キャラクターが喋っているイラストを描きたいけれど、口の形はどのように描けばよいのだろう? 顔のパーツの中でも、口は大きく動く部分です。口の形を把握して、シチュエーションに合った口を作画しましょう。
今回は、pixivから松本規之さんのご投稿を紹介します。口の形のパターンや、横顔の口を描く際のポイントを見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
口の描き方
①口の形のパターン
口パクでよく使われる形
「あ」・「い」・「う」・「え」・「お」を発音する際の口の形を載せています。 口パクで使われることが多い母音の口の開き方を把握しておくと、口が描きやすくなると思います。
また、口の開き具合によって、上の歯・下の歯の見え方も変わってきます。 デフォルメキャラクターの表情を見せる際には歯もチャームポイントになるので、口の開き方に合った歯を描きたいですね。
口をキュッとさせる形
「へ」・「ほ」・「み」・「む」・「に」を発音する際の口の形を載せています。 キャラクターが会話をしているシーンなど、シチュエーションに合わせて使ってみてください。
歌を唄うときの口の形
歌を唄うときの口の形は、喋るときとは違う形になります。 口を縦方向寄りに開かせて、唄っていることが分かる口の形を描いてみてください。
②横顔の口を描く際のポイント
キャラクターの横顔に口を描き込んだけれど、イメージとはちょっと違う気がする……。
横顔の口でお悩みの方は、顔の輪郭からの口の「位置」でデフォルメの度合いや見え方が変わってくるので、意識してみてください。
口の位置が横にあるタイプ
解説図の右上の横顔の口の位置を見てみましょう。 鼻から顎にかけての顔の輪郭線から離れた位置に、口が描き込まれています。
口の位置を横に描くことで、キャラクターをデフォルメ寄りに見せることができます。
口の位置が前にあるタイプ
解説図の下段の横顔の口の位置を見てみましょう。
鼻から顎にかけての顔の輪郭線から繋げるようにして、口が描き込まれています。 口の位置を前方に描くことで、キャラクターをリアル寄りに見せることができます。
また、リアル寄りのキャラクターは、上唇や下唇の凹凸も強調して描かれています。
デフォルメ寄りに見せるのか、リアル寄りに見せるのか、表現したいキャラクターに合わせて横顔の口の位置を描き分けてみてください。
まとめ
キャラクターの口の形のパターンや、横顔の口を描く際のポイントの解説でした。 様々な口の形を描き分けることができれば、キャラクターの表情にもバリエーションが出ると思います。
口の形が分からずにお悩みの方は、松本規之さんの解説を参考にしてみてください。
最後に、松本規之さんのプロフィールをご紹介します。 松本規之さんは漫画家や小説の挿絵のお仕事をしておられ、『南鎌倉高校女子自転車部』 (BLADEコミックス)や『RIDE ON -画業20周年記念画集-』など、様々な書籍を発表していらっしゃいます。
また、松本規之さんのBOOTH・pixivFANBOXでは、『廃版旧制服図鑑』などのイラスト集を公開・販売していらっしゃいます。
松本規之さんのpixivやTwitterでは、他にも素敵なイラストを投稿されているので、ぜひご覧ください!