を紹介します。リアルな革靴のイラストメイキングを見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
革靴の塗り方をイラスト解説
厚塗りの手法で革靴を描いていきます。制作工程の手順を見ていきましょう。
①シルエットを描く
※①〜⑧の工程では、硬いタッチで描けるブラシを使います。
まずは、革靴のシルエットを描きます。後から削ったり変形させたりできるので、大まかなシルエットで大丈夫です。
1番暗いところの色で形を取ると描きやすいです。今回は、黒色を使用しています。
②映り込みの色を置く
映り込みの色は、限りなくシルエットの色に近いグレーを使って、片側に置いていきます。
色混じりのあるブラシを使用すれば、ニュアンスが出しやすくなります。映り込みをはっきりさせたい場合は、色混じりはなくても問題ありません。
③反射光を置く
手順②とは逆側に反射光を置きます。
床の色や光の色など、環境に影響を受ける色を選ぶと良いです。
④ハイライトを置く
2番目に明るいところのハイライトを置きます。靴の形やシワを意識すると良い感じになります。
シワになって凹んでいる部分は、黒く残すようにしましょう。
⑤更に明るいハイライトを置く
手順④で置いたハイライトの上から、1番明るいハイライトを足します。白色を使って、ぼかしツールでぼかしながら描いていきます。
細かいところのハイライトも足しておきましょう。
⑥靴の中を描く
続いて、革靴の中を描き込みます。
⑦靴のラインが出ているところを描く
靴の合わせなど、ラインが出ているところを描きます。明るい線・暗い線をセットで描くと、奥行きが出て良くなります。
向かって左側の靴の側面などは、ぼかしを強く入れています。服の質感とは違って、革靴の場合はぼかしを入れることが重要になってきます。
⑧・⑨靴紐を描く
靴紐を描きます。硬いタッチのブラシで紐のアウトラインを取ります。
続いて、柔らかいタッチのブラシに変えて、紐のハイライトを追加します。
⑩縫い目などの細かい部分を描く
縫い目などの細かい部分を、気が済むまで加筆します。加筆は森 久都さんのこだわりの部分で、加筆をしなくても遠目には靴っぽく見えます。
更にこだわりたい場合は、ソールの反射光やフチのハイライトなど、好きなだけ加筆をしましょう!
完成
革靴のイラストが完成しました!
靴の表面のハイライトやシワが質感をリアルに表現しており、クールでオシャレな革靴の印象が引き立っていますね。
まとめ
革靴のイラストメイキングの解説でした。
革靴を描きたいけれど、陰影の塗り方や質感を表現する方法が分からない……とお悩みの方は、森 久都さんの解説を参考にしてみてください。
最後に、森 久都さんのpixiv・Twitter・BOOTH・カクヨムをご紹介します。他にも素敵なイラストやオリジナル小説を投稿されているので、ぜひご覧ください!