Mental Canvas(メンタルキャンバス)は、3Dの空間の中にスケッチ感覚で絵が描けるアプリです。頭の中で考えているアイデア・デザイン・世界観を、Mental Canvasを使って立体的に表現してみませんか?
今回は、アプリケーション「Mental Canvas」の機能や特徴をご紹介します。
この記事の目次
Mental Canvasを紹介
Mental Canvasの概要
Greg Edwards created this fantastic sketch #MadeWithMentalCanvas. With amazing texture and expansive depth, it's a wonderfully immersive scene. We can't wait to see more amazing work by you all in the $100K #ReimagineDrawingChallenge ?? pic.twitter.com/2GfcQnSuSe
— Mental Canvas (@Mental_Canvas) October 14, 2021
Mental Canvasは、3Dの空間上に2Dの絵を描くことができるアプリケーションです。
コンセプトスケッチやストーリーボードなど、平面の枠組みを超えてアイデア・デザインを表現することができます。
Mental Canvasは、iPadとWindows OS用に提供されています。プロモーション版であれば、無料でMental Canvasを使うことができます。
他にも、Mental Canvasと似たような機能を持つペイントソフトとして、BlenderのGrease Pencilが挙げられます。
Mental Canvasにログインする
※Mental CanvasのiPad版を使用しています。Mental Canvasは指を使った描画には対応しておらず、Apple Pencilが必要です。
Mental Canvasを使うためには、Mental Canvasアカウントを作成してログインする必要があります。
メールアドレスを入力後に〔Send Code〕ボタンを押して、コードを受け取ります。 受け取ったコードを入力して、Mental Canvasにログインしましょう。
Mental Canvasの使い方をチュートリアルで学ぶ
Mental Canvasのアプリ内から、チュートリアルのファイル・動画を表示することができます。
画面の左上のメニューボタンから〔Tutorials〕を選び、チュートリアルのファイルを選択します。チュートリアルの動画は英語で解説されていますが、自動翻訳の機能を使えば日本語の字幕を表示できます。
チュートリアルの動画は画面上に小さく表示されるので、解説の動画を見ながら作業してみてください。
また、メニューボタンの右にある〔?〕マークのボタンから、Mental Canvasの基本の機能を解説した動画が見れます。
Mental Canvasのテンプレートからシーンを作る
Mental Canvasには、3Dの空間に絵を描くためのテンプレートが用意されています。
テンプレートを活用することで、目的に応じたシーンが作成しやすくなります。
シーン編集画面を表示している場合は、メニューボタンから〔Scenes〕を選択してファイル選択画面に遷移します。画面上部のタブバー内にある〔+〕ボタンを押して、〔Templates〕を選びましょう。
作りたい空間のイメージに近いテンプレートを、RoomやPanoramaなどの項目の中から選択します。
Mental Canvasでシーンを編集する
ドローイングモードとビューイングモード
Mental Canvasには、ドローイングモードとビューイングモードの二つのモードがあります。 画面の右上のスイッチから、二つのモードを切り替えることができます。
ドローイングモードは、空間に絵を描くためのモードです。ペンや消しゴム、バケツといった、他のペイントソフトでもお馴染みのツールが揃っています。
ビューイングモードでは、カメラの角度を自由に変更することができます。ビューイングモードで描いた絵を様々な角度から確認しつつ、作業をしてみてください。
新しい空間を作成する
Mental Canvasでは、3D空間を作るために「キャンバス」を追加していきます。
一つのキャンバスで空間の角度が固定されているため、別の角度から絵を描きたい……といった場合には、新しいキャンバスを作成する必要があります。
画面右上のドローイングモードとビューイングモードを切り替えるスイッチの左側には、キャンバスを作成・調整する4つのボタンが並んでいます。
- 新しいキャンバスを作成する: 表示している画面の角度で、新しいキャンバスを作成します。
- 新しいキャンバスを作成する(ヒンジ): ヒンジ(蝶番)のように空間を調整して、新しいキャンバスを作成します。
- プロジェクションツール: 平行投影の機能で、既存のキャンバスの空間を平行に動かすことができます。
- ヒンジツール: ヒンジ(蝶番)のように既存のキャンバスの空間を回転できます。
解説例では、地面の下方向に奥行きを作りたかったので、〔新しいキャンバスを作成する(ヒンジ)〕を選択しました。
蝶番の両端のポインタをドラッグして、地面に合わせます。 軸を固定したら、蝶番の真ん中のポインタをドラッグして、新しく作成するキャンバスの角度を調整しましょう。
画面の右上に別角度からの視点が表示されるので、確認しながら角度を調整していきます。 新しく作成するキャンバスの角度は、薄い水色で表示されています。
右上のチェックマークを押すと、新しいキャンバスが作成されます。
キャンバスが作成されました。
このキャンバスは、地面のキャンバスとほぼ垂直になるように角度を調整したので、地面の上下方向に厚みをつけることができます。
Mental Canvasで動画を作成する
画面の右下の〔Bookmarks〕の欄では、キャンバスに表示している画面を登録できます。 Mental Canvasで動画を出力する際には、ブックマークに登録した画面に沿ってビデオが制作されます。
再生ボタンで動きを確認しつつ、ブックマークを編集していきます。不要な画面が出てきたら、項目を長押して削除しましょう。
ブックマークの登録が終わったら、画面の左上のメニューボタンから〔Export〕を選択して、動画を出力します。
ビデオが完成しました。
次の画面に遷移するまでの時間も指定することができるので、タイミングも調整しながら作ってみてください。
まとめ
Mental Canvasの機能や特徴のご紹介でした。3Dの空間上に絵が描けるMental Canvasは、アイデアやストーリーを新しい形で伝達・共有できるペイントソフトです。
Mental Canvas公式サイトのギャラリーには、様々なアーティストが制作した作品が公開されているので、ぜひご覧になってください。