軍帽をかぶっているキャラクターを描きたいけれど、軍帽が歪んでしまって格好良く見えない……。軍帽の形をきれいに描くことができれば、キャラクターイラストもより引き締まった印象になると思います。 今回は、pixivから斎波リギロクさんのご投稿を紹介します。軍帽の形を簡単に描く手順を見ていきましょう。 ※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
軍帽の簡単な描き方
8ステップでできる、簡単な軍帽の描き方の解説です。 手順と作例を載せているので、軍帽を作画する際の参考にしてみてください。①軍帽の描き方の手順
- 腰と呼ばれる太い部分を描く
- 「腰の中心」に目安の線を引く
- 「ツバの中心」に目安の線を引く
- 手順3の中心線から、向かって左に伸ばしてツバを描く
- 手順3の中心線から、向かって右に伸ばしてツバを描く
- 腰の中心の線を上に伸ばして「クラウンの中心」に目安の線を引く
- 手順6の中心線から、向かって左に伸ばしてクラウンの形を作る
- 手順6の中心線から、向かって右に伸ばしてクラウンの形を作る
手順2・手順3・手順6の中心線は、顔の中心と合わせるとズレがなくなります。中心線は補助線の扱いなので、ペン入れの際などに必要に応じて消しましょう。
腰に巻いてある紐は、適当なタイミングで描いてしまって構いません。 腰を作画する際や最後の仕上げのときなど、お好みのタイミングで描き込みましょう。②様々なアングルからの軍帽の見え方
様々なアングルからの軍帽の作例を載せています。軍帽の中心線がどこにあるのか、確認しながら見てみましょう。
アオリの角度の場合は、ツバの裏側も見えます。ツバの裏側は、軽く塗りつぶすだけでもそれっぽくなります。斎波リギロクさんの好きな部分とのことです。
手順2の腰の中心線、手順3のツバの中心線、手順6のクラウンの中心線が、どこに位置するのかを確認してみてください。
軍帽の側面にある紐を留めるボタンは、もみあげの辺りにくると良い感じに見えます。
俯瞰のアングルになると、軍帽の腰・ツバ・クラウンの見え方も大きく変わります。通常のアングルやアオリのアングルと、見え方の違いを比較してみましょう。③3Dモデルの上から軍帽を作画する
3Dの人物モデルの上から軍帽を描いています。先ほど解説した8つのステップを確認しながら見ていきましょう。8つのステップで軍帽の形を取ったら、微調整をして完成です。帽章も忘れずに描き込みます。
上段は通常のアングル、中段はアオリのアングル、下段は俯瞰のアングルで、軍帽を描き込んでいます。キャラクターイラストを描く際にも、どのアングルの軍帽になるのかを考えて作画していきましょう。