水着のキャラを描きたいけれど、水に濡れた質感はどうやって表現すればよいのだろう? 水着に張り付いた水の塗り方やハイライトの入れ方など、メイキング解説から描き方を学びましょう。
今回は、Twitterから、ゔぇじたぶるさん(@Vegetablenabe)のご投稿を紹介します。水の質感のメイキング解説を見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
水の質感の塗り方
※解説ではCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を使用しています。
水の質感の塗り方①.下塗りをする
まずは、水着の女性キャラクターを描きます。単色で水着の下塗りをしています。
水の質感の塗り方②.シワを描く
普段着のシワと同じように、水着のシワを描きます。
解説図の赤い丸で囲まれている箇所は、生地が胸で引っ張られている感じを意識すると良いです。
競泳水着の布は厚い印象があるので、へそや腹筋のラインはあまり出さない方が良いかもしれません。
水の質感の塗り方③.水着に張り付いている水を描く
重力の影響で、水着の上部より下部に水が多く張り付きやすいです。水着の下部は色を濃くして、水がはけて作られる丸の箇所を少なくするのがポイントです。
水がはけている箇所を、赤い丸で囲んでいます。水着の下部は4つの丸い箇所があります。上部は水がはけている箇所がたくさんあり、形も大小様々です。
全体に水がかかった場合の、水のはけ方の解説図です。 張り付いた水は円形にはける力が働き、重力も考慮すると下に膨らんだ円形ではけそうです。
解説図下のような水滴は、汗などが一滴付いた場合に作ると良いです。
水の質感の塗り方④.水滴を描く
水滴は、輪郭を描いた後に影とハイライトを入れます。あまり描き込まずに、シンプルに表現するのがオススメです。
解説図の赤い丸で囲んであるところに水滴を描いています。水がはけた箇所に水滴を作ると、自然に見えると思います。
水の質感の塗り方⑤.ハイライトを入れる
クリスタにデフォルトで入っている〔エアブラシ〕→〔にじみスプレー〕を使って、加算(発光)レイヤーにハイライトを描き込みます。
解説図の赤い丸で囲まれている箇所は、不透明度80%ぐらいでハイライトを強めに入れています。
水色の丸で囲まれている箇所は、不透明度20〜30%ぐらいでハイライトを弱めに入れています。
水の質感の塗り方⑥.反射光を入れる
プールの床の色である緑色と肌の色を使って、水着に反射光を加えます。解説図の赤い丸で囲まれた箇所に、加算(発光)レイヤーで光を入れています。
本来はもう少し反射光が入ると思われますが、反射光を入れすぎるとうるさくなってしまいます。今回は、反射光を弱めに入れています。
水の質感の塗り方⑦.更にハイライトを入れる
水着や肌の光が当たる部分に、更にハイライトを追加します。解説図の赤線で示した箇所に、加算(発光)レイヤーで強い光を入れます。
ハイライトを入れ終えたら、トーンカーブと階調化で仕上げをして完成です。
水の質感の塗り方⑧.イラストの完成
水着の女性キャラクターが完成しました!
水に濡れている部分や水がはけている部分がリアルに表現されており、女性キャラクターを更に引き立てています。
まとめ
水の質感の塗り方のメイキング解説でした。水着がうまく塗れずにお悩みの方は、ゔぇじたぶるさんの解説を参考にしてみてください。水の張り付き方や表現の手順を学ぶことで、リアルな質感の水着が描けると思います。
最後に、ゔぇじたぶるさんのプロフィールをご紹介します。ゔぇじたぶるさんは、イラストレーターをしていらっしゃいます。Twitterやpixiv、Fantiaでは、他にも素敵なイラストを投稿されているので、ぜひご覧ください!